ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな244・・"LA MAGIE CALDER" アレクサンダー・カルダー「カルダー・サーカス」

2022年05月10日 | 美術・工芸
アレクサンダー・カルダーって超~有名な彫刻家がいますよね。そう、動く彫刻って言われる「モビール」を作り出した人なんです。 このおじさん、體はとてもデカくて恐そうなんだけど、実は子どものように茶目っ気な心を溢れるほどもってるんです。持ってるだけじゃなくてそれを形にしてるんです。 「おもちゃ」にね。 長年やってたそうだからソウトウ溜まってるようなんです。
特に熱中していた(?)のが 「サーカス」。 その熱中度は普通の僕から見てとても普通じゃないね。 まさに芸術家(子ども?)だけあって入れ込みようが違います。 僕なんかだと物事に対するとき、スーと行ってキュッと曲がってみるくらいが精一杯なんだけど、 カルダーの「おもちゃ」に対する目はス・ゴ・ イ‼ まずス~と入って、パパッと見定め、クックッと曲がってズバっと核心と仲良しになっちゃうって感じなんだよね。 わかる? (???) だから僕なんかとてもかなわないよ。
で、僕が言わんとするカルダーの心のマグマに触れたければ、このDVDを観るべし。「おもちゃ」の愉しさと言うか魅力がタップリ。マグマでも火傷はしません。ユーモアも十二分にありますから。何となく観てるだけでもその素晴らしさは感じるハズ。 ぜひ !



[DVD] "lLA MAGIE CALDER" Alexander Calder
Director: Carlos Vilardebó Writer: Carlos Vilardebó
カラー35分 フランス語

〈収録作品〉
▪ "la magie de calder" direção Carlos Vilardebo 29分
▪ performs his"Circus" - Whitney Museum 5分
▪ FISH PULL - TOY 1960 0.36分

「さあ、カルダー・サーカスのはじまり、はじまり~!」



「準備完了。」 (右にいる人は奥さん。BGM担当。淡々さがグッド。)



「レディース・アンド・ジェントルマン 怖いこわ~いライオンだよ。」「今からこのライオンの口に頭を入れてみせま~す。」 (笛やラッパを吹きながら、カルダー自身がこのようなことを喋ってる。 多分。)

こちらは「重量挙げ」。 屈強なおとこです。 腰も入ってます。




 ン、ン、ン、ン~ン

持ち挙げました~。 おみごと、大成功ぉ~ ‼



次はドキドキの「ナイフ投げ」がはじまります。 怖っ。 美女危うし !
成功したら拍手喝采‼ しか~し、失敗しても笑えるお楽しみが待ってるんですョ~。

これは白馬。



引っ張ると、天駆けるように動きます。
(美しい針金細工。 すでに完成された一個のオブジェですよね。)

「カルダー・サーカス」にはたくさんの動物たちが出てきます。

ライオンに馬や象。 そしてカンガルー・牛・オットセイ・らくだ・犬。 みんな芸が達者な役者たちです。

ヤヤッ、熱をおびてまいりました! これからこれから !



どんどん続きます。

「カーボーイが投げ縄を牛の角めがけて・・」
「奔る馬にヒラリと飛び乗る可憐な少女」
「荒馬にまたがり必至のロデオ」と思えば
「悩ましきベリーダンス」
「艶やかな歌姫とヒラヒラ蝶々の饗宴」
「ローマ時代の戦車バトル」
「剣を呑み込むひげ男」
「張ったロープの上で軽快なダンス」
「子象の愛らしい曲芸」など等、

そして何といっても圧巻は
「空中ブランコ」です。 これはもう観てもらうしかないですね。

サーカスの宴はまだまだマダマダ続きます。 が、残念ながらとても全部は紹介しきれません。 あしからず。

次々と繰り出される針金細工の絶妙な仕掛け・ギミックを見ているとカルダーが如何に「動き」に魅了されていたかが手に取るようにわかります。 「モビール」を生み出したのも宜(むべ)なるかなデス。 ハタから見てても真剣に楽しそうなのが、 いいなあ~~。

じゃあ、このへんで。 グッバイ ! サンキュー。
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