ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな242・・「語るピカソ」 ブラッサイ 飯島耕一・大岡信 訳

2021年10月15日 | ほんだな
今回紹介するのは、貴方もよくご存知の あのピカソです。 どの~って? えっ、どの~って言われても、そんなにいたぁ? えっと、えっと・・ この、この本のピカソです。 いきなり突っ込まないように!
で、この本とは「語るピカソ」。

その内容は、
ピカソ83歳の誕生日に、親友の写真家によって捧げられた、対話と写真による記録。30年に及ぶ日々の創造の歓び、彼をめぐる芸術家たちの肖像. ―「BOOK著者紹介情報」より―

「語るピカソ」はピカソの彫刻作品の撮影を任された写真家・ブラッサイが二十年弱にわたってピカソと交わした会話や共通の友人たち (才能溢れる芸術家たち)の逸話を記録していたものを一冊にまとめたものです。一流の芸術と一流の芸術家がパチパチと散した素晴らしい火花の結晶です。著者が写真家ということもあって、写真もタップリ53点も!

で、著者のブラッサイ Brassaiとは
1899年ルーマニアのブラッサウに生れる。はじめ画家を志しブダペストの美術学校に学んだ。1924年パリに移りジャーナリストになる。シュルレアリスムの作歌、詩人たちと交渉をもつ。夜のパリの魅力にとりつかれて写真を撮りはじめ 1933年写真集『夜のパリ』を出し、世界的な評価を得る ―「BOOK著者紹介情報」より―

と、言うことです。 以上、ほぼ受け売りの聞きっ放しです。 ソーリー。

 
左)カバー表
カバーの袖にピカソがブラッサイに話す。「(前略)これはきみの引掻きのいたずら描きと同じく、真実でほんもののことだ・・・ぜひ出版すべきだ・・・」

右)カバー裏
ピカソの右手を型にしてつくった彫刻。 (「この職人的な大きな掌に水脈をつけている深くえぐられた線の、何と明快なことだろう」p.182 )

「語るピカソ」 ブラッサイ 飯島耕一・大岡信/訳 昭和43年11月5日 第1刷発行 ¥2000. みすず書房


左/扉 右/デッサンにピカソとブラッサイのサイン


左/献詞(ピカソに捧ぐ あなたの八十三歳の誕生日のために・・・)


左/ピカソ (ギロッ! 眼ジカラが凄い。)


右下/ピカソの館 左/アトリエ内部


右/鉄筋コンクリート造りのピカソの「天使」


右/フクロウのデッサン


Riok
"チョコレートを食べすぎたピカソ"

ピカソと聞けば、あまりよく解らない絵が頭に浮かび、何となく解ったようで解らないようなってことで、すでにやり過ごしてしまっている日本国民がなんと多いことか。 ピカソを知る方法はなにも絵画からだけではありません。 この 「語るピカソ」のような素晴らしい本からも十二分に知り得、味わえるんだということがお判りいただけるんじゃないでしょうか。 著者、訳者、出版社、すべて揃っていて申し分なし!

ビバ、ピカソ ‼  サンキュー、ブラッサイ‼

         * * *
ついでに、こんなのも 如何ですか?
*ぼくのほんだな196・・「ガストン・ガリマール」 ピエール・アスリーヌ
*ぼくのほんだな230・・「巴里芸術家放浪記」 フランシス・カルコ
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