SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

JACK JEZZRO 「JAZZ ELEGANCE」

2008年02月19日 | Guiter

ナイロン弦のアコースティックギターでストレートなジャズを奏でる。ありそうでなかったアルバムだ。
弾いているのはジャック・ジェズロ。
私が彼を知ったのはビージー・アデール一連のアルバムだった(彼女のアルバムは以前ここでご紹介した)。
彼女の作品はいかにもセンスがよく、私自身とても気に入っていたのでプロデューサーは誰だろうかとクレジットを見たら、彼の名前が載っていたというわけだ。むろん彼の名を聞くのはそれが初めてだった。
世の中には隠れた才能がいるものである。

内容はタイトル通り、実にエレガンスだ。
こんな曲がお店でかかっていたらどれだけ粋な気分になれるだろう。そんなことを思わずにはいられない作品だ。
ビージー・アデールのアルバムもそうだった。よくできたイージーリスニング・ジャズともいえるが、決して安っぽくはない。
自分の部屋をおしゃれに演出したかったなら、このアルバムを手に入れることをお薦めする。
但し、お店ならともかく自分一人で聴くのなら最初から終わりまで垂れ流し的にかけてはダメだ。
その時の気分に合わせて2~3曲選び出すのがコツである。

私は今、4曲目の「Dancing On the Ceiling」を聴いている。
彼の左手はコードを押さえたままフレットの間をスライドしてメロディを作り出している。
ほのかな喜びが湧いてくるような優しく明るい演奏。
彼の弾くナイロン弦のアコースティックギターは、私をふわふわと空の彼方へと持ち上げてくれる。この軽さが何とも快感なのだ。