Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

1967年のマイルス。揺るぎなくスリリング。

2008-10-24 23:06:09 | Jazz / Cross Over
何度でも書きますが、『Kind Of Blue』(1959)は、"究極の一枚"ではないと思います。
ジャズのアルバムの中でも、最も有名な「名盤」なのでしょうが、そんなにイイかね?



全然、ハッキリ言って、習作に近い気がします。
モード奏法の習作・・・。
全然、代表作なんかじゃない。
完成度も高くはないと思います。
かと言って、荒削りな勢い、みたいなモノもあるワケじゃない。
音を、置きに行ってる感じがするもんね。(マイルスではなく、周りが。)
ただ、習作、故に、何をやろうとしているか、分かり易い、と言う良い面はアリマス。
従って、研究者向けには良いのでしょうね。
マイルスを研究している、とか、音楽を研究している、とかならね。
ちなみに、マジメなミュージシャンは常に後者ではアリマスから、そういう意味では、聴くべきだと思います。

まぁ、でも、聴き屋の立場では、あんまりオススメしない。

アコースティック・マイルスなら、究極はやっぱり・・・
『Sorcerer』(1967)と『Nefertiti』(1967)でしょう。





表現の深さ、完成度、圧倒的。
何度聴いても飽きの来ない、スリルの深さ、マリアナ海溝並み。
揺るぎなくスリリング、と言ってもいいかもしれません。
色彩と輪郭の変化だけで聴かせ切ってしまう音楽。
モードは色彩。
輪郭はリズム。
「お話」という具象は要らねぇ。

やっぱ、スッゲぇ音楽です。

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2 コメント

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そんな気がします。 (mayu相方)
2008-10-26 01:16:46
Kind Of Blue はいつも一曲目しか聞かない気がします。
ラウンド・アバウト・ミッドナイトの方が個人的にシビレます。

件の2枚、LP探してみます。
返信する
シビレます。 (bugalu)
2008-10-26 09:15:48
相方さん。

「LP」で探すってトコロが流石です・・・。

『Kind Of Blue』より、『'Round About Midnight』。仰る通りだと思います。ワタシも、後者の方がシビレます。
返信する

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