ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

平岡珈琲店

2016-12-21 21:23:41 | グルメ

創業大正十年。

 

大阪にはところどころエアポケットみたいな場所があります。華やかで近代的な御堂筋のイルミネーションや巨大なビル群の隙間にある、昭和の香りたっぷりのこじんまりとしたギャラリーカフェ・平岡珈琲店もそんな場所の一つです。

木彫りの粋な看板に、オヤジのこだわりを感じさせる幟風の布看板とのれん。ドアを開ければ縦長のカウンターに一列だけのテーブル席は、ざっかけない一膳めし屋の風情です。

落ち着いた雰囲気の木の壁には写真がずらり。

平日の4時頃で私以外の客はおらず、時間帯もエアポケットでした。はじめましての気持ちをこめて「平岡ブレンド」をオーダーです

けっこう濃い目ですが、酸味がきいていて、ダンディーな珈琲

 

のんびりと珈琲を口にしながら綺麗な滝の写真を眺めます。(ちなみにこちらの写真をハガキにしたものが置いてあって、無償でわけていただけます)

写真の外にも、古い珈琲を挽く器械、明るい緑の藻と赤いエビが印象的な水槽などが、さりげなく置いてあります。

ご夫婦でやってらっしゃるようですが、にこにこと穏やかなご主人は珈琲を淹れ終わると、お気に入りのモノたちに囲まれながら、優雅な手つきで読書に没頭。奥様は無言で街ゆく人たちを眺め、その頭上では年代物の時計が時を刻んでいます。

 

こんな風に時間の隙間に沈み込んで、ゆらゆらと楽しむのが元来の「喫茶」なのかしれませんね。

せわしないご時世、たまにはこんな過ごし方も悪くありません

 

 

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ロスト北斎

2016-12-19 22:33:11 | アート

葛飾北斎の"幻の巨大絵"の復元プロジェクトの様子がNHKで放送されます

須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみことやくじんたいじのず)

1845年(弘化2年)

 

テレビの話ばかりで恐縮ですが、あまりに面白かったので備忘録として書いておきます

NHKのドキュメンタリー『ロスト北斎』。

関東大震災で消失してしまった北斎まぼろしの極彩色の名画を復活させるプロジェクトです。

墨田区の牛嶋神社に奉納されていたという幅3メートル弱の大作で、明治時代に撮影された白黒の写真だけが手がかりでした。

これを最新のデジタル技術と伝統的修復技法の2つを駆使して復元しようというのです。

白黒の写真を元に極彩色の画面を再現なんて出来るのかしらと半信半疑で見ていたら、これが凄いんです

まず、写真が素晴らしかった

明治時代の写真の第一人者が特殊な感光剤を使って、グレーの色調で色味を正確に写し撮っていました。

このグレーの濃淡を手がかりとすべく、プロジェクトでは同じ写真家が撮影した現存する極彩色の絵を使って、作品色とのグレーの濃淡を厳密に比較し、カラーチャートを作ったんです!

凄いですねぇ。ロゼッタストーンの解読のようなスリリングな展開です。

色の候補が絞られてきたら、今度は文化財修復技術者の登場です。伝統的な日本の絵の具に精通しているその経験によって、北斎が使ったであろう色を特定していきます。

長年の経験からグレーの濃淡で予測できるものもありますが、複数の候補が出てきてしまうこともあります。そんな時は、写真から読み取れるグラデーションの滑らかさや粒子の粗さで見極めていくのです。

色が絞られたあとも、どの素材の絵の具をどのような配合で合わせていたのか、修復技術者の知識と経験を総動員して、ひとつひとつ探り当てていきます。何しろ幅3メートル近い極彩色の絵ですから根気の要る作業です。

色が決まったら、不鮮明な箇所の描線のトレース、そして最後は実際に飾られていた神社を訪問して、光の当たり具合、目に入る角度などを計算するなど、ありとあらゆる要素を吟味してついに完成。

なんと2年がかりのプロジェクトでした。

出来上がった作品は、さもありなんと思わせるに十分な迫力あるものでした。

不思議なタイトルに惹かれて何気なく見たのですが、いやあ面白かった。

先日オープンしたばかりのすみだ北斎美術館にあるそうです。

いつかぜひ、作品をこの目で見てみたいです

 

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さよなら左衛門佐幸村

2016-12-18 21:35:46 | 真田丸

 

この一年、毎週楽しみにしてきた大河ドラマ『真田丸』がついに最終回を迎えました。

全50回、ホントに楽しかったです。

思い通りにならないことも多く、自身の内に迷いを抱えながらも、無念さのなか死んでいった父や友人の気持ちを背負って走り抜けた幸村。

最期は穏やかなとてもいい笑顔で、存分に生き切った、という思いが溢れていました。

私のつけた最終回のタイトルは『達成』です。

皆さんは、どんなタイトルをつけたでしょうか

ありがとう、信繁(幸村)。いつかまた出会うときまで、またね。

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錦織選手の銅メダル

2016-12-17 18:19:11 | 日記

本物です。

 

当ブログにお越しくださる皆さまご無沙汰しております

どうも、このところ体調が優れずに更新が滞っておりました。今日からまた再開しますので、よろしかったらお付き合いください。

さて、いきなりミーハーな話題ですが、テニスの錦織選手がリオ・オリンピックで獲得したメダルが『インスタントラーメン記念館』に展示されていると聞いて行ってきました。

右側に錦織選手等身大パネルがあって、そのパネルと一緒に、メダルの後ろに立って、あたかもメダルを自分の首に掛けているかのような記念写真を撮ることができます。

メダルの横には警備員がしっかりと貼りつき、一組ずつ案内されての写真撮影というスタイルです。今回の訪問時には比較的空いていましたが、混雑時にはもしかして、難しくなるかもしれませんね。

貴重な裏側。

サイン入りウエアも展示。

週末なので家族づれが多く、子供たちが嬉しそうにメダルと一緒に写真撮影している姿が印象的でした。この感動が、テニス界やスポーツ界の裾野をひろげていくんですね。なんだかいい光景を見せてもらいました

コメント (2)
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インターミッション

2016-12-12 21:43:17 | 大阪

時空の広場

 

12月も半ばを過ぎると、俄然、世間が慌ただしくなってきます。

その一方で、あちこちのイルミネーションは華やかになってきましたね。本日訪れたのはJR大阪駅『時空(とき)の広場』。

雪だるまとお揃いの背中が微笑ましいです。

ここからグランフロントにかけて去年も撮りに来ましたが、あれからもう一年も経ったのかと驚いてしまいます。

去年と同じくスケート場も登場。

 

うーん、去年と同じではつまらないですね。

年末にかけて明日からまた新しい場所をぶらっとしたいです

 

 

 

 

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