ババァの小言に耳を貸せ!

ババァである私が日々感じたことや体験したことを綴ります。

長生き

2012年04月16日 | Weblog
何歳まで生きたら
もう十分と思えるんだろう?
私の父は82さいになる。
男性の平均寿命は越している。
十分に生きた!と言う年齢なのかもしれない。
でも、もう十分生きたと言ってしまうにはまだ早い気がする。
世の中には90才100才を過ぎても
元気なじいさんばあさんはたくさんいるからね(笑)
もう少し生きていて欲しいと思っている。
しかし、父はあんまり元気なじいさんじゃない。
致命的な病気を抱えているわけではないが
いくつかの小さな病気を抱え
体力も落ち
家の中をヨボヨボと歩くのが精一杯のじいさんだ。
そのうち寝たきりになってしまうんじゃないかと心配している。
最近の口癖は
「早く死にたい」だ。
趣味も気力もなく
晩酌に飲む缶ビール1本が唯一の楽しみで
めったに笑う事も無い。
そんな父を見ていると
長生きする事は幸せじゃないのかな?と思えてくる。
保険会社の長生きに関するアンケートで
長生きはチャンスか?リスクか?の回答は
チャンスは31.7% リスクが68.3%だった。
長生きしたいですか?の質問には
したいと答えた人が47.9%しかいなかった。
長寿大国の日本だけど
誰もそんなに長生きを望んではいないらしい。
まぁそれは
平均寿命83歳の、長生きが当たり前の日本だから
そんなに長生きしなくてもいいと思えるのであって
リアルに命の危機を感じている
平均寿命が短い国の人たちは
少しでも長生きしたい!と思うのだろう。
生きていれば
辛い事も多いし
不安も心配事も後を絶たない。
安心出来る老後・・の保証が薄らいで
辛い期間が長くなるだけなら
長生きはしたくない!・・って事になるのは当たり前だ。
「何歳まで生きたいか?」という調査の平均は76.3歳だそうで
そのくらいまでは
幸せに暮らせると思っているという事なのかな?
もう十分!と思ったら押せる命のスイッチがあったら
どんなタイミングで押すのだろう?
日本の平均寿命は延びるのか?縮むのか?
誰だって死にたかないけど
辛い思いをして生きたくもない。
答えは単純なんだけど
命のスイッチは無いからやっかいなんだよね。