buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

声優たちの憂鬱

2008年12月10日 | 授業
昨日の夕方は音声教材の録音でした

授業が終わって10分で学校を飛び出し、スタジオに向かいました
あ、、もちろん、私が出演するのではないのですよ~!!

録音には教材を作った先生たちが交代で立ち会うことになっています

なぜなら
声優さんたち(厳密に言うと、専門学校声優科の2年生たち)は、
私が知る限り、90%近くがアニメ系の声を出すようです
鼻にかかったちょっとテンションの高い声。

そのまま私たちの学校で使うビジネス日本語の教材を読んでもらうと
高校生OLや高校生課長といった感じの会話になってしまいます。
それで、そのチェック役を教材を作った教師がしています。

「抑えて、抑えて。30代の女性をイメージして」
「ドラマチックにではなく普通に読んでください、フツーに!」

すると、ミキサーやディレクターから
「多分彼らにはフツーがよくわからないんですよ」との発言
えっ、えっ?

話をよく聞いていくと
アニメの声優を目指す人たちはマイクの前に立つと、
もうアニメ声を出す体制に自然になっているのだそうです
ですから普通の声が何なのか、いきなりリクエストされると
混乱してしまうということでした

さて、声優科の2年生、もう卒業が目の前ですが
就職率は極めて低いとのこと
しかし、入学したときからそれを承知で入ってきている、のだそうです

まさに、実力の世界、厳しい競争の世界を体験しています

余計なお世話かもしれませんが、いつもいつも彼らの将来が気になります
夢と現実
20歳の学生たちが直面している人生の問題です