Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

エルナン・ロペス=ヌッサっす。

2005-09-12 23:39:35 | Latin Jazz
エルナン・ロペス=ヌッサ(Ernan Lopez-Nussa)
「Deli Rium」(1998)

今日は、ラテンジャズでおま。
驚異のピアニスト、エルナン・ロペス=ヌッサですね。

ミシェル・カミロ(Michel Camilo)やチューチョ・バルデス(Chucho Valdez)やゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba)やダニーロ・ペレス(Danilo Perez)に比べて、知名度が低いと思いますが、このアンチャン、というか、オッサンはかなりスゴいです。

超絶グルーヴと優雅なラテン・エレガンスとアフロが違和感無く同居しております。当然のアッタリマエですが、モードもフリーもバップも全部消化しきった上でプレイしております。
そんな事で、知性と野性の両方が確実に存在する音楽になっておりましてデスネ、20世紀も19世紀もアル。当然、それも全部コンテンポラリーなモノになっている。要するにダサさのカケラもないのよ。

そんでやっぱり、言い忘れてはイケナイのが、気品、というヤツでしょうか。
キューバの音楽って、どっかやっぱり、優雅さと気品があると思います。
特に、このエルナン氏の場合、スペイン系とポーランド系のハーフになるキューバ人ですので、白いヨーロッパの血がキューバで熟成されたっていう感じですかね。
一聴だけでは結構パツヨロ(ヨーロッパ)な音に聴こえますが、聴くにつけ、かなりキューバです。
曲目的には、コルトレーンやらショーターから、キューバの素朴なスタンダード「アレリのつぼみ」、そんでもってコール・ポーターの「Begin The Beguine」まであって、キューバ土着から、モードやらスタンダードまで何でもアリヨ、な世界。(この「Begin The Beguine」はカナリ聴きものです。)

全体の印象としては、「モードジャズ+ラテンリズム」です。
クールです。一筋縄で行かず熱いですが。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 続「ギンギンのロック」考。... | トップ | 確かな死語「ギンギンのロッ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Latin Jazz」カテゴリの最新記事