中国モノで、これだけやつれて侘びた漆盆が残っていたとは驚きです。
現役で使用可能です。
表面はやや褐色がかった朱。幾度となく塗り直しされているのがわかります。
縁の金属製の覆輪が顔を出し、縁周りの雷紋と、消えかかっている草花紋の組み合わせが時代を感じさせます。
裏面はオリジナルの朱が残っています。まるで南宋の漆を見るような深みのある朱が魅力的です。
漆下地は灰色の粗い地紛で、所々に白い粒子があります。
中国の漆は詳しくないので、断定的なことは言えませんが、清朝以前の漆盆に見えます。
(径27,5センチ、高さ2,5センチ)
<売約済みになりました>