原田知世
『music & me』(2007)
このアルバムについては、今後も度々書くと思いますが、やっぱり、スンバラシイ出来のアルバムだと思います。
で、毎度ながら念のために言っておきますが、ワタシは、「長年の原田知世ファン」ではナイ!だから、ファンの贔屓目(耳)で、「スバラシイ」とか言っている訳ではナイ事を知って頂きたい。もう一つ付け加えますと、ワタシ、このアルバムに付いて来てるDVDは、未だ観ていない。「何でもOK」なファンならソッコーで観るでしょ?
だから、あくまでも音楽オタクの一人として、言っているワケで、ソコを踏まえて読んで頂きたいンす。
ん、じゃぁ、今回は、逆に、このアルバムの若干気に入らない部分を書いてみましょう。ハイ、3つあります。
1. 「シンシア」のアレンジと音色作り。
2. 「時をかける少女」のアレンジ。
3. ヴォーカルの音の切り方。
まず、1.です。
アレンジは、ピアノ入りのボサみたいな感じ。
そもそも、ボサに「逃げる」のは、お洒落に見せる安易な手段にも思えて、あんまり好きじゃナイ。モチロン、ボサ・アレンジでも、凄く良くなるのはタクサンありますけど、このアレンジについては、「安易」な部類に入ると思います。要するに、真似事です。で、そう感じた最大の理由は、ピアノの音色作り。ワザワザ高音をカットして、60年代のボサみたいにしてる。ジョビンの『Wave』(1967)とかの音色にしたかったンだと思うけど、ワタシ、こういうシミュレーションは要らないと思うンす。生のピアノのキラキラをワザワザ消す必要はないンじゃないかな~。あるいは、「ジョビン・プレイ、トモヨ・シング」みたいのをやりたかったのかな~とも思いますけどね。
2.については、ハッキリ言って、曲がボサ向きのコード進行じゃない。
または、ボサにアレンジするなら、もっと大胆なリハーモナイズすべきでねーのか?内声が微妙に移り変わって行くってのが、ボサの肝の一つのように思うのデスが、コレはそうなってナイ。つまり、滑らかには流れて行かない感じがあって、少々落ち着きが悪い。特にサビの後、落ち着きが悪いっス。ヴォーカル自体は、ヒジョーにスバラシイ出来だけに、勿体ない感じがします。
3.については、このアルバムに限らず、知世さんのヴォーカルの数少ない弱点の一つ。何カ所もある訳じゃないデスし、そもそも小柳ゆきみたいにドバ~っと歌って欲しいワケでもないし、伸ばせばイイってもんでもないんスが、「あら~、ソコで切るの~」と思う部分がチョットだけある(例えば「きみとぼく」の33秒あたり)。で、基本的には切り方も丁寧で非常に上手いンですけど、何カ所かだけ、切るタイミングが雑になってるトコがある訳なンす。基本的には、ブレスのタイミングのようなんで、仕方がナイと言えばそうなんデスが、全体が丁寧なだけに、ホント勿体ない。
と、このように、欠点だってあるにはある訳デスが、このアルバム、ワタシとしては、昨年買ったアルバムの中では、多分ベスト3に入ります。そんだけ、欠点を補って余りある魅力に溢れた、スンバラシイ音楽が詰ってるアルバムな訳デス。
音楽オタク推奨の、超高品質アルバム。
是非、聴かれては如何?
最大の特徴は、曲選び、人選、アレンジ、ヴォーカルなど、全てが「丁寧」であるコト。
ホントにエエで~。
←クリック・プリ~ズ。
『music & me』(2007)
このアルバムについては、今後も度々書くと思いますが、やっぱり、スンバラシイ出来のアルバムだと思います。
で、毎度ながら念のために言っておきますが、ワタシは、「長年の原田知世ファン」ではナイ!だから、ファンの贔屓目(耳)で、「スバラシイ」とか言っている訳ではナイ事を知って頂きたい。もう一つ付け加えますと、ワタシ、このアルバムに付いて来てるDVDは、未だ観ていない。「何でもOK」なファンならソッコーで観るでしょ?
だから、あくまでも音楽オタクの一人として、言っているワケで、ソコを踏まえて読んで頂きたいンす。
ん、じゃぁ、今回は、逆に、このアルバムの若干気に入らない部分を書いてみましょう。ハイ、3つあります。
1. 「シンシア」のアレンジと音色作り。
2. 「時をかける少女」のアレンジ。
3. ヴォーカルの音の切り方。
まず、1.です。
アレンジは、ピアノ入りのボサみたいな感じ。
そもそも、ボサに「逃げる」のは、お洒落に見せる安易な手段にも思えて、あんまり好きじゃナイ。モチロン、ボサ・アレンジでも、凄く良くなるのはタクサンありますけど、このアレンジについては、「安易」な部類に入ると思います。要するに、真似事です。で、そう感じた最大の理由は、ピアノの音色作り。ワザワザ高音をカットして、60年代のボサみたいにしてる。ジョビンの『Wave』(1967)とかの音色にしたかったンだと思うけど、ワタシ、こういうシミュレーションは要らないと思うンす。生のピアノのキラキラをワザワザ消す必要はないンじゃないかな~。あるいは、「ジョビン・プレイ、トモヨ・シング」みたいのをやりたかったのかな~とも思いますけどね。
2.については、ハッキリ言って、曲がボサ向きのコード進行じゃない。
または、ボサにアレンジするなら、もっと大胆なリハーモナイズすべきでねーのか?内声が微妙に移り変わって行くってのが、ボサの肝の一つのように思うのデスが、コレはそうなってナイ。つまり、滑らかには流れて行かない感じがあって、少々落ち着きが悪い。特にサビの後、落ち着きが悪いっス。ヴォーカル自体は、ヒジョーにスバラシイ出来だけに、勿体ない感じがします。
3.については、このアルバムに限らず、知世さんのヴォーカルの数少ない弱点の一つ。何カ所もある訳じゃないデスし、そもそも小柳ゆきみたいにドバ~っと歌って欲しいワケでもないし、伸ばせばイイってもんでもないんスが、「あら~、ソコで切るの~」と思う部分がチョットだけある(例えば「きみとぼく」の33秒あたり)。で、基本的には切り方も丁寧で非常に上手いンですけど、何カ所かだけ、切るタイミングが雑になってるトコがある訳なンす。基本的には、ブレスのタイミングのようなんで、仕方がナイと言えばそうなんデスが、全体が丁寧なだけに、ホント勿体ない。
と、このように、欠点だってあるにはある訳デスが、このアルバム、ワタシとしては、昨年買ったアルバムの中では、多分ベスト3に入ります。そんだけ、欠点を補って余りある魅力に溢れた、スンバラシイ音楽が詰ってるアルバムな訳デス。
音楽オタク推奨の、超高品質アルバム。
是非、聴かれては如何?
最大の特徴は、曲選び、人選、アレンジ、ヴォーカルなど、全てが「丁寧」であるコト。
ホントにエエで~。
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