この辺りでは珍しい神殿建築。檜皮葺の屋根が美しいです。
内山永久寺からさらに登ってちょっとした山道を抜けると再び集落に出ます。国道へと伸びて行く舗装路を左に逸れ、お邪魔感がハンパない田んぼの真ん中を突っ切っていくと、夜都伎神社です。
左側の木の向こうにお社があります。
現在の本殿は明治39年(1901年)に改築されたもの。
こじんまりとしていますが、きちんと手入れされているとても気持ちのいいところです。
境内から。野趣あふれる万葉の景色って感じがしませんか?
のんびりとしたお顔。
風雪で曲がった枝や枯れた味わいの木肌に魅かれます。
若葉の輝きも大好きですが、同時に年を経た木の姿を美しいと思う気持ちも本当です。でも、これって人間に例えたら腰が曲がって、お肌もシワシワのカサカサってことですよね。だとしたら、そんな老いた人間の肉体にも美は見いだせるということでしょうか。若く健康でありたいとは誰しも願うことですが、あんまり抵抗せずに自然に任せて衰えていくのも、それはそれで人間らしいあり方なのかもしれません。とはいえ、長生きしたいし(笑)、あまり見苦しくなりたくないというのも本音ではあります^^;
神社を通り過ぎ、田んぼから昭和初期風の建物を過ぎると環濠集落や古墳密集地帯に出るのですが、残念ながらここで時間切れ。大神神社の大祓に間に合わせるため、国道に出てバスに乗りました。
ずっと山が続いてます。
1時間に2本ぐらいしかないバスに運よくそれほど待たずに乗ることができました。国道からも幾つか古墳が見られ、とくに卑弥呼の墓説もある箸塚古墳は車窓越しでも大興奮。こういうのがさらっと見えちゃう奈良はスバラシイ
さて、山の辺の道ショートカット版いかがだったでしょうか。これで三分の一~半分弱ぐらいの行程です。次回は季節の良い時期に、古墳と、大神神社付近の道を歩いてみたいと思います
空が広い!