ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

空の中 有川 浩

2008年12月31日 | 有川 浩
2008年
角川文庫
☆☆☆



民間航空機が高度2万の空域で事故を起こした。
さらに、自衛隊機も同じ空域で何かに激突した。

事故調査員の青年と自衛隊機の女性パイロットは高度2万であるものを発見する。
そして、事故死をした自衛隊員の息子と幼馴染の少女は海辺であるものを発見する。

高度2万メートルに生息する”者”は不本意ながら航空機事故を引き起こしてしまった。
その時に一部が剥離して地上に落ちてしまう。
その生まれたものは知能は高いものの真っ白な状態であった。
少年はそれを拾ってフェイクと名づける。
父親を亡くしたことでフェイクにのめりこんでいく、
フェイクを盲目的に、自分の思うがままに育てていったが、
あるとき、少年の父親を事故死させたものとフェイクは同じものだと知って
フェイクを放置してしまう。

これは、フィクションであるがフェイクとペットをオーバーラップさせた時、
かわいいからペットショップで犬や猫などを買うが
面倒になって捨ててしまうという話を考えてしまった。

この作品はとにかくテンポが良く、飽きることがない。
全編ずーっと”面白い”
作者のプロフィールを見ると
”電撃ゲーム小説大賞”の出身者であった。
電撃ゲーム小説はテンポの良いスピード感ある作品が多い、

青年と女性パイロットの側と少年と幼馴染の側がそれぞれ進行して・・・
なかなかのオススメ本です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿