文屋

文にまつわるお話。詩・小説・エッセイ・俳句・コピーライティングまで。そして音楽や映画のことも。京都から発信。

■岡崎の古本市での収穫、谷川、西脇、永田、石原、道元などなど

2006年05月04日 13時51分37秒 | 日録雑感

すごい気持ちのいい天気。
朝から、岡崎公園で開かれている「古本まつり」へ。

探していたのは、

杉本秀太郎著「伊東静雄」。

会場すべてを見る。見つからず。
ひょっとしたらすでに持っているかもしれない。

読んだ記憶がうっすらある。

セガンティーニの絵画との関係、「半身」の考察など
批判的に読み返そうと強く思っているからこそ探しているのだが
でも何が書かれているかが記憶されているということは、
事務所のどこかにあるのだろう。

自宅ならば、もう探すことも不可能。

で、何も買わなければいいのに次の7冊を購入。

●谷川俊太郎「コカコーラ・レッスン」500円

 「朝の手紙」やこの「コカコーラ・レッスン」は大好き。前衛にファッション
 が加わって、ため息がでるほどいい。菊池信義の装幀も秀逸。

●ハンスリック著「音楽美論」100円

 18世紀の音楽批評。彼は、ブルックナーに批判的だった。バッハやヘンデル
 それからベートーベンの後期にも批判的。なんでだろう?という訳で。

●小林秀雄「作家の顔」100円

 目次の「中野重治君へ」「正宗白鳥」「三好達治」など

●石原吉郎「新選 石原吉郎詩集」200円

 「北條」「足利」「満月をしも」など、読み返したかった詩集集。

●道元「正法眼蔵弁道話・随聞記」700円

 西尾実の訳。前々から、西尾実の著書は集めている。見やすい、上
 下段、対訳。

●西脇順三郎「西脇順三郎詩論集」800円
 
 思潮社がこんな立派な本を出していたんだ。目次に「考えをかくすもの」
 「ナタ豆の現実」「音響と思考」など。老境というか、洒脱で暴力的
 な詩の定義集。驚きべき、毀誉褒貶。

●永田耕衣「山林的人間」2000円(初版)

 ずっと欲しかった本。永田が其角や西脇、道元、一休などについて
 述べている。人文書院。

なかなかいい収穫だった。



事務所に出社して、仕事。
連休明けの多忙を予測したら頭痛。

モーツァルトの交響曲39番を
ミヒャエル・ギーレン指揮の南西ドイツ放響で聴く。

広がり、晴天、切り込み。
モーツァルトの39番に感嘆。



 



  

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すれ違いばかりですみません (佐々木浩)
2006-05-04 18:49:41
なかなかお目にかかれず、すれ違いばかりですみません。Mixiみてくださってもおわかりのとおり、かなり元気になってきました。



例の萩原さんのための焼酎、いつしか妻に飲まれてしまいました。すみません・・・・・・。



とにかく、5~6月中には僕から事務所にお邪魔するか、イノダでコーヒーしたいです。よろしくお願い致します。







さて、



道元「正法眼蔵弁道話・随聞記」



西脇順三郎「西脇順三郎詩論集」800円



永田耕衣「山林的人間」2000円(初版)



僕はまだ30歳代なので、上記の中では、あれらが特別うらやましかったです。







モーツァルトの交響曲40番が好きだと白状すると、とあるごとに「べた」と言われます。



一生涯、音楽では、追いつけませんが、のろのろ追いかけております。



それでは、失礼いたします。



返信する
40番 (bunyahagi)
2006-05-04 21:21:10


よくぞ、交響曲を41作も作ったものです。

ピアノ協奏曲も27つ。

40番は、哀愁ありますね。安息も。

ぼくは、プラハから後の交響曲を

いろいろ聴いています。



40番は、

一枚のCDに、

トスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルター

指揮の演奏しているものを持っていて

通して聴いたりしています。



クーべリック

ブロムシュテット盤が好きです。



いまは、大阪の日本橋で

300円で売っていた



ブロムシュテット・ドレスデン国立管の

シューベルトの5番8番9番

の美しい響きにうっとりしています。



8番9番は、ベートーベンなのに

5番は、まるでモーツァルトです。



道元は、かないません。

わけがわからなくなりますが

まず「山水経」をなんとか読み込もうと

思っています。



ジャズは、最近驚いているのは

いつもそうなのですが

コルトレーンとミンガスです。



とくにミンガスのベースの音

一音一音におののいています。



ハイチの戦いの歌

など。
返信する

コメントを投稿