九兵衛坂公園の藪に蔓を伸ばしている「カエデドコロ(楓野老)」。ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で雌雄異株。写真は雄花序で花径は3~4ミリ。花被片は6枚で雄蕊は6本ある。葉身は6~10センチで大きく3~5裂しており、これをカエデの葉に見立てて名付けられている。この花をずっと見たいと思っていたが、当地の公園管理者からの『見つけましたよ。』の連絡で念願が叶った。
堀之内地区の農道で見掛けた「ピーマン」。ナス科トウガラシ属の一年草で南アメリカ原産。和名がピーマンで、フランス語の唐辛子の意味の“piment(ピマン)”やスペイン語の“pimiento(ピミエント)”が由来のようだ。英語では“green pepper”または“bell pepper”であり、“peeman”や“peaman”となどというスペルは無い。草丈は50~60センチで夏に直径2センチほどの白い花を咲かせる。トウガラシと同属だがトウガラシと違って辛み成分のカプサイシン(capsaicin)をほとんど含まず、日本に入ってきた明治時代には“甘唐辛子”と呼ばれていた。