鎌倉時代のやぐらをまわってきました。
城山公園から天満神社方面を見ると台風の影響で大木が倒れたため山肌がよく見えるようになりました。
すると山肌に初めて見るやぐらのような穴が多数ありましたので早速見に行きました。
下は、天満神社から見た館山城です。
ご覧のとおり、大きな穴だらけです。
縦に並んでいます。
これは他の横穴古墳群でも縦横に並んでいます。
下側の穴ですが、奥に左右に広がっています。
古墳時代の穴を掘り進めて、太平洋戦争のころ防空壕に使ったものです。
上側は登る道がないので保存されています。
丸い掘り方から鎌倉時代ではなく古墳時代のもののようです。
こちらは一番奥のものですが、入り口が四角なことと、奥に玄室があることからやぐらと思われます。
北下台やぐらなど、穴の奥行きを取れない場所は玄室は無く、五輪塔があります。
南条やぐらも玄室があります。鎌倉では玄室のあるものが多いそうです。
やぐらの奥に小さな棚を掘り込んでいるものもあり、床に骨壺を収める穴をあけたものもあります。
時代経過や墓彫り職人の違いがあるのでしょう。
「やぐら」は、鎌倉と安房にしかないそうです。
鎌倉幕府の出発点「安房」との密接な関係がわかります。