buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

黄色いランドセル

2010年07月13日 | おもちゃ箱
長男が小学校に上がる時の保護者を集めた説明会。
ある外国籍のお母さんがこう言いました。

「先生、日本では男の子は黒、女の子は赤、とランドセルの色が決まっているようですが、
黄色いランドセルでもいいでしょうか? 黒と赤は規則ですか?
うちの子は黄色が好きなんです。』

しーんとなりました。
ただ
このときの(私を含めた)周りのお母さんたちの反応がまたおもしろかったのです。

みんな一様に
「あ~、言った~、言っちゃった、、、、すごい!」←これは私の反応だけど、、、
というような,称賛だか批判だかわからないような表情をしていました。

しかしこの外国人のお母さんよりすごかったのが、先生の答え。

『何色でもいいですよ。ルールはありません。
ただ、教室の中で他のクラスメートに「どうしてキミは黄色いランドセルを
持っているの?」と聞かれた時、お子様がきちんと答えられればいいのです。』

先生は続けました。

『子どもの中には傷つきやすい子もいます。
黄色いランドセルを持っていても「私はこれが好きなの、だからこのランドセルで学校に来ているの」と
はっきり言えるお子さんなら、何色のランドセルでも大丈夫だと思います。』

うまい言い方だな~、とただただ感心!
相手も否定せず、さわやかに自分の主張をし、相手に新しい情報を与え、考えさせています。
さすがに学校教育で鍛えられた教師だと思いました。

4月になり、入学式の時に黄色いランドセルを背負った子どもは現れませんでした。
どうやら、お母さんは先生の意見に(渋々かもしれませんが)同意したんですね。

お母さんが強くても、子どもが強いわけではありませんから、、ね。


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さて、私も今日は学生の愚痴を聞きました。
不満じゃなくて、やるせない気持ちの吐露、やはりあれは愚痴でしょうね。
いいんです。誰だって、文句が言いたいときってあるじゃないですか。
聞いてあげれば、それでいくらかはすっきりするわけですから。
相手を否定せずに、うんちくを述べずに、しっかりと相手と向き合って
聞くって、結構難しいですけれどね。















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