今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

テイルズ オブ ジ アビス キャラクターエピソードバイブル 構成・執筆ブレインナビ 2007年8月15日 一迅社

2015-05-14 07:52:44 | テイルズ
ルーク、ティアたち、六神将、そしてヴァン・・・・・・
キャラクターごとのストーリー
100%完全再現
――それぞれのTOAがここにある!――
T O A シ ナ リ オ ラ イ タ ー
実弥島 巧書き下ろしSS掲載
帯より。
ちょっと・・・手こずったな・・・。
14人の各キャラクター視点でのあらすじとSS、サブイベントや世界観・設定の話が少し。
ゲームの攻略本だと勘違いして買った日が懐かしい。


ティア・グランツ

ティア的人物相関図

→アニス
トクナガかわいい
※現物はフェイスチャットの絵から矢印。「誰か←当人→誰か」こんなん。
アニスはどうでもいいんですね、わかります。

Short Story of Tear

 悲しいとか、苦しいとか、まるで今の状況とは釣り合わない感情。
 息苦しくて、何故か緊張したように両手が汗ばんでいる。
(病気かしら・・・・・・)
 そんな筈はない。これはルークを見ていると起きる現象なのだから。
(お母さん・・・・・・。これ、なんなのかな・・・・・・)
 ティアはペンダントを通じて、生まれて初めて感じる不思議な胸の痛みを母に問いかけた。

――人はそれを、恋と呼ぶ。
物語序盤で失ったペンダントを取り戻すサブイベントに関するSS。
確証はありませんが、彼女はレプリカアレルギーなのではないでしょうか。(てきとう)

俺はティアのこと嫌いだけど、実際ティアはかわいそうな子なんやで・・・なんだかんだで、やっぱり「特別扱い」が響いたに違いないもの。



アニス・タトリン

Short Story of Anise

 アニスの両親――オリバーとパメラは人並み外れたお人好しで、自分たちも貧しいというのに、同じように貧しい人々に金や食材を分け与えたり、詐欺などに引っかかったりして、次々と借金を増やしてしまっているのだ。
本編の数年前。
アニスも両親がmjktさんだから同情の余地はあると思うんだ。
どう考えても完全に頭がおかしい。ゲーム中でも騙されたことを全く反省してないし。
『アニスのためのお金にはけして手を出さない』て、借金取りがちょいちょい暴れてく生活が娘のためになると思ってるのか。
10歳の子どもが借金取りを追い払うために独学で譜術を覚えたり(『相性がよかったらしい』とはあるけど、軍人でも苦労すること)、『近所の酒場で皿洗い』して『節約料理のレシピを教えて』もらわざるを得ない生活はどう考えても狂ってる。
いっそモースが脅しを実行してくれた方がよかったんじゃねー?



ガイ・セシル

Short Story of Guy

「ペール・・・・・・ギュント・・・・・・」
「ガイラルディア様! お目覚めですか!」
 ペールギュントが涙目で僕を見つめて、ぎゅっと抱きしめてくる。いつも厳しいペールギュントなのに、今日はどうしたんだろう。僕の誕生日だからかな。
 そうだよ。今日は僕の誕生日なんだ。父上も母上も姉上もメイドたちも、みんな僕のためにお祝いの準備をしてくれたんだ。僕の大好きな甘いケーキもたくさん用意してくれた。いつもは姉上が「甘いものばかり食べると虫歯になりますよ」って食べさせてくれないから、すごく嬉しかったんだ。お魚もいっぱい!テーブルに載りきらないほど、料理が並んでたよ。
あああああ・・・・・・(´;ω;`)ブワッ
ガイはTOSのゼロスと同じにならなかったのが不思議なレベル。



リグレット

Short Story of Regret

「ヴァン・グランツ!弟の仇!」
 言葉と同時にジゼルが引き金にかけた指に力を込める。
 だが仇の男は、臆するどころか、突きつけられた銃口を見て嗤った。
預言順守の名目で死地に送られた弟の仇討ちとヴァンを狙うも、返り討ちにされるリグレット。
この時点でヴァンは(リグレットも)20代前半なんですけど。
いや本編でもヴァン27歳だけどさ。絶対サバ読んでるわ。
「ならば私は、おまえを副官に任命しよう」
「・・・・・・貴様っ!ふざけているのか!」
 真意が分からずいきり立つジゼルに、ヴァンは悠然と嗤う。
 あの狂った顔で。
「公然と私の横に立ち、私の隙を見て私に手をかけることができるぞ」
「・・・・・・何が狙いだ」
「フ・・・・・・私の命が預言に勝てるのか、それを確かめようと言うだけだ」
ヴァン、いや閣下、マジパネェっすわ。
閣下のSSはドジっ子ローレライが主役だから、なおさらそう思う。




ディスト
この本の主役ktkr!

ディスト的人物相関図

→ジェイド
キーッ!
陰険ジェイド!

→アニス
友達

→他の六神将
無視するな!!
流石は薔薇のディスト様、相関図からもう全開であらせられる。


Short Story of Dist

「・・・・・・やめてよジェイド」
「そしてその過ちを認めたくないばかりに、死者をよみがえられる研究に没頭した」
 サフィールの言葉など意に介さず、ジェイドが続ける。
「・・・・・・やめてったら・・・・・・」
「ですが、それは無駄だと判断したのです。死者はよみがえらない。当たり前の現実だ。だから――」
「やめろぉっ!」
 サフィールは生まれて初めてジェイドに逆らった。逆らって、胸ぐらをつかみ、壁に押しつける。かなり強く壁に体を打ち付けたであろうジェイドは、それでも顔色1つ変えず、言葉を結んだ。
「・・・・・・私は私の意志でフォミクリーを封印します」
 その瞬間、サフィールは両手から力が抜けるのを感じていた。
ディスト・・・
『神にも等しい存在』に、近づけていたと思っていたのに・・・か。

泣きたいというのとは違う、うまいこと説明できない気持ちになったあと、このSSがどう締められるか読み進めると、
 その夢を実現するために、今日もディストの1日が始まるのだ。
力が抜けそうでいて、なんだか悲壮な感じすらしてくる。
諦めないことに関してはTOAで断トツのトップ。



ラルゴや閣下のことも書きたいけど時間切れ。
SSは全キャラ2ページ無いくらいで本当にSS。内容は面白いけど、定価(1800円)で買ってたら期待外れ感が大きいだろうなとは思う。