長沼公園で見られる「ツルアリドオシ(蔓蟻通し)」。アカネ科ツルアリドオシ属のつる性常緑多年草で、茎の先に直径1.2~1.5センチの花を2個付ける。雌蕊が長い長花柱花と雌蕊が短い短花柱花の2タイプがあり、写真は雌蕊が長く先端が4裂している。同じアカネ科のアリドオシは常緑低木で赤い実を稔らせるが、ツルアリドオシも赤い果実を稔らせる。
長沼公園“西の沢”の山道に生育する「アカショウマ(赤升麻)」。ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で、花は純白だが根茎が赤みを帯びていることが名の由来。花や果実を観察する者にとっては、それらに由来する名前を期待するが、昔はサラシナショウマなどとともにこの根茎を生薬として利用しており、昔は根を見極めることが生活に密着していたのだろう。