裏高尾“日影林道”で見つけた「オオヤマハコベ(大山繁縷)」。ナデシコ科ハコベ属の多年草で花径は1センチほど。花弁は5枚で切れ込みがあり萼片は更に長くシャープな印象。ハコベに比べ草丈は60~80センチと大型になる。
奈良ばい谷戸の野道で見られる「タコノアシ(蛸の足)」。タコノアシ科タコノアシ属の多年草で、熟した果実が茹で蛸の足のように見えることから名付けられている。この界隈では数年前まで堀之内沖ノ谷戸公園の湿地で見ていたが、去年から姿が見えなくなっている。また小山田緑地にも生育しているが、先日は見つけることができなかった。8年前になるが、相模川で湿地を回復させたところタコノアシが復活したというニュースがあった。生育環境が適していない場合は、芽を出さず地中で眠っているのだろう。堀之内沖ノ谷戸公園などでもまた復活して欲しい。
堀之内東山そらみの森緑地の野原に生育している「タチスズメノヒエ(立雀の稗)」。イネ科スズメノヒエ属の多年草で、草丈は80~100センチ。スズメノヒエやシマスズメノヒエなどが茎に直角に花序を出すのに対して、ほぼ茎に沿って花序を伸ばす。葯は黄色で柱頭は黒紫色になる。南アメリカ原産で本州から沖縄まで分布している。