ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 151・・中国の陶俑

2010年04月04日 | 美術・工芸
中国で紀元前5世紀頃からそれまで偉い人が亡くなると墓にその従者や高価な道具類を葬っていた代わりに「俑」といわれる人形(ひとがた)や動物の模型を副葬するようになったんだって。そんな陶俑(とうよう)にはスバラシイものがたくさんあるんだけれど とりわけ僕が「お願いひとつ欲しい~」(ひとつ?)と思うのは馬に乗った人のそれ。どの馬の出来栄えも古今東西屈指のものなんだけど それ以上にその馬にまたがった人の魅力は格別だよ。馬に乗った人は賢こそ~に見えます。(背すじをシャンと伸ばすから?) 中国では昔から女の人も馬に乗ってたみたいです。スゴイッ!勇ましい女の人だけが乗ってたわけじゃないよね。顔を見れば分かる。キリッとした中に柔らかな笑みさえ感じちゃう。おおらかでなめらかな気品。良いな!



白釉加彩 騎馬女子 (はくゆうかさいきばじょし) 高37cm 唐時代



三彩 騎馬女子 (さんさいきばじょし) 高35.2cm 唐時代


男の人はパワーだね。さすがこの人は騎兵だけあって華麗に武装しております。でもその顔はお坊ちゃま。しか~しなかなかどうして侮れないかも?蘭陵王(らんりょうおう)の話もあるからね。



加彩貼金 騎兵 (かさいてんきんきへい) 高34cm 唐時代


さて 「じゃひとつだけ一つだけだよ、あなたにあげる」と言われたら 迷わず僕はコレ!
古来より馬術と言えば日本の流鏑馬やモンゴル騎馬軍団、英国のクリケット等など 馬を操る技がいろいろあるけど これは一体何してるの?カラダがねじれ過ぎてるよ!少し無理がある。でもやる気は分る。実は空に向かって弓を引いておりますのじゃ。つまり鳥を射止めようとしているその一瞬を捉えてるのね。その天に向けられた腕や握りしめた指の先にみなぎる緊張感が表現されています。フォルムが見事!ゼッタイほしい~!こっちまで緊張して背すじがシャンとしました。少しは賢く見えるかなぁ?



三彩騎馬狩猟俑 (さんさいきばしゅりょうよう) 高36.2cm 唐時代
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