人生を輝いて生きるのに、年齢は関係ない裏表紙より。
仕事や年齢、住んでいる場所に縛られずに、家族や友人との時間を優先して生きるイギリス人。彼らはいくつになっても行動力を失わずに、好きなことを追求しながら暮らしています。たとえ一人になっても、安易に人やモノに頼らないことは楽しい。そんな豊かなイギリス流のライフスタイルを見習って、これからの人生を前向きに楽しんでいきませんか?
2002年11月の「仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識」(大和書房)、2006年10月の「仕事と年齢にとらわれないイギリスの常識」(新潮社)を改題・加筆・新編集した文庫・・・どっちも出版社がこの本と違うな?そういうのもあるのか。
本を読む時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか 救われてなきゃあ ダメなんだ
独りで静かで豊かで……
そういう意味で、通勤中の読書は「読書」と言えるのか疑問に感じる。落ち着いて読めないじゃないか。暇潰しにはなるだろうけど。
もっとも、俺の場合は電車やバスが嫌いって事の方が大きいかナ。
さて、この本。上記の通りイギリス推しの本。
島国という共通点がある日本とイギリスの違いは何なのか、wktk。
はじめに――人をあてにせず、最後まで人生を生きる・・・なんか変な感じがするな。
実は私が年をとることに不安を抱き始めたのは三〇代になってからでした。仕事の波に乗って一年がたちまち過ぎてゆく毎日。
「いつまで今のスピードで働いていけるのか」――そんな漠然とした不安に気がついたのです。年老いて、やりたいことを続ける意欲が尽きた時、意欲は消えてしまうのではないか。頭の中でシュミレーションすると、どことなくみじめな姿ばかり浮かびます。
意欲が尽きた時、意欲は消えてしまうのではないか。尽きる(goo辞書)
つ・きる【尽きる/×竭きる】「教師冥利に尽きたら、教師を続ける気がなくなるかもしれない」なんて考えなの?
[動カ上一][文]つ・く[カ上二]
1 次第に減って、とうとうなくなる。「万策―・きる」「気力が―・きた」
2 続いていたものが終わる。途絶える。「寿命が―・きる」「道が―・きる」「名残が―・きない」
3 (「…につきる」の形で)
㋐それで全てが言いつくされる。その極に達する。…にきわまる。「感服の一言に―・きる」「教師冥利に―・きる」
㋑最後までその状態のままである。…に終始する。「年寄りの話はぐちに―・きた」
俺らの人生は、「たどり来て、未だ山麓」だろ?(どやぁ)
じゃあ『とうとうなくなる』『途絶える』の方だとすると、「意欲が無くなったら、意欲が消えるかもしれない」・・・うーん。
ついでに『シュミレーション』も・・・「シ」か「シュ」かはまだしも、カタカナ表記にするなら「ミュ」だろう。goo辞書:音声確認可能
イギリス推しの本で英語が怪しく見えるのはどうなのか。
開始1ページで、日本語も英語も「?」。俺の方が怪しいのかなーと考えながら読み進めた結果、あんまり記憶には残らなかった感じデス。
第1章 仕事とお金はスローライフから生まれる家を買ったけどあまりにボロかったから、仕事を減らして自分で直したイギリス人の話なんだけども・・・
2 週三日だけ働く父親でもいい
「その結果、月収は七~八万円にダウンしたが、不安や心配はまったくなかったね。妻がフルタイムで働いていたから生活は何とか維持できたし、僕の一週間のスケジュールを人に話すたびに羨ましがられた。僕の真似をして会社を辞めた友人まで出たぐらいだからね」『人に話すたびに羨ましがられた』んなら、イギリスにおいても一般的なスタイルではなかったってことじゃないの?
つまり「イギリス流」ではなく「その人流」でしかない。
第2章 毎日の楽しみをたくさん発見するで、生活費の比較は・・・あ、無いんだ。支出額も見ないと比較にならないだろうに。
5 時間と労力を分かち合って仕事を続けるワークシェアリング
ちなみに、二〇〇九年八月一七日のBBCが伝えたところでは、イギリス人の基礎年金は夫婦で月額九万一三八〇円といわれ、この数字は日本の平均一一万円と比べても低い額です。それでも人々は老後の資金作りより、働く楽しみを優先させて、日々を謳歌しているのです。
前述の週三日だけ働く人は、20年前(=今から33年前、かな)に700万で家を買ったらしい。なお「ベッドルームは3つ」あって「2階からの眺めが最高」かつ「70坪以上の広い庭」も付いてきた「セミデタッチトハウス」だった模様。30年前の日本の中古住宅相場を上手いこと見つけられなかったけど・・・日本でも買えたのか?こんなの。
この本には他にイギリスの生活費に関する具体的な情報が無い。仕方なくちょいと調べると、住宅の面だけでも「著者が見てきたイギリス」と「今(というか、この本が出た時点)のイギリス」では状況が違っていると思われる。(参考サイト:国際結婚、イギリス男性との生活>イギリスの住宅事情)
最初の時点で古すぎる情報だったんじゃないのか、この本。
イギリスの良い(良かった)ところしか書いてない本。
どこの国のどんなやり方だって、何かしら問題はある。外国の手法を取り入れようと主張するなら、「利点」と「欠点」をそれぞれ明らかにした上で、可能な限り欠点を無くしつつ自国に導入する方法を考えるのが建設的じゃないか?
日本が外国のやり方を表面だけ真似て失敗してることを批判してる割に、著者のイギリス流の誉め方にも「そういう感じ」がした。週三日の人みたく、「これぞイギリス流」と表現するには疑問を覚えることも少なくない。
そして何より・・・文章の組み立て方がどうも俺には合わない。
特に気になったのは次。「年配のイギリス人はよく歩く」「イギリスは歩行者が守られている」「それに比べて日本は駐停車のマナーが悪く歩行者が守られていない」って流れからの文章。
東京郊外に暮らすあるイギリス人は子どもの頃からの習慣で、バスを待つぐらいなら歩く方が楽しいと、毎朝自宅から駅までの道のり三キロを歩いています。ところが、この二カ月で車と三回も接触したと言っていました。一度など、歩道を歩いていたにもかかわらず、接近してきた車のミラーに腕を当てられ、打撲で一カ月通院したそうです。歩道を歩いていて事故に遭ったのは、反対車線に止まっていた車をドライバーが無理に避けようとしたため。・・・ネ?
俺ならこうする。
東京郊外に暮らすあるイギリス人は、毎朝自宅から駅までの道のり三キロを歩いているのですが、この二カ月で三回も車と接触したと言っていました。一度など、歩道を歩いていた彼の腕に、走行中の車のミラーが当たったと言うのです。
『子どもの頃から~楽しいと』『打撲で通院』『事故原因』は省いた。だって「僅か3キロの距離を2カ月歩くだけで3回も事故に遭うくらい日本の道路はファッキュー」だと伝わればいいっしょ?「イギリス人が歩くの好きなことは既述した」「事故に遭うことが問題であり、怪我の程度は問題ではない」「日本の道路の状況も既述してあるから事故原因は推察可能」。結果文字数は約半分。
あ、削ったらわかった。イマイチ頭に残らない訳が。文字数と情報量が比例してないんだ。つまり「長い、3行にまとめろ」。
休みだからだらだらと書いてたわー。あまりにもイギリスマンセーだったから、イギリスについての正確な情報が欲しいと思って調べながら書いた。イギリス自体はたぶん悪い国じゃないサー。