
本年もどうぞよろしくお願いします。
写真の掛軸は、江戸後期の南画家のなかではピカイチの高橋草坪です。
この冬山水図には心が洗われます。
「我らは遠くから来た。そして遠くまで行くのだ」
この言葉を知っている人は、私と同世代。
白戸三平「忍者武芸帳 影丸伝」の、影丸が処刑される際の言葉です。
世界を変えられると信じた若者たちは、この言葉にシビレたものでした。
時代は変わって、今では、
「我らは遠くまで行けるだろうか」がリアル。
でもあきらめるわけにはいきませんね。
私自身は、ここ数年入退院を繰り返し、ようやく長いトンネルを抜けたようです。
でもその先はそれほど残っているとは思えないので、日々生きていることを楽しもうかと。