警視庁の窓際部署、特命係に所属する杉下右京と亀山薫。贈収賄、警察の不祥事、少年犯罪、催眠術などあらゆる事件に首を突っ込み、右京の推理と薫のヤマ勘で次々と解決へと導く。そんなとき、右京が狙撃されるという事件が! 15年ぶりに明かされる右京の過去、特命係の秘密とは。裏表紙より。
<連続ドラマ化された最初のシーズンの全12話を収録>
あ、どうせなら来年に書けばよかったか・・・・・・!
第一話「虚飾の城」角田課長がちょっと刺々しい・・・・・・!
「おはようございます」
慇懃無礼とも言える所作で右京がお辞儀すると、角田は舌打ちした。
「じゃ、俺は帰るわ。特命の課長と間違えられたら困るからよ」
親しみを込めた「暇か?」は、亀山が特命係を変えた結果と言える。
「人一倍、注意力と観察力に優れた右京さんをもってしても、なにも発見できませんか?」そして相棒の2人が仲悪ーい!
まるで上司をからかうように薫がはやす。
「静かにしてもらえませんか。気が散ります」
そう、仲悪いんだよ!
そんな状態ながら捜査を進める2人ですがー
ここは相手のほうが一枚上手だ、と右京は冷静に状況を分析した。2人の追及をことごとくあしらう容疑者。
特命係は強敵をオとし、真相を明らかにできるのか!?
第二話「妄言の果て」でもそこに死体が無い。
「確かに殺しましたか?」
右京が問うと、涼子はしっかりした口調で、「はい」とうなずいた。
「しかし、肝心の死体がありませんね」
「本当に殺したんです! 殺して、車に死体を残したまま、屋上に上って・・・・・・」
『国家公安委員』な旦那曰く、精神病の気がある故の『妄言』らしい・・・・・・?
警察絡みの偉い人が関わっているということで、
警察組織は事件(?)の捜査に消極的。
「捜査一課はこの辺でお茶を濁すらしいですが、どうにもすっきりしません。結局、なにが起こったんでしょう?」「氷菓」に通ずるものがなくも・・・・・・「私、気になります!」
「それを調べましょう」
そう言う右京の目には、闘志が宿っていた。
勝手な動きは当然内村サンの耳に入り、『懲戒解雇』の可能性も・・・・・・!
「ぼくは見得を切った覚えはありませんよ。それから、クビになるのが嫌なら、きみはここで降りてくれても結構です」さすがの『負けず嫌い』やで!
「いや」反射的に否定の返事を口にしていた。「最後までお付き合いします!」
はたして『妄言』の真相は!?
「もう一度、組まないか?」右京さんの過去がチラチラ。
「お断りします」
第三話「亀山薫の憂鬱な日々」おまわりさんこの人です
「あなたは、わかってますね!」
実際「返却」されるものなの?・・・・・・受け取るか?
下着泥棒のとある証言から、特命係はまさかの事件をあぶり出す。
右京の答えには迷いがない。どうしてここまで強くなれるのか、薫には理解できなかった。「前提」が崩れちゃったらどうしようもない。
「怖くないんですか?」
上司の次の答えには、ほんのわずか動揺が感じられた。
「怖いですよ。こんなことが積み重なって、警察が信じてもらえなくなるのが・・・・・・怖いです」
「覚えてたんだ」ビリビリ・・・・・・
「忘れませんよ」
「結局俺たち、トカゲの尻尾を切っただけだったんですかね」単純故に力強い答え。
「そうかもしれません。特命係はますます居づらくなるでしょうねえ。我々も警視庁の中ではトカゲの尻尾ですから」
「そうですね。でも、切られたらまたすぐに生えてくればいいんですよね!」
第四話「小さな目撃者」小野田官房長は、現場に対する観察力もなかなかのもの。
「おまえが気にしているのなら大丈夫だな。あ、おいくらですか?」
官房長の確信通り、右京さんは真相を暴くこと「は」できたのですが・・・・・・
右京はこのとき敗北を知った。これでは解決とは言えない・・・・・・!
ここで亀山、圧倒的閃きっ・・・・・・!
「きみが来るのを待ってるよ。むろん、その頃ぼくはもうこの世にはいないだろう。でも、待ってるよ。きみはいずれここへ来るから」うわあああ((;゜д゜))ああああ
第五話「殺しのカクテル」m9(^Д^)プギャーwwwwww
これは、美和子を邪険に扱った天罰なのだろうか。朝から嘆きっぱなしの薫であった。
「喜んで作らせていただきます」プロはプロ故に。
第六話「杉下右京の非凡な日常」ええー?
「金が消えています!」
驚くのはまだ早かった。そのとき資金課の十五人は全員、会社前の噴水の周りに立ち、水を全身に浴びて放心状態だったのである。
謎だらけの現金強奪事件。
さっそく特命係も捜査開始!
「これは三課の仕事だと言ったはずです。余計なまねはしないでください」日本語ハムズカシイナー、
右京は長岡を見つめ、軽く啖呵を切った。
「いいでしょう。余計なこと以外のことをやります」
はっきり言えばよかったんだよ、「何モスンナ」って!
「そうだと思いました。誰も傷つけずに大金を奪う鮮やかな手口、ぼくが警察官でなければ、あなたに尊敬の念さえ覚えていたかもしれない」右京が静かに言った。「自首していただけますね」右京さんが犯人を称賛するかのような貴重なシーン。
まぁ逃がしはしないのだけど。
現金強奪を解決したと思えば、また次の事件。
今度は殺人事件だ!
「とにかく、もう余計なことはしないでいただきたいっ!」大分「相棒感」出てきたコレ( ・∀・)ニヤニヤ
「わかってますよ」と、薫が受け答える。「余計なこと以外をすればいいんでしょ。ね?」
ここまでなんとか持ちこたえてきた薫の目尻から、透明な液体がすっと流れた。やりきれないなぁ・・・・・・。
第七話「仮面の告白」武藤かおりキタ――(゜∀゜)――!!
「なかなか優秀な弁護士のようですよ」
「裁判所が無罪と判断した以上、無罪です。もっとも、彼が無実かどうかはわかりません。無罪と無実は別物ですからね」「無罪」と「無実」の違いは各自ディクショナリーを引きたまえ!
実際冤罪ならぬ・・・・・・なんだろう?
(裁判までいった上での)「逃げ得」はあるんかな。
第八話「最後の灯り」たまきさんは右京さんの7つ下・・・・・・だと・・・・・・?
「変わった夫婦だったんですね」
「変わってたけど、楽しかった」
ずっと訊きたいと思っていた疑問をぶつけるチャンスがきた。
「なのに、どうして?」
「楽しいだけじゃだめなのよね、夫婦は」
「そうじゃない!」すれ違い殺人はきついなぁ・・・・・・。
第九話「特命係、最後の事件」ええー最後の事件ダッテー
右京はそのとき十五年前の悪夢を思い出していた。
そして、また場面が転換した。右京は「緊急対策特命係」と書かれたプレートを壁から引きはがし、思いきり膝にぶつけてへし折った。「緊急対策」と「特命係」の間に亀裂が入り、プレートはきれいにふたつに分かれた。「特命係」誕生の秘密。
「なんかわかる気がするな」小野田がぼそっと言った。「あなたと杉下がうまくいってる理由が」「オトナにならないヒト」という意味で同類かもね。
「ぼくはその真相を解明しなければなりません。亀山くん、きみも手伝ってください」すげぇ・・・・・・
「俺が・・・・・・ですか?」
「他に誰がいるんですか?」
この巻の最初の方では「辞めていただいて結構」くらいのこと言ってたのに!
特命係は15年前の事件の真相解明に挑む!
「右京さん、俺、役立ってますかね?」ははっ
右京は部下の目を見て即答した。
「もちろん、役立ってますよ。きみの運転はなかなか快適です」
「どんな命も、みな同じ重みだと思ってらっしゃる。それが極悪人の命だろうと、誰もが認める善人の命だろうと、命は命。しかし、本当にそうでしょうかね? 命に差はありませんか?」即答、できますか?
「もしも限界があるとすれば、それはあきらめた瞬間でしょう」この理屈でいくと、「相棒」は水谷豊がいなくなっても終わらない可能性ががが。
6上がどっかいったけど気にしない。
優れた小説は時に姿を消すものなのである(「封神演義」原作の某仙人のように)