ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 140・・キスリング「スウェーデンの少女 イングリッド」

2009年12月17日 | 美術・工芸
モイーズ・キスリングは19歳でパリのモンマルトルに出て本格的に絵を描き始めたそうだ。エコール・ド・パリの画家たちは暗めのイメージが強いんだけど(ピカソはまったく別で) キスリングは幸福な生涯を送ったみたい。イイなと思う彼の絵を少し並べてみたよ。こうして並んだ3人を見ているとなんだか美しい姉弟とその従姉のねえちゃんみたいだけど なかなかど~して 姉弟は一発モデルだとしても このキキなるねえちゃんは魅力がほとばしっていたようで多くの芸術家のモデルになってる。
例えばユトリロやモディリアニ そして藤田嗣治にマン・レイ。写真を見ればうなずけるよね。ぼくも会ってみたかった。それに・・ おっと キキの話じゃなかったキスリングだったね。キスリングの女性と子供の絵は物憂げな眼差しと滑らかな肌の質感が何ともいえない。 ツイ引き込まれてしまう。異邦人の哀愁と生を愉しむ感覚的で官能的な魅力を合わせもっているところが実にイイ。



「スウェーデンの少女 イングリッド」 1932年



「モンパルナスのキキ」 1925年  

 

「赤いセーターと青いスカーフをまとった「ブロンドの少年」 1937年



「赤い長椅子の裸婦」 1937年

「美しい裸の娘は私に喜びを、彼女を愛したいという思いを、幸せな感情をよびさます。私は、ポーズする彼女の背景の布や地が、私の喜びの表現であってほしいと思う・・・」(キスリング)
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