Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

ヒルトン・ルイスが亡くなった!

2006-06-07 22:52:38 | Latin Jazz
ヒルトン・ルイス(Hilton Ruiz)が亡くなったそうです。
puente_palmieriさんのブログで知りました。
54歳だったそうです。

ラテンジャズに興味がないヒトには、あんまり知られてないような気がしますが、凄いピアニストでした。
まさに、これから、ラテンジャズ界の大物組長になって行くのであろうと思われる存在だったのですが・・・。
54歳とは、本当に早過ぎる、惜しまれる死です。

トップの画像は、ラテンジャズ映画『Calle 54』(2000)での、ティト・プエンテのバンドでのプレイ。弾いている曲はヒルトン・ルイス自身の作品「New Arrival」。



この曲は、晩年のプエンテ・バンドの代表曲だと思います。
ラテン・ビートと4ビートが交互に現れる滅茶苦茶カッコいい曲。
ココでの演奏は短めながら(と言っても8分半ある)、各プレイヤーが見事なソロをビシビシに極めてくれています。
ヒルトン・ルイスも、当然のようにバカテクによる、バカ・グルーヴ(←もんのスゲぇグルーヴってコトです)を、「こンの野郎めが!」と、ばかりに見せつけてくれマス。

そう言えば、マスターズ・アット・ワークの『Nuyorican Soul』(1997)に収録されている、泣く子も踊る、超カッコいいラテンジャズ「MAW Latin Blues」も、ヒルトン・ルイスの作曲でした。プレイヤーとしてはモトよりですが、作曲家としても素晴らしかったワケですね。




そして、コチラでも勇姿が見られた。

Tropijazz All-Stars『Live!』(1996)

コルトレーン作曲の「Straight Street」が、ヒルトン・ルイスのアレンジによってミゴトな見事なラテンジャズになっていて、一体、何度聴いたのか分からないくらい聴いた。上述の「MAW Latin Jazz」とつなげて聴くのが、97年頃のワタシのお気に入りでした。

アタシゃ、ヒルトン・ルイスのリーダー作については、いつか買うと思って未だ入手していないフトドキ者なのでありますが、そういうワタシのような輩にとっても、このニュースは本当にショックです。

去年の、J.P.トレスに続くなんて、本当にさ・・・。

冥福を祈ります。
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プエンテ&パタートのライヴ映像。

2006-05-20 11:21:44 | Latin Jazz
ティト・プエンテ&カルロス・パタート・ヴァルデス(Tito Puente & Carlos "Patato" Valdez)
「Live At Montreux」(1980)

映像作品デスね。
1980年のモントルー。
モンタレーではなく、モントルーね。
おとうさんフェスティヴァルではなく、ジャズフェスね。

演奏内容は、ラテン・ジャズ。
編成は、プエンテ御大のティンバレスに、パタート師のコンガ。
アルフレド・デ・ラ・フェのエレクトリック・ヴァイオリン。マイク・ヴィナスのベース。そして、ピアノにホルヘ・ダルト!
コレだけで、素晴らしさが燻されて香ってくると言うもの。

ホルヘ・ダルトは、ソロもバッキングも滅茶カッコいいです。
アルフレド・デ・ラ・フェも、かなり来てます。

が、何と言ってもこのライヴは、コンガとティンバレスのマエストロの凄さにブッ飛ぶの巻です。恐縮デス。
しかし、ホントにこの二人の出す音はスゲェです。

プエンテ御大の、ある意味テクノなまでにタイトでシャープなティンバレスのグルーヴと、パタート師のコンガの、そこら辺の空域まで全部揺さぶるスウィング力の凄さ!
これが組み合わさるのですから、こりゃ、グルーヴ・ミュージック史上でも稀に見る最高の組み合わせではないッスか。
本当にヤバいデス。

曲目的には、ヨーロッパとキューバの混合である香り高いダンソンから、ミュージカル・ナンバー(というか、説明不要のあの)「My Favorite Things」までありまして、それぞれにスバラシイです。特に、濃厚なアフロ・リズムによる「My Favorite Things」!
こんなにカッコいい「My Favorite Things」は他に聴いたコトがナイ!!!
一聴の価値、大アリでっせ!!!

ココのところ、また、パタート師のコンガにハマっているワタシですが、やはり、コンガは、パタート師が史上最強だと思いますデス。

『Master Piece』の記事の続編はまた明日ねッ!
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パタートの傑作。まさに『Master Piece』!!!

2006-05-15 23:48:41 | Latin Jazz
カルロス・パタート・ヴァルデス(Carlos "Patato" Valdes)
『Master Piece』(1993)

パタート師は、アフロ・キューバン・ミュージックの神と言ってもいい存在。
ジャズ・ファンの方には、ポテト・ヴァルデスと言った方が、分かりがイイかもしれませんね。(何故か、50年代ブルーノートのアルバム、例えばケニー・ドーハムの『Afro-Cuban』では"Potato Valdes"とクレジットされていますね。)

音楽的に分かり易い言い方をすると、この御大は、コンガ叩きの達人中の達人。
最小限の力で、最大限に楽器を響かせる、小さな超大型巨人。
コンガに隠れそうなあの小さな体で、なんだって、こんな強力にバウンドするビートを産み出せるのか?
凄いデス・・・。
一度は、生で聴きたいデスが、大正十五年生まれだから、当年とって80歳。(今年の11月4日で80歳になります。念のため言っときますが太陽暦・・・。)
ナカナカ厳しいかな~。

ちなみに、複数のコンガを一人で叩く、現在では一般的なコンガのプレイ・スタイルは、この御大が確立して広めたと言われております。(言っていたのは、ウィリー・ナガサキ師ですので、コレは間違いアリマセン。)

さて、このアルバム。
一応「ラテン・ジャズ」に分類しておきましたが、「アフロ・キューバン・ミュージック」というのが正しいデス。
アフロ・キューバン・ジャズをもっとスマートにした「ラテン・ジャズ」の極北的な演奏もあれば、19世紀から20世紀にかけて、アフロとヨーロッパが混血してきた流れをも肌で感じさせる典雅なキューバン・ミュージック、そして、英語圏のポップ・ミュージック中心で聴いている方の耳には恐らくアフロ・ミュージックそのものに聴こえる「ルンバ」。
柱は、この三本デス。

そうデス。
アフロ・キューバン・ミュージック!
ヨーロッパの典雅な響きと、アフロ・ミュージックの強力なポリリズムが合体して生まれた音楽!
エレガントでワイルドで、美しくてダンサブル!
人類が到達した最高の音楽の一つ!!!
そのショーケースのゴトキ最高なこのアルバム!!!
ぅオぉオオオ~!!!!!

と、コーフン致しましたが、アノ冷静なハザマクロオ氏が聴いても、恐らく同じようにコーフンするに違いない。それも仕方がナイほど、このアルバムは素晴らしいのデスよ。

三本柱の一つ、典雅なパツヨロ音楽的アフロ。
例えば、一曲目「Adios Pampa Mia」。
ヒヨッ子な耳には、ナマヌルい系室内音楽に聴こえるかもしれんが、ココにこそ混血音楽の醍醐味がアルのですよ!
フルートとピアノを中心にしたパツヨロ的で典雅な音使い。
ジワジワ効いて来る控えめなアフロ・ビート。
時折、思わず針を振り切ってハミ出るティンバレス。
そして、終盤、一気に爆発する超強力なアフロ・キューバン・ビート!!!
かーッ!!!
タマランべぇッ!!!
同じ路線だと、八曲目。
「El Montuno De Patato」もあるデヨ。

二つ目の柱。
スマートで洒落て、その上、熱いラテン・ジャズ。
例えば、二曲目の「Cute」。
空を飛ぶスウィンギン・グルーヴィー・ラテン・ジャズ!!!
ベイシーで有名なニール・ヘフティのアノまったり系の曲。誰が、こんな、すげぇ飛翔系の音楽になると思いましたけ?
御大のコンガのスウィングするコト、スウィングするコト!!!
このスウィング馬力、桁ハズレ!
そンで、ベースのジョー・サンティアゴ!
このオッサンもスゲぇ。
バンド全体をグイグイ前に持って行く!!!
聴き手の時間感覚を鷲摑みだな、コリャ。
ホント、スげぇヨ!
更に!出た!
ミシェル・カミロ(Michel Camilo)!!!
このヒトのピアノ!
超絶ラテン・スウィング!!!
ウキャキャキャキャキキって右手でやって、このウラ、ウラに強烈な左手のコンピング。
もぉ、吐きそうなくらい最高にグルーヴィ!!!

そして、もう一人(というか、このアルバムのメイン)のピアニストである、ホルヘ・ダルト(Jorge Dalto)!!!
「Nica's Dream」!!!

とか書いてたら、チキショー、メチャクチャ長い記事になってるでネェの!!!

つづくッ!!!
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パキート・デリヴェラ。「ムシズ~」から「サイコウ!」に変わった。

2006-05-10 23:03:32 | Latin Jazz
パキート・デリヴェラ(Paquito D'Rivera)
『La Habana-Rio-Conexion』(1992)

何故だか、このヒトのサックスって好きになれんなぁと、思っている(現在も)のですが、なんとなく、共通するのがベニー・ゴルソン(Benny Golson)。お二人とも煮え切らないソロを吹くヒトだと思っているンデスわ、ワタシ。

というコトで、ラテン・ジャズ界のトップ・プレイヤーにイキナリ冷水を浴びせるが如き文言を吐いた訳ですが、更に言うと、このアルバムって、最初、買ったのを後悔したンです。実は。
何故ならムード音楽みたいなストリングスとかが全開で、サックスの音色もマッタリしくさって、もぉ~、ムシズ~、とか思ったんですね。ワタシは、ラテンジャズにはビシビシでスリリングでギリギリなグルーヴを期待していたもんですから、「ナンジャ、この、ナマヌルイ音楽は!」・・・とか思ったんです。
ショウガナイよね~。ワタシとて若かったし。

と言うコトで、数年間は、たま~に取り出して聴いてみては、その度に「ムシズ~」(←あ、虫酸デス)とか思っていたんですが、ニンゲン、変われば変わるモンです。今や「サイコウ!」とか言いながら聴いてます。

内容は、キューバやブラジルの、メロウな楽曲をムードたっぷりに歌い上げる、というモノです。簡単に言うと。
曲目的には「どスタンダード」からオリジナルまで。
強烈な音圧で押す部分は全くないし、もう一度言いますが、アレンジやアンサンブルには分かり易いスリリングな部分はあんまりナイです。しかし、コレが分からんウチは、やっぱり青かったナ、と思います。(今も青いですが)

んで、パキートって人は、草書っぽいトコロが、表層的にはパーカーに似ているケド、全然違うよね~、と思っていたんですが、ここらヘン聴いているウチ、実はやっぱり似ているのかもしれナイと思うに至りました。

なんかこのアルバムの音楽は、ただの甘口の音楽じゃないようです。
いつの間にかヤミツキ。
パーカーの「ウィズ・ストリングス」とか聴いて比較するともっと楽しくナルかもしれないんで、ワタシの経済が回復したら、「ウィズ・ストリングス」聴いてみます。

今日はいつも以上に取り留めなく終わります。
恐縮デス。
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大佐のアレンジはやはり凄い。

2006-05-01 21:18:51 | Latin Jazz
ハヴァタンパ(Havatampa)
「Havatampa」(1998)

このアルバムに入っている「Naima」。
かナり最高!

簡単に言うと。
マイルスが、ギル・エヴァンスの緻密なアレンジに乗って、クールなハチ六のアフロ・ビートでコルトレーンの「Naima」を演る、って感じです。

濃密なジャングルの熱帯夜。という感じもしまスですね。

さすがに、キューバ人をも唸らせたという吉田憲司大佐によるアレンジは、ソンジョそこらのモンとは違います。
大所帯のラテン・ジャズで、こういうアレンジって、世界広しと言えども、大佐にしかできないに違いない。
本当の一流って感じです。
いやぁ、スバラシイです。
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ミシェル・カミロが「饅頭怖い」を演じるの巻。

2006-04-07 07:55:59 | Latin Jazz
ミシェル・カミロ(Michel Camilo)
「Thru My Eyes」(1997)

曲目を見ると、「饅頭怖い」とか「時そば」とか「芝浜」とかがズラーっと並んでるのかと思うヨなベタな選曲です。
スッかりラテン・ジャズ名曲集な様相。

デスが。

そこは流石にミシェル・カミロ。
手垢の付いた曲を、ウルトラ・モダンかつスーパー・グルーヴィーに、仕立ててありまして、実に、ヘぇ、カッコイーネッ!!!

タイトルの「Thru My Eyes」は「どんな曲でもワタシを通して頂ければチョイと違います」という事なんでしょう。
「コンナ、観光地の絵はがきみたいな選曲でも、アッシの目を通せば、パーフェクトにアートになりまっせ!」ってか。

実際、カッコいい演奏が1時間03分39秒続きます。
ホントにカッコいい・・・。
という事でありまして、ミシェル・カミロを聴くなら、コレもまたオススメな一枚だと思うのでありますね。

ちなみに、念のために申し添えますが、「饅頭怖い」はやってません。
実際にやっている演目は「チュニジアの夜」とか「僕のリズムを聞いとくれ」とか。
邦題が十分に通用してしまっているほど、世に流通した曲ばっかり。
やっぱり、「他と比べてご覧なさい」がコンセプトだな、きっと。

あとは、ジャケットの顔が、こぶちゃんに似てますね、とか言わないようにお願いします。
(ホントは言っても良いです)
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ダヴィッド・サンチェスにも吹き飛ばされる。

2006-03-09 08:00:53 | Latin Jazz
ダヴィッド・サンチェス(David Sanchez)
「Melaza」(2000)

この間、コレ聴いていたら、7曲目の「Puerto San Juan」に、カナリ吹き飛ばされましたん。

まぁ、1960年代のモード・ジャズやら新主流派みたいな感覚で聴けるアルバムですが、ラテン・ジャズだし、リズムは豊穣を通りこして、マサに洪水状況。
コレはかなり激流下りみたいでスリルだらけな一枚ですね。

まぁ、音楽に対峙して聴こうとすると、無理かもしれませんが、音楽の中に入って聴けば、この感覚は分かりますでしょう。ホントに激流下りです。

やはり、聴くときのポイントは、無我の境地で聴く事でしょうかね~。
というか、聴いている時に「我」が残っていたら、楽しめてねぇんだべなぁ、と思ったりもします。

最後の「Orbitanoo」も、イキナリのカッコよさ。
メカニカルというか、幾何学的なリフにからむ、打楽器の洪水!
そこに切り込んだり、漂ったりする、上モノ達!
後半のコンガ・ソロ!!!
ココは、ほんと凄いぞ!!!
コンガが、って言うより、このコンガ・ソロを含む空間全体の空気!!!
スンげ!!!

ホント、聴けば聴くほどに、気持ちよくって、スリル、マウンテンな一枚ですワ。

う~む。8時じゃねぇか。
予定外で、遅刻しそうだ。
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パタートは小さな巨人です。

2006-02-19 23:39:25 | Latin Jazz
レイ・バレット(Ray Barretto)の訃報に接し、ついつい心配してしまうのが、パタート(Carlos "Patato" Valdes)ですね。
ジャズ・ファンには"Potato" Valdesとして知られていますが、ソウデス、あの、ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)の「Afro-Cuban」(クラブ・ジャズ系の方にはすっかりお馴染みですね)などでコンガを叩いていた、アノひとです。
なんせ、レイ・バレットより全然年上の筈なので、80代でしょう。大丈夫でしょうか。(というか、まだご存命なのでしょうか?)

とか、余計なコトを考えながら、今日はコレを聴いておった次第デアリマス。

カルロス・パタート・ヴァルデス(Carlos "Patato" Valdes)
「Unico Y Differente」(1999)

パーソネル的にも、近年のレイ・バレットの作品と重なる方々が参加していたりしますが、こちらも極めて質の高いラテン・ジャズ・アルバムです。
サウンドの若干の違いとしては、主役のコンゲーロ(コンガ奏者)の、プレイスタイルの違いが、そのままサウンドの違いにもあわれているような気がします。即ち、コッチの方がスウィング感があって、軽いサウンドです。(良い、悪いの差異ではなく、単にサウンドキャラクターの違いです)言うならば、レイ・バレットは若干縦揺れがありますが、パタートは完全に横揺れです。

と言ったトコロで、時間が来ました。
続きは後日ゆっくりとまた書きます。

ぢやあ。
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Havatampaにフッ飛ばされる。

2006-02-01 07:46:26 | Latin Jazz
ハバタンパ(Havatampa)
「Havatampa」(1998)

吉田憲司大佐率いるハヴァタンパです。
スペイン語の読み方に近づければ「アヴァタンパ」でしょうが、ま、ソコは置いておくとしてですね、超高圧ラテンジャズ・ビッグバンドがお好きなら、是非セカハンでお探し下さい。

ラテンジャズの大スタンダード「Mambo Inn」で幕開けでゴザイマスが、とにかくブラスセクションのアンサンブルが強烈。高音域でエネルギーが爆発するラッパ・アンサンブル・・・。鳴呼、鳥の肌。

ジャズ方面な曲では「Naima」。
クールなハチロク・ビートで決めています。
コレは、ジェリー・ゴンサレスが「Nefertitti」をやったのと同じ路線。
ただしコチラはビッグバンドなので、色彩はカラフル。
この美しさ・・・。鳴呼、鳥の肌。

とにかく、アレンジがヒト味違います。強力デス。
爆発力がスゴいので、フッ飛ばされるのが好きなヒトには超オススメであります。

あと、中南米で活躍されている八木啓代さんが何曲かで歌声を披露されておりますが、ご自身でも書かれているように、声に特徴があるので(綺麗過ぎる声)、好き嫌いは別れるトコロでしょう。八木さんのサイトで試聴もできるので、聴いてみまひょ。
ちなみに、この方は本もタクサン書いている。中南米での活動がメインな方だけあって、キューバ、メキシコ、チリ、ニカラグアなどなどの、音楽事情から、政治的な話まで、通りイッペンじゃない、強烈なエピソードが満載で、オニのように面白い。そちらもお勧めなので、それはそれでまた紹介します。

若干ハナシはソレ気味になりましたが、ニッポン・ラテンジャズはナニゲにレヴェルが高いし、その中でも異彩を放つHavatampaは、聴いておきたいモンであります。
(しかし、最近は活動してるんでしょうか?)

それから、アルバムの試聴はハバタンパのサイト、コチラで。
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ラテンジャズの一里塚ってか。どうだコノヤロ。

2006-01-20 07:49:35 | Latin Jazz
ジェリー・ゴンサレス(Jerry Gonzalez)
「Ya Yo Me Curé」(1980)

ラテン・ジャズってどういうモノですか、と聞かれた場合、ワタシはコレをススメル事にしている。(聞かれたコトないけど)

アフロ/ラテンのリズムと、ジャズの融合。
が、4曲。

アフロ/ラテンそのものとも言える、ハード・コア・ラテン
が、3曲。

まずは、一聴あれ。

また書くわよ、うっふ~ん
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スティーヴ・ベリオス。・・・ベリ押忍!

2006-01-19 23:34:59 | Latin Jazz
Steve Berrios & Son Becheche
「First World」(1995)

ラテン・ジャズというトコに分類しましたが、実はラテンとジャズが融合した曲は少ししか無いかもしれない。(イヤ、きっとそォであろう。反語。)

60年代の黄金のマイルズのクインテットが好きにチゲェねぇ、とスッカリ思わせるモード臭ぇ4ビート・ジャズ(という程、マイルズっぽくもないが)と、紛うカタ無きキューバ!ヨルバ~っ!ルンバーっ!が曲ごとに交代交代で来るのですワ。

甘くないジャズと甘くないラテンを聴きたかったら、このアルバム、聴く。
グル~ヴ、グル~ぶ。
・・・イヤ、少し甘いか。
ウンニャ、甘みは少しじゃなくって、結構あるな。
ボーカル曲が特に。
人工甘味料ではナイ甘みですがのぉ。

しかし、そのぉ、ジャズとラテンが、混じってるんだか、混じらずに知らんプリしながら隣に平然として存在しているんだか、どっちだか分からんような気もするのが、USAに於けるラテン・ジャズなのかもしれません。

ジョージ・ムラーツ(George Mraz)やグローヴァー・ワシントンJr.(Glover Washington,Jr)も居れば、フリト・コジャーソ(Julito Collazo)も居ると言う、ハイブリッドなトコが、鮮やかな対比で、ドえらくスリリング。

聴き込むほど、良さが、じゅわ~って、じゅわ~って、じゅわ~って、来るアルバムですなぁ。
10年経って、良さが、染みるように分かって来ましたサ。
じゅわ~って。ほえほえ~。

ぢゃっ。


試聴もデキル。うっふ~ん
  ↓↓↓

First World
Steve Berrios & Son Bacheche
Milestone

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オマール・ソーサ。「Take A Sedond」だっちゅーの。

2005-12-20 01:23:41 | Latin Jazz
ジャズとラップの最も強力な融合がココにある。

以上。

これより他にコメントはない。
(とか言いつつ、更にラテンも融合されていると、言ってはおく。)

オマール・ソーサ(Omar Sosa)
アルバムは「Prietos」(2001)

曲は、「Take A Sedond」。
内藤陳を三千回殺すスゴさ。

もいちど。

以上。
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Live At Montreux Festival

2005-11-24 23:41:39 | Latin Jazz
松岡直也
「Live At Montreux Festival」(1980)

モノ凄いコトになっています。
特筆すべきは最後に収められた「Que Pasa Amigo」!!!!!

ミックスはメチャクチャだし、演奏自体も破綻しているトコだってある。
ホーンセクションの出は間違えるし(ホーンが正しかったのかも知れんけど)、全パートでのキメも揃わんしね。
で、お世辞にもパーフェクトな演奏ではアリマセンが、それでもなお最高の音楽。

鳥肌十連発!!!

何ナンダ、この熱さは!!!!!

一丸となってナダレ込むサビ、というかBメロ。(Cメロですか?)
コレで鳥肌立たなければ、あなた、皮膚オカシイあるヨ。

ラテン・フュージョンの最高の名演の一つ。
ジャケ写に芸がなくてもエエじゃないですか。
聴いときましょうね~。



LIVE at MONTREUX FESTIVAL
松岡直也&Wesing
アーント

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NYラテン界の大ボス。

2005-11-10 00:08:42 | Latin Jazz
ティト・プエンテ(Tito Puente)の凄いトコロは、50年代、60年代、70年代、80年代、90年代と五つのディケイドそれぞれに名盤があるトコロ。(しかも、それぞれの年代で何枚も!)

例えば1992年のラテン・ジャズ名盤。

ティト・プエンテ(Tito Puente)
「"Live" At The Village Gate」(1992)

なんと、トッつぁん、69歳の作品!
何て、ジジイだ。信じられん!
こんなスーパー・ハイテンションなアルバムを出しヤがるとは!

名義も凄い。アホか、と言いたくなる名前。
「Tito Puente's Golden Latin Jazz All Stars」!!!
黄金のオール・スターズでゴザイマス。(当人は既にシルバーですが。)
さすがに、ゴールデンなオールスターズを標榜するだけあって、凄いメンツ。
それぞれのソロが凄い。当然、アンサンブルの産み出すグルーヴは最高。

ラテン史上最高のベーシストであるアンディ・ゴンザレスから、コンガの巨匠モンゴ・サンタマリア、現在最高のパーカッショニストのジョバンニ・イダルゴ!!!
もう少し、ジャズ方面に知られた名前では、パキート・デリヴェラ!!!デイヴ・ヴァレンティン!!!クラウディオ・ロディッティ!!!
二日前に来なさいと言いたいくらいでアリマス。

そして、この凄い面子をまとめるのは、御大のシャープなティンバレス。凄い・・・。
ジジイ本人のティンバレス・ソロも、「円熟」などと言うコトバをブっ飛ばす切れ味。老兵はまだ去らないのであった。

オレもこういう69歳にナリタイ。
・・・ってか、ムリだけど。
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2000年代のラテン・ジャズ、究極の一枚。

2005-10-16 11:54:16 | Latin Jazz
レイ・バレット(Ray Barretto & New World Spirit)
「Trancedance」(2000)

当ブログ最多登場。レイ・バレットっす。

クールなラテンの極北。
2000年代のラテン・ジャズの究極の一枚。
「クール」「スタイリッシュ」、そして「緻密」なアルバムです。
「ジャズ」としても一流、「ラテン」としても一流。
「ラテン・ジャズって何?」と聴かれたら、コレを聴かせてあげれば良いという、そういう一枚でもありますね。

そもそも、ラテンを「明るい」「陽気」「オマヌケ」「アバウト」と思っていると、全く違うんです。音楽に於いて「ラテン」、というのはあくまでも、リズムに於ける奏法のスタイルでしか無い訳で、そこに「陽気」だとか「アバウト」だとか言った、ラテンアメリカ的気質は意外に含まれていない。
このアルバムは「ラテン」に対する先入観を持っている人にこそ聴いて欲しいアルバムです。(そもそも「ラテン=アバウト」という決め付けもどうかと思いますしね~)

全体の雰囲気としては、60年代後半の新主流派ジャズ的緊張感の高い、クールでかつ熱い音が聴けます。
意外デショ?

とにかく、ジャズが好きなら、先入観を捨てて聴くべきアルバムだと思います。

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