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テイルズ オブ リバース 第二話 偽りの再誕㊤ 矢島さら 2005年8月11日 エンターブレイン

2016-02-28 07:20:05 | テイルズ
ゴルドバの月が輝く時、アガーテ女王の行った儀式により『聖なる王』は甦ったが――それはヒューマを殲滅させようとする聖獣王ゲオルギアスの復活であった。なんとか倒すヴェイグたちだったが、アガーテは行方不明となり・・・・・・。
好評『テイルズ オブ リバース』ノベライズシリーズ、いよいよ第二話の登場です。
裏表紙より。
物語は第2部へ・・・・・・。




プロローグ

(ヴェイグ・・・・・・)
 クレアはハッと目を開けた。
(あ・・・・・・、私・・・・・・いったい・・・・・・!?)
 あわてて体を起こすと、そこが白い砂浜らしいことがわかった。
(。´・ω・)?
クレアはスールズに帰ったはずじゃあ・・・・・・?




第一章

 肩先まで毛布に包まれ、小さな寝息をたてていた少女の唇が微かに動いた。
「・・・・・・うう・・・・・・っ」
 ベッドの傍らに立ち、心配そうにクレア・ベネットを見下ろしていたヴェイグ・リュングベルは、ハッとなる。
「クレア!? 気がついたのか・・・・・・?」
起ーきた起きた!クレアが起きた!わぁーい!
・・・・・・さっきのは夢かな?

これでめでたしめでたし・・・・・・のはずが、スールズではある問題が起きていました。
「あんたたちみたいなろくでなしのヒューマに、使う権利なんてないんだよ!」
「ポプラおばさん!? どうして突然そんなことを・・・・・・!?」
 ヴェイグはびっくりしてスティーブの前に進み出た。が、ポプラはヴェイグを認めても、にこりともしない。
ヴェイグちゃんにピーチパイを差し入れてくれたポプラおばさんが、
村の集会所を占拠して全てのヒューマにえらく攻撃的。


「・・・・・・や、やめろ・・・・・・やめてくれ、おばさん・・・・・・」
(なんて力だ!)
 あまりの苦しさに、ヴェイグは力まかせにポプラから逃れようと身をよじった。が、彼女の両手の力が緩むことはない。
「うるさいんだよ!! ヒューマなんて、いなくなっちまえばいいんだ!」
『おばさん』だから40代~だろうけど、大剣を振るうヴェイグより腕力は上か・・・・・・
ヒューマとガジュマ、種族の差はなかなか大きい模様。
て、ヴェイグ死ぬぞ・・・・・・!?


「ヴェイグさんっ!」
(・・・・・・クレアか? いや、違う・・・・・・)
 ザアァッッ――――!
 次の瞬間、大量の水が頭上から降り注いだ。
このフォルスは・・・・・・アニーktkr。
ポプラおばさんが雨でひるんだ隙に、どうにか離脱したヴェイグでありました。


「わたし、ここに来るまで似たような光景を何度も見ました。現に、ガジュマの船に乗せてもらえなくて・・・・・・別の船を探したりしていて・・・・・・」
 ヒューマは船に乗せることができないといわれたのだと、アニーは説明した。
ポプラおばさんだけではなく、各地でガジュマに異変が・・・・・・?

さて、Youは何しにスールズへ?
「・・・・・・ガジュマであるあの人にも、異変が・・・・・・」
「あの人?」
 ヴェイグはハッとなる。
「ユージーンのことか? まさか、ユージーンもポプラおばさんのように?」
なんだってー?

ユージーンは、『うわごとのように』
ヴェイグやティトレイ、ヒルダを呼んでくれと言っていたらしい。
「お行きなさい、ヴェイグ。事情はよくわからないけど、あなたにとって、とても大切なことなんでしょう? 自分のためにあなたがそれをふいにしたと知ったら、きっとクレアは悲しむと思うから」
ラキヤやマルコに背中を押され、ヴェイグは仲間のために再び旅立ったのであります。



 突然、彼女は毛布をはねのけると、ベッドの上に起き上がった。
(城はどうなっているのかしら!? ジルバ・・・・・・。そして、あのかたも・・・・・・わたくしがいなくなって・・・・・・!?)
 ミルハウスト・セルカーク!
(。´・ω・)?
クレア・・・・・・?



「・・・・・・ヴェイグさんは、ガジュマやヒューマというヒトの見かたをしたことはないんですか?」
ヴェイグ曰く、『取るに足らないことだと思っていた』。

何かにつけ「日本人力士」云々言ってる角界はどうかと思う。
どれだけ頑張っても人種を持ち出すなら、最初から日本人だけにしとけ、な?



「お願い、ヴェイグ。一緒に連れて行ってください」
「そうですよ、ヴェイグさん?」
 ふたりの少女に見つめられ、ヴェイグは渋々といった感じで頷いた。
どういうわけかクレアがついてきちゃったー。
ま、氷漬けから助けてくれたのはマオ(とユージーン)だったし、
意識を失ったままのクレアをスールズまで運んでくれたのもユージーン。
ソリャーキニナルヨネー。


ヴェイグたちはティトレイを呼びにペトナジャンカへ。
「ユージーンがみんなを呼んでいる。あいつの身になにか起きたようなんだ。一緒に来てほしい」
「よっしゃ、出発だ!」
 間髪をいれずに、ティトレイは腕を突き上げた。
ティトレイは極端にしても、
予定を変えて助けに行く人・来てくれる人がいるのは幸せ。


「しかし、アガーテ女王はどうしちまったんだろう。悪いヤツだったよなあ、娘たちをいっぱいさらって。あの場からいなくなっちまっただろ?」
女王アガーテは現在行方不明。
イッタイドコニイルノカナー?





第二章

「ああ、よかった! みんなが来てくれて・・・・・・アニー、ほんとにありがとう! でもボク・・・・・・もうどうしたらいいか・・・・・・」
居所不明だったヒルダは諦めて、
ヴェイグたちはマオとユージーンが待つメセチナ洞窟に到着。
さぁ早くユージーンのところへ!

再会したユージーンは、メセチナ洞窟の奥に自らを閉じ込めていました・・・・・・。
「・・・・・・ヴェイグ、ティトレイ・・・・・・いますぐ俺を殺せ!」
「!!」
なんですとー!?


「ちょっと待って、ユージーン! ヴェイグたちを呼んできてくれって、そういうコトだったの?」
 マオがくやしそうにいう。
「そうだ・・・・・・早く、一刻も早く・・・・・・俺を殺すんだ・・・・・・頼む・・・・・・アニーに敵を・・・・・・」
ちょっ・・・・・・本気だこれ。


「・・・・・・このままでは、俺は・・・・・・おまえたちヒューマを殺してしまう・・・・・・もう限界だ・・・・・・殺してくれ・・・・・・俺を早く殺さないと、おまえらを殺す・・・・・・殺してやる!!」
 彼の濁った瞳は殺気に満ちていた。
((;゜д゜))

ヴェイグたちは、いったん外へ避難。
アニーによると、ラジルダに『心を鎮める秘薬』ってのがあるらしい。
ユージーンを心配したマオ、そして急ぐ旅ということでクレアを残し、
ヴェイグ、アニー、ティトレイはラジルダへ。

『クレアさんみたいに綺麗な女のヒトでも・・・・・・危険』。
でもマオだけはユージーンの側にいても平気らしいので、
マオは洞窟の奥、クレアは洞窟の中ほどで待機・・・・・・のはずが・・・・・・
(‶クレアさんみたいに綺麗な女の人〟、・・・・・・綺麗な・・・・・・)
 胸が高鳴る。彼女はこの暗がりの中にいて、自分が美しい体を手に入れたことをはっきりと実感していた。
 少年の姿が遠くなる。
(そう・・・・・・大切なことがわたくしには、ある・・・・・・。・・・・・・ミルハウスト!)
「クレア」、どこへ行くのー?



ヴェイグたちは、ラジルダのヒューマの族長・イーガに、
『心を鎮める秘薬』こと『鎮魂錠』を譲ってもらえないか交渉中。
『手に入れたい理由を、聞かせてもらおうか』・・・・・・そりゃそうだ。
「ほう、友人を救うために、はるばるバルカから来たのか。なかなか感心な若者たちだ――それで? 仲間というのはどんな様子なんだ」
「はい。理由はわからないんですが、他人への憎しみに満ちていて、とても攻撃的で危険な状態です」
『感心』しているようなら、『鎮魂錠』をわけてもらえそうだね!


「ホントにヤバいんだ。早く薬を飲ませてやらないと、ユージーンは本当にヒューマを殺しちまう!」
「ヒューマを、殺す?」
 イーガの顔色が、さっと変わった。
「まさか・・・・・・、まさかおまえたちが助けようとしているのは、ガジュマなのか!?」
えっ



「ほんとにすまない・・・・・・おれが余計なことをいっちまったために・・・・・・」
 ティトレイはイーガの家を出てからずっと謝り続けていた。
【悲報】『鎮魂錠』、もらえなかった
何あのジジィ、あいつこそ『鎮魂錠』飲むべき。


どうにか『鎮魂錠』が手に入らないかと街を歩くも、
イーガ以外のヒューマは何も知らず、ガジュマは話すらしてくれない。
『事情通のよそ者』でもいないかと宿屋に向かうと・・・・・・なんとヒルダ発見!
「・・・・・・じゃあ、ヒルダはここにゲオルギアスのことを調べるために来たってわけか」
 簡単な近況を交換したあと、ティトレイがいう。
「ええ。『聖なる王』と呼ばれた、あのゲオルギアス・・・・・・。もしかしたら、その力を使えば私のこの身体も・・・・・・」
・・・・・・ふーむ。
なお『不思議な力』の噂を聞いてラジルダに来たものの、収穫は無し。

『鎮魂錠』を手に入れる妙案は浮かばず。
ヒルダの提案で、とりあえず材料だけでも確保するため海岸へ・・・・・・。
「やっぱ、人助けはしとくもんだな!」
ねんがんの 『鎮魂錠』をてにいれたぞ!
早くメセチナ洞窟へ戻ろう!


カレギア城の前に、「クレア」はいました。
「おい! おまえ! 聞こえないのか? 止まるんだ!」
衛兵ストップ!

「わたくし? なぜです!?」
「なぜだと? あたりまえだ。ここは関係者以外立ち入り禁止だ。さあ、帰った帰った」
それでも強引に通ろうとして衛兵ともめる「クレア」。
おいおい、通れるわけないだろ常識的に考えて・・・・・・


「何事か!」
 鋭い声が飛んできた。
(ミルハウスト!)
ミキハウストキター。

状況を確認したミキハウストはー
「なぜここへ来た!?」
「・・・・・・え?」
「帰れ! いますぐ立ち去れ! 二度とここへは姿を見せるな!」
「ち、違います! わたくしはア・・・・・・」
「黙れっ!」
黙れ!そして帰れ!
我はミキハウスト・セルカーク・・・・・・カレギアの剣なり!

「あんなことになったのは、陛下ご自身にも非はある・・・・・・しかし、私はそれでもおまえたちを許すことはできない」
 彼の声は怒りのために掠れていた。
「できることならおまえたち全員、この手で葬ってやりたい! だが、復讐に剣を抜くことはない――、カレギア軍の誇りにかけて。いますぐ立ち去れ!」
逆恨みじゃないですかヤダー・・・・・・
『おまえたち全員』にクレアまで含めるのはホントどうかと思う。


(・・・・・・あの人は、わたくしに気づいてくださらなかった・・・・・・。なんのために、わたくしは・・・・・・)
その場に残されたのは、呆然とする少女のみでした・・・・・・。



「ユージーン! ヴェイグたちが薬を持ってきてくれたヨ! もう安心だからさ、出てきてよ」
わーい問題解決だネ!


「・・・・・・憎い・・・・・・憎い・・・・・・ヒューマは・・・・・・、殺すっ!!」
 立ち上がりざま、彼の両手はヴェイグとティトレイ、そしてちいさなマオ殴り飛ばしてしまう。
ああっ!?


「ダメ! 錯乱してるわ! なんとかして止めないとっ」
 ヒルダがマオに下がっているよう、手で合図する。
「戦うしかない!」
 ヴェイグはいつでも背中の大剣を抜けるよう、身構えた。
ヴェイグたち対ユージーン・・・・・・

槍、取りあげておきなよ(´・ω・)

本気でぶちのめす訳にもいかず、どうにかスタミナ切れまで粘って・・・・・・
「・・・・・・苦い」
治った治った!ユージーンが治った!わーい!


「よかったぁ!」
マオ・・・・・・(´;ω;`)ブワッ
 


スールズにクレアを送り届けた後、ユージーンとマオはゲオルギアスについて調査。
メセチナ洞窟が『ゆかりのある場所』と突き止めたところでユージーンが・・・・・・
「・・・・・・あの儀式のあとから、俺の精神は高ぶったままだった。死闘だったからな、ゲオルギアスとの闘いは・・・・・・それで興奮がおさまらないのだろうと思っていたんだ。だが、違った・・・・・・ヒューマを見るたび、話をするたび、あるひとつの感情が俺を支配し始めた。それはだんだん確固としたものに変わっていった・・・・・・。ヒューマが憎い、ヤツらを殺せ、と!」
あーゲオルギアス戦ねー・・・・・・
また術直撃で死にやがったksg・・・・・・なんでもないでーす。

ガジュマの異変とゲオルギアスは何か関係が・・・・・・?
メセチナ洞窟の調査を始めたところ、隠されていた空間を発見。
そこには『古代カレギア文字』が刻まれた謎の石碑。
読めそうな部分をヒルダが解読して、皆で内容を検証。
「つまり、こういうことか? かつての聖なる戦いにおいて、聖なる王は聖者たちに倒されたが、王の怒りだけが残り、影響を受けた人々は憎しみ合い、争った。――そしていま、俺たちは儀式で復活したゲオルギアスを倒した。そのゲオルギアスの怒りが人々を憎しみ合わせている・・・・・・」
歴史は繰り返されている・・・・・・?

じゃあ何かしら対策もある(あった)はずだ!
「『聖者の力・・・・・・思念消え・・・・・・、危機・・・・・・去る』。きっと、ゲオルギアスの力に匹敵する大きな力があるのよ。その力を使えば、『思念』を消すことができるんじゃないかしら」
hmhm。
つまり『聖者の力』を手に入れればよろしい。

石碑に刻まれた紋章を、ヒルダはラジルダで見た覚えがありました。
『不思議な力』=『聖者の力』?
ヴェイグたちは希望を求めてラジルダへ。
1人絶望に沈む「クレア」も共に・・・・・・で第二章終了。



・・・・・・ぼかす必要ないかな!
全く焦らさないでプロローグからはっきり書くとは思わなった。