今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

図解「哲学」は図で考えると面白い はじめての思考の手引き 白取春彦 2004年6月15日 青春出版社

2015-05-18 07:36:02 | 雑学
私とは何か、他人とは何か、人生とは何か!
この一冊で、哲学の「?」が「!」に変わる!
表紙より。
「シンフォニア」の続きを平日にまとめるのは無理と逃げる故に我あり。(きりっ)



まるで詩のような前書き
 本書を買ってくれた人に、哲学を簡単に理解する方法を伝授する。
『詩のような』に「はぁ?」って思う間もなく、いきなり重要情報ktkr!
『買ってくれた人』限定情報だろうとあっさり公開しちゃうゾ!
 その一つは、寝っころがってぱらぱらと適当にめくりながら読むこと。書斎の机なんかに向かって読んではならない。気軽に読むこと。わからないなら、自分の頭が悪いのではない。文章が悪いのだ。翻訳が悪いのだ。
まるで『書斎』が初期装備みたいな書き方をしよる・・・
言われなくても転がってるわ!
ボクが悪いのではない。日本の住宅事情が悪いのだ。大家が悪いのだ。

続いて『自分に引きつけて読む』、自分が抱える問題の『答えを探すように読む』ように薦め、
 しかし、哲学に人生の答えを探してはいけない。人生の答えを探していいのは宗教に対してであって哲学に人生の答えを探してはならない。八百屋でパンツは売っていない。
 だいたいにして、哲学に人生の答えなど書かれてはいない。ただ、ヒントみたいなものはある。そのヒントを手がかりに自分の考えを伸ばせばいい。
でもはあったのです・・・失敗してたけど。
(参考:ユニクロ野菜はそれからどうなったか:Timesteps)

しかし『答えなど書かれてはいない』か・・・
「哲学について考え始めようとした人」には強烈な一撃と思われる。

「答えが欲しい」と思う気持ちを撥ね退け、「じゃあボクはどうすればいいの?」と揺れたところを『ヒントみたいなものはある』と救済する・・・これ、怪しい宗教の手法じゃ・・・?
『詩のような』とか『寝ころがって』とかも、「まず標的をリラックスさせる」という詐欺師の基本戦術に思えてきた。疑り深いのはボクの悪い癖

 ちょっと読んで興味深い言葉の発見などがあったら、そく友達に吹聴すること。にわかインテリになって話せばいい。友達はきみを見直すはずだ。
終了。


締めとして、『専門家はクルマを運転したことのないエンジニアのようなもの』で、クルマを『F1みたいに』乗りこなせるのは『何でも知りたがりの貪欲なやつだけ』らしい。
じゃー謙虚なボクには難しいかも・・・折角本買ったのに困った困った。
 だから、何でも知ってやれ。何でも理解してやれ。誰考えでもとにかく理解できるようになってやれ。
 そのために必要な条件は、やさしさと愛。あとは、ちょっとした笑顔だけだ。
この本の前に「人にやさしくなれる」系の本を買うべきだったか。ちっ。



Ⅰ部 「哲学」ってそういうことだったのか!
~いつでも哲学しよう!

わたしたちと哲学①
生きるとはなにか
いつか考えなくてはいけない疑問


サルトルの人間観

 サルトルの人間観は「人間はあらゆる意味で自由」だということである。
自由だー!
学校卒業して宿題が無くなる、自由だー!
一人暮らしで好きなモノだけ食べる、自由だー!
 しかしサルトルのいう自由は、意味合いがまったく違うのである。
はい、ストーップ!
 自由であるということは、なにごとも自分で決め、選び、自分についての全責任を一身に背負うということだ。
 なにを考え、どう行動するかはもちろん、善悪も美醜もなにもかも、人間は"自由"に判断しなければならない、とサルトルはいう。
 たしかにこれはやっかいである。宗教が典型だが「こうあるべき」「なにをなすべき」という規範は人間を生きやすくするだろうからだ。
「豚を食うのはダメ」とか「日曜はミサ」とか、制限されることばかり知ってるから、宗教の方が楽という視点は足りなかった。
「何かをする(しない)理由」として「神の御意志」は最強か。

・・・某宗教の神様は「気に入らねぇ奴は命捨ててでもぶち殺せ」と教えてるのかなんて考えてたけど、「旧約聖書の禿頭の件(今月13日の記事)」で宗教の見方が変わった。どこもそういう感じなんだと。
隣人(気にいらねぇ奴は含まない)を愛せ。


Ⅱ部 哲学者たちはどう考えたのか
~そこには新しい発見がある

4 ニーチェ
エキセントリックな詩人

「よい」「わるい」の価値判断

 ニーチェはまず、道徳的価値観を逆転させた。
ほうほう。
 よい人間とは高貴な、力のある、位の高い人々である。
 一方、「わるい」はその対極にあるもの。
 すなわち賤しく、力を持たず、低俗なもののことだ。
 ニーチェはこの価値判断を「騎士的評価様式」、「貴族的評価様式」と読んだ。
hmhm。
強い者が正義だ!
ルサンチマンによる善悪の逆転
 ところが、これに真っ向から対立する価値判断がある。
 弱きもの、貧しきもの、力なきもの、賤しきものこそ「善」であるとする価値判断である。
 ニーチェが「僧職者的評価様式」」と呼ぶこの価値判断は、古代ユダヤ人にもたらされた、とニーチェは主張する。
『古代ユダヤ人』・・・あー、そういう・・・。
 そしてこの善悪の転倒の背景にあるのはルサンチマン、つまり怨念(反感)だというのだ。
hmhm・・・ニーチェの件はもっと詳しく知りたいかもしれない。



全95ページで、右1ページに文章、左1ページにわかりやすくした図。
つまり文字数は決して多くない、のに・・・正直難しく思うというか眠い
月曜に読む本ではなかった・・・ええい、まったく成長していない!