今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ナイチンゲールの沈黙(上) 海堂尊 2008年9月19日 宝島社(3回目)

2016-06-23 06:38:28 | 桜宮サーガ
さぁ上巻を終わらせようじゃないカ→1回目2回目



○ここまでのあらすじ
田口先生はいつだって貧乏くじ



13章
小児愚痴外来

12月19日火曜日 午前9時30分 本館1F・不定愁訴外来



「ここまでは予想以上に上手くいっている。さすがにネコの差配ね」
お、おう。


今日は記念すべき『小児愚痴外来』初日よー。
「誰にも言っちゃダメ、ってママに言われているけど教えてあげる。アツシって、昔ママがとっても好きだった人の名前なんだって。アツシって呼ぶと、ママは素敵な気持ちになれるんだって。内緒だから、誰にも言わないでね」
アツシ、もうちょっとママの言う事は真剣に聞いてね(切実)


眼の手術を控えたアツシと瑞人の他、
病棟で悪ガキと評判のヒデマサ、白血病で余命を考える段階の由紀。
大人との違いに苦戦しつつも、とりあえず初日は無事終了。
「じゃあ決定。明日も同じメンバーでお願い。浜田さんもよろしく」
鬼か。





14章
暗闇の迷路

12月19日火曜日 午後2時 桜宮繁華街・蓮っ葉通り



「畜生、どいつもこいつも俺をバカにしやがって」
「バカにしてたんじゃねーよ」
「ただてめーのことが大っ嫌いだっただけだ」


「医療廃棄物のケースを出してきます」
 小声で言うと、小夜は部屋を出る。その後ろ姿を猫田が見送る。
 倉庫に入り扉を閉める。周囲を見回してから、医療廃棄物のコンテナの蓋をかちり、とはめ込む。これでもう、この中にある諸々の物質は、二度とこの世の中に戻ってくることはない、と小夜はふと思う。
(´・∀・`)ヘー





15章
ハイパーマン・バッカス

12月20日水曜日 午前11時 本館1F・不定愁訴外来



 長い沈黙の後、由紀はふっと笑う。
「こういう時に何も言わないでいてくれる人は、初めてです」
『案山子』?いいや、美辞麗句は必要無いんじゃよ。


『小児愚痴外来』、2日目も無事終了しまし・・・・・・
というところで、『小児病棟の古株』・丹羽主任が慌ただしく登場。
「ばたばたして申し訳ありません。今日の小児不定愁訴外来は終了して下さい」
「ちょうど終わったところです。ところで一体、何があったのですか」
 丹羽主任は一瞬ためらい、小夜の顔を見つめながら言う。
「箝口令が敷かれているんですけど、実は、牧村君のお父さんがお亡くなりになったんです」
えっマジですかー
のんだくれだったんだし、肝硬変にでもなってたんじゃないっスか(適当)


病院関係者では唯一面識があったということで、
小夜は刑事たちに事情聴取されることになりました。
 さあ、舞台が始まる。
大袈裟だナー。





16章
デジタル・ハウンドドッグ

12月20日水曜日 午前9時 桜宮警察署・合同捜査本部



 玉村から見ても、加納は傲慢すぎる、と思う。だが、玉村は加納を拒絶できない。会議は平気ですっぽこあすくせに現場には一番乗りするなど、叩き上げ刑事のメンタリティと相通じるところがあるからだ。キャリアらしかぬフットワークの軽さと現場を嗅ぎつけるハナのよさから、人呼んでデジタル・ハウンドドッグ(電子猟犬)。
『猟犬』なんかより「妖精」がゲスト出演してくれればいいのに


今日の現場はどんなかなー?
鑑識の棚橋さん、解説よろしくー
「玉ちゃん、今日は遅刻で正解。これは法医の教授も真青の立派な解剖だわ」
うわあああ((;゚д゚))ああああ


「会議なんて何の役にも立たない。ボンクラを百人集めた会議はボンクラの念仏会。凡人のアリバイ仕事は無駄どころか有害でさえある」
大災害発生で現場が対処に奮闘してるとき、「えらい人たち」は
「今回は○○大地震と呼ぼう」「異議なし」なんて会議してるって本当なんだろうか。


『徹底した合理主義者』・加納の主な捜査手法は『DMA』、
すなわち『デジタル・ムービー・アナリシス』である!
「デジタル・ムービー・アナリシスは、欧米の法医学と警察の科学捜査が結びついて確立された新しい手法で、すべての捜査情報をデジタル画像化したのち、コンピューター処理にてトポロジー変換、未知の情報を仮想空間に再構築して引き出す技術だ。応用例は欧米を中心に現在急増中だ。ここまで、質問は?」
おれたちのかんぺーたーはさいきょうなんだ


捜査方針を巡り本部長以下他の刑事たちと対立した加納。
自身の『DMA』に絶対の自信を持つ加納は、三日で容疑者を絞り込むと宣言。
もし的外れなら初動捜査の遅れは致命的な訳で、当然責任問題にも・・・・・・
「加納警視正、勘弁して下さいよ」
巻き添えの玉村wwwwwwm9(^Д^)プギャーwwwwww





17章
隠密捜査

12月20日水曜日 午前11時 本館4F・病院長室



「捜査はやっぱり、人との出会いですよね」
せやな。





18章
地下室のカノン

12月20日水曜日 午後2時 本館地下1F・MRI画像診断ユニット



「若くて可愛い娘は速水が全部持っていく。田口は婆ちゃんと子供たちの係。二人が組めばどんな相手もいちころだった。撃墜王ペアの渾名は伊達じゃない。何しろ無敵のワイド・スペクトル・コンビだもんな」
ICUの『将軍』速水、MRIの『魔人』島津、そして田口の3人は同期だそうで。
『将軍』『魔人』『グッチー』・・・・・・どうしてこうなった。


今日の検査でも、またアツシの隣で小夜に歌わせるんだってさ。
「巨大輝点。歌を聴いているのに生成は後頭葉。つまり視覚野だ」
【驚愕】見える「歌」


「浜田の歌を聴いていると、何か見えたりするか?」
 アツシはうなずく。驚いて、島津は咳き込むように尋ねる。「何が見える?」
「ママの顔、であります」
なんだってー?


謎が謎を呼ぶ小夜の歌パワー。
研究したい島津だけど、『比較対象研究』には小夜並に歌ウマな人間が必要。
よくわからん研究につき合ってくれる都合のいい歌ウマな人間なんているはずな
「そういえば、一人だけいたぞ。浜田さんのコントロールになりうる大物が」
 島津が身を乗り出す。
「誰だ、それ?」
「水落冴子という歌手だよ」
ここで冴子に白羽の矢・・・・・・!
冴子の主治医である田口は、当然こっちの話にも関わっていく訳であります。


 窓から見下ろした中庭を、銀色のシボレーが走り去っていくのが見えた。それは、破滅への道へ、一直線に向かっているように見えた。だが彼らは、希望の地を目指していたつもりだったのかもしれない。なぜなら破滅への道程と、希望への道標は、しばしば同じ方向を指し示すものなのだから。
(下巻に続く)
『希望への道標』が「美味しいケーキ」、
『破滅への道程』が「体脂肪」と考えると実にわかりやすいですね!




前作と同じくドラマ化もされてるけど、
歌パワーの件は冴子・城崎の存在もまとめてカットされてるそうな。
つまり歌パワーの正体が判明するのは小説版だけ!読もう!