眠れる森の美女風。
震災以前の異人館通りのイメージは、一見、普通の住宅街が、入ってみるとロマンティックな調度品に囲まれた異国情緒あふれる空間という感じでした。海外旅行なんて考えられもしなかった頃で、見たこともない装飾の机や棚から日本の風土にはない独特の甘い香りを嗅ぎながら、まだ見ぬ国を想像したりしていました。
その後、自分自身は関西を離れ、震災を潜り抜けて趣を変えた北野は、よく言えば馴染みやすい、悪く言えば無難な観光地になってしまった気がしていました。
ところが今回、うろこの家を訪れてびっくり。高台にはまだ昔の記憶通りの『異人館』が残っていたんですね。知りませんでした
たどり着くには長い坂道を上らねばなりません。
昨日ご紹介したサンタたちがお出迎え。
毎年、話題になった方たちが登場するそうですが、実はお庭にはS○APの肖像画(?)も飾ってありました。そちらはサンタクロースではなく普通のお顔。
こちらのうろこの館は現在20件ほどある公開中の建物のうち、最初に公開された異人館だそうです。高級借家だったということですが、部屋数もかなりあって相当豪華。アンティーク家具やマイセンの食器などが展示されていて、目の保養になりました。以下、興味のない方にはまったく面白くないでしょうが、ずらずらっと写真を載せていきます。
ディナーテーブルはクリスマス仕様。
セッティングも完璧
イギリス最古の名窯から「ペインテッド・フルーツ」。
見事な細工です。
優雅に時を刻みます。
重厚な玄関。
真ん中はドン・キホーテですね。ユーモアも忘れずに。
スウェーデン王室の橇らしいです。クルミ製。しかし何故ここに?(笑)
高台にあり見晴らしも最高です。
この後、隣の美術館も拝見しましたが、上品で良い絵がたくさん展示されていました。入場料はちとお高めですが、これらを維持するためには致し方ないでしょうね。
坂を上るのが難儀ですが、優雅な気分になるにはお勧めの場所です