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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

テイルズ オブ リバース 第一話 落日の瞬間㊦ 矢島さら 2005年5月2日 エンターブレイン(2回目)

2016-02-21 08:22:49 | テイルズ
2回目ー。→1回目



○ここまで(第六章~第七章途中)のあらすじ
『ゴルドバの日』に首都バルカで『女王のお披露目式』が行われる―
クレアやセレーナが攫われたのは、式と関係があるのか?
しかし警備の都合で各地の港は封鎖。
ヴェイグたちは様々なアクシデントを乗り越えて、
唯一首都バルカ行きの船が出ているバビログラードに到着したのでありました。



「蒼獣信仰・・・・・・?」
 聞きなれない言葉に、ヴェイグは訊ね返した。
「ああ。家族以外の男女は言葉を交わしてはならない。若い女性は素顔を見せるのも禁じられている。バビログラードの絶対的な戒律なんだ」
メンドクセェ街、バビログラードへようこそ!

ヴェイグたちが街に入って最初に出会ったのは、とあるカップル。
来たれ爆炎、焼き尽くせ!バーンストライク!
彼らが隠れてヴェイグたちの様子を窺っていた理由は・・・・・・
「私がガジュマで、彼がヒューマだからです」
ほうほう・・・・・・

山側から港側へ移動するリフトの場所を聞きたかったところなのに、
特殊なカップル―オックスとダナは、他人に見られるのを嫌って立ち去る。
「・・・・・・いいさ。とにかくリフト乗り場を探そう」
 ヴェイグは他の住民を探すために、仲間を促した。
(こうしている間にもクレアは俺から離れて行くんだ・・・・・・。ぐずぐずしているヒマはない)
 彼は、ヒルダがひとり唇を噛みしめているのにも気づかず、さっさと歩き出した。
ヴェイグ、余裕無いなぁ・・・・・・。


「・・・・・っ! すれ違ったか!」
ようやく追いついたか!?
焦るヴェイグをワルトゥの策が阻む!


「おそらく、一定の時間が過ぎると管理人の暗示を解くように、暗示をかけられていたのだろう」
 そうすればリフトはいままで通りに動き、一切の証拠は消えてなくなるというわけだった。
「さすがは『四星』・・・・・・」
「多人数を同時に操作可能」
「その場に自分がいなくても対象は設定した行動を始める(続ける)」
「操られた対象は一般人であっても能力者並みの戦力になる」
ワルトゥが野望に燃える男だったら、
あっという間に国が引っくり返りかねない能力だよなぁ。


「よーっしゃ、行こうぜ! さらわれた人たちがバビログラード港からバルカにつれて行かれちまう前に、追いつくんだ!」
 ティトレイが張り切って、真っ先に走り出す。
はしるーはしるーおれーたーちっ




第八章

「手を尽くしたつもりでしたが・・・・・・隊長がこれほど早くこの街にお見えになるとは、計算外でした」
セレーナ他攫われた娘たち、そしてワルトゥとミリッツァを発見!


「我らの任務は、ここにいる彼女たちを、女王陛下のところへ無事に送り届けること。・・・・・・隊長が争いを望まないとおっしゃるのと同じように、私もまたこのようなやりかたを望んでいるわけではありません。しかし、事は急を要するとのご下命を賜った以上、些細なことに気を配っている余裕はないのです」
『些細なこと』て。
各地で王家への反感待ったなしだと思うけど・・・・・・。
『ラドラスの落日』で国民の不安や不満が高まっているところに王政の蛮行、
革命が始まってもおかしくないレベル。


ヴェイグたち対ワルトゥ&ミリッツァ、ファイ・・・・・・?
「ほう、ここで戦うのですか? しかし、そうなれば彼女たちも無事ではすみますまい・・・・・・なにしろ動けないのですからね」
『しばらく動かないでほしい』と『お願いしただけ』だってー?
「罵声の魔道師」的な能力まであるなんて、『音のフォルス』最強説待ったなし。
そして何よりも脅威なのは、『卑怯者』と呼ばれることも厭わない忠誠心。

人質作戦の前にはどうすることも・・・・・・
 そのとき、セレーナが叫んだ。
「戦いなさい、ティトレイっ! こんなヤツらのいいなりになってはダメよ。あなたたちが命を懸けて戦うのなら、私も命を懸けるわ!」
 その力強い口調に、動くことのできないほかの娘たちが「私も」「私も!」と声をあげる。
娘たちの内の1人「えっ」
※そんな娘はいません・・・・・・多分。


そんな娘たちの覚悟を前に、人質作戦を諦めたワルトゥ。
ミリッツァに『光の空間』を用意させて・・・・・・
「いかがです、隊長。ここなら、どんな激しい戦いをしようと外部にはまったく力の影響が及びません。心おきなく・・・・・・戦えますな」
 参りますぞっ、とワルトゥが叫んだ。それが始まりだった。
今度こそ、ヴェイグたち対ワルトゥ&ミリッツァ、ファイ!


(居合いか・・・・・・!?)
 近づくなといったのは、ワルトゥが居合い抜きの達人であることを知っていたからなのだ。
タイマンだと「ワルトゥ>ユージーン」はどうやら確定の模様。
でも今は6対2な訳で、ね。

ワルトゥとミリッツァを追いつめた、と思いきや!
「お見事でした、隊長。しかし任務遂行のため、しばらく意識を失っていただきますよ」
 地響きのような嫌な音が聞こえたと思ったとたん、ヴェイグたちの頭に激痛が走った。ワルトゥのフォルスのせいだった。
やはり『音のフォルス』は最強ダ!


意識を失いかけるヴェイグたち。
また届かないのか・・・・・・?
「何事だ!」
 ふいに、聞き覚えのない声が降ってきた。
「ずいぶんと騒がしいではないか、ワルトゥよ」
ワルトゥ相手に上から目線?
誰ぞ?誰ぞ?

「あいつは?」
 ヴェイグのつぶやきを耳にしたマオが、頭を振りふり、
「・・・・・・ミルハウスト・セルカーク。カレギア王国軍の将軍だよ」
 と、説明する。
「軍に入隊してすぐに頭角を現し、その手腕と人望を買われて、若くして将軍になった。エリート中のエリートさ」
『せいぜい二十代後半』で軍のトップだってさ。
いやいやいや、絶対嫉妬で潰されるよこれ。
『手腕』にはきっと裏の意味も含まれ・・・・・・敵対者を次々と狙い撃ったに違いなドギューン


ミルハウストミキハウストはワルトゥに状況説明を要求。
しかしワルトゥは『アガーテ様の勅命によるもの』として説明を拒否。
『王の盾』は指揮系統が正規軍とは別なのよね。
「そうだったな。ならば、陛下に直接伺うまでのこと」
 ミルハウストは鷹揚に頷き、それから表情を引き締めると、いい放った。
「だが、ここは退け。私の目の前で民を傷つけることは許さん。私が忠誠を誓ったカレギアはすなわち、カレギアの民そのものである」
「あ~・・・・諸兄等に一つ聞きたい」
「「国」とは・・・」
「一体なんであろうか?」
ミキハウストはわかってる男。

「どうしてもというのならば、私が相手になろう」
イケメンで将軍で将軍でイケメンでイケメン。つまり最強
さすがのワルトゥもこの場は引き下がる。


ユージーンは再会した元同僚ミキハウストに『忠告』、そして・・・・・・
「互いの刃を交える日が来ないことを、俺は・・・・・・切に願う」
 彼は心の底からそういった。
 ミルハウストの唇が開きかけ、だが、すぐにきつく結ばれてしまう。私心など無意味だと肝に銘じているようだった。
・・・・・・中ボスかな?(てきとー)


とにかくセレーナ他この場にいた娘は救い出したぞ!
「クレアは、すばらしい子だわ。私たちをいつもはげましてくれた・・・・・・。でも、彼女は他の子だちと一緒につれて行かれたの。私たちより、二、三日早く・・・・・・」
【悲報】間に合わなかった

でもセレーナは取り戻したから、攻撃力の低い前衛は帰るんだね?
「姉貴・・・・・・悪いけど、おれは一緒には帰れない。クレアさんや他の子たちを助けるまでは、手放しで喜ぶ気にはなれないんだ」
「わかってるわ。このまま一緒に帰るなんていったら、私に怒られるトコだったわよ。行ってらっしゃい」
オッケー、義弟のことは任されてー!



今すぐ定期船に乗ると中で『王の盾』と衝突する可能性があったので、
ヴェイグたちは次の定期船を待つことに。
宿での雑談では、ミキハウストのことが話題になりました。
「優れた武人は重要なことを他人任せにしないの。それに、そこにいるだけで士気が高まるもの。もっとも、文人には疎まれるでしょうけどね」
 どういう意味かわからず、ヴェイグはユージーンを見る。
「国への忠誠心と純粋なまでの正義の理念を煙たがるヤツらが少なくない、ということだ」
でも若くして将軍・・・・・・やっぱり狙い撃ったにちドギューン



数日後。
ヴェイグたちはバルカの港に到着。
街へと向かうヴェイグを呼び止めたのは、占い師の老婆。
「おぬしの後ろによからぬ影が見える。これからおぬしは心を裂かれるようなできごとに襲われるかもしれぬ・・・・・・」
不吉・・・・・・!
頼まれたわけでもないのに、余計なお世話な占いだな!

「影に飲み込まれてはならぬ。くれぐれも、心を強く持つことじゃ・・・・・・」
「月の正位置」、その意味するところは・・・・・・。


ヴェイグたちがバルカの街、カレギア城の前にまで辿り着いた頃・・・・・・
クレアは、女王アガーテにお呼ばれされていました。
「その美しさがあれば、どんな相手でもあなたのことを好いてくれるのでしょうね・・・・・・」
とにかくクレアの外見をべた褒めするアガーテ。

違和感を覚えたクレアは・・・・・・異議あり!
「・・・・・・あ、あの・・・・・・、見た目って、そんなに大切なものなんでしょうか?」
「タコもイカも似たようなもんだって思うカイ?」
「大違いだぜ!!タコは不細工だイカはイカしてる」
「人間だって目鼻の形や位置なんかミリ単位で一喜一憂してるだろ?」
・・・・・・話の腰を折るのはボクの悪い癖☆


「私の両親の話なんですけど・・・・・・。昔、ふたりが出会ったのは、真っ暗な洞窟に迷い込んだときだったそうです」
別に『真っ暗な洞窟』じゃなくても、人によっちゃ顔洗うだ



「もし、洞窟を出たときに、どちらかがガジュマだったとしたら? それでもあなたのご両親は同じことをいったかしら?」
「はい。いったと思います」
 即座に頷いたクレアに、アガーテは息を飲んだ。
「好きになってしまったら、ガジュマとかヒューマとか考えること自体、無意味だと思います」
この回答、アガーテの触れちゃいけないところに触れた・・・・・・!


「わたくしには、暗闇はなかった・・・・・・! なにをするにも監視がつき、自由に外に出ることもできない。思い通りに人と会うことだって・・・・・・」
 胸に飾られた大輪の薔薇が震える。
「・・・・・・もしかして、女王様」
「黙りなさい!」
もしかしてだけどー♪(もしかしてだけどー♪)
もしかしてだけどー♪(もしかしてだけどー♪)
それ~ってオイラに惚れているんじゃなファイデリティ・テスタメント!!


「あなたは、わたくしがいちばん欲しいものを持っているのよ!!」
アガーテの叫びが響く・・・・・・


(なに・・・・・・これは・・・・・・!? ヴェイグ! 助けて、ヴェイグっ!)
 クレアの体は、そのまま床に崩れ落ちた――。
スージーと同じく、意識を失っておしまい・・・・・・?

しかし、倒れたクレアを見下ろすアガーテは『とてもいい気分』。
「ようやく出会えた・・・・・・この子が・・・・・・クレアが、わたくしを救ってくれるんだわ」
果たして女王の目的は・・・・・・?
クレアは大丈夫なのか・・・・・・?
第八章ここまで。