オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

LP2020A+の追加購入と改造3~D級アンプ2台でのマルチ化の準備~

2017-11-15 18:27:16 | マルチ化評価
 今回は、カモン購入機にゲイン低下改造も行いましたので、その話です。

 ■1)ゲイン低下改造について
 これは、9/17にアップした従来機への改造と同じ改造をカモン購入機にも施しました。狙いは、奇数次の高調波が従来機への適用で無くなりましたので、カモン機でも奇数次の高調波が無くせるかが焦点です。詳細は、9/17アップ分に載せていますが、簡単に説明します。
 入力抵抗Rinの15KΩを、帰還抵抗Rfbの22KΩと同じ、22KΩに変更する。これにより、ゲインが、3.3db低下し、NFB量が増えて、歪が減少した。(みやけDENKIのブログ参照)下記回路図は、”がたがたラジオ”のT様から入手です。T様に感謝!


 ■2)ゲイン低下改造の状況
 先ずは、前回同様C20、C21、R8、R10の4素子を外したところです。C20、C21を外さないとR8、R10の半田付けがスペース的にできないので外します。
 次は、22KΩを2個半田付けした後です。また魔の空中配線という感じです。
 ランド間がショートしていないかをテスターで確認しました。

 ほぼ22KΩですのでOK。C20、C21も付け直しました。


 ■3)測定風景
 これは前回も載せましたが、下の状況です。 
 アンプのL側SP端子に8Ω負荷の抵抗を繋いで、その片方からPCのマイク入力にいれて、PCの音声出力をミニジャックからLPに入れました。

 ■4)FFT測定結果
 結果は、以下です。

 結果を見て愕然としました。奇数次の高調波が無くなっていません。柳の下にドジョウは2匹は居なかったという事です。
カモン機で前後を比較すると、

 -23db、ー5db共に、ほぼ同じです。寧ろ、改造前が若干良いかなとも思う位です。使用した22KΩも全く同じ店で買った同じ抵抗です。今回は、テスターで店の22KΩを全部測定して、効果が高いように、その中で一番高い抵抗を選びました。低い方~高い方で、20.3KΩ~22.2KΩまで分布していて、22.2KΩの2本を選んだのですが、効果は無かったですね。この差の原因は全く判りません。測定風景は、以下。

 この写真のは、一番低い方で、20.3KΩでした。前回は、時間が無くて選ばずに2本買ったのですが、欲が無い方が結果が良いのかもしれません。

 ■5)改造項目のまとめ
 纏めますと、
 ①ポップ音ON対策  :SPリレー用電解コン変更 220μF⇒470μF(東信工業UTWRZ、低インピーダンス品)
 ②ポップ音OFF対策 :C29の+とTA2020の8ピン(V5A)とを100Ωをはさんでジャンパー線で繋ぐ。100Ωを入れることにより、音に艶が出る。(みやけDENKIのブログ参照)
 ③C29の容量UP   :100μF⇒1000μF(ニチコンKA)へ変更。バイアスパスコンC29が標準の100uFのままだと、重低音が痩せてしまう。容量UPは、電源余裕拡大及び、ノイズ低減にも効果がある様です。(100ΩとC29でRCフィルタを形成。LPFでfc=16Hz⇒1.6Hz化)。(みやけDENKIのブログ参照)
 ④電解コンの容量UP :2200μF⇒10000μF(ニチコンKA)へ変更。電源余裕拡大:パルス的な音のダイナミックレンジを拡大したり、重低音の強化。
 ⑤今回のゲイン低下 :入力抵抗Rinの15KΩを、帰還抵抗Rfbの22KΩと同じ、22KΩに変更する。これにより、ゲインが、3.3db低下し、NFB量が増えて、歪が減少することを前回のように期待したが、今回は歪は変わらない。(みやけDENKIのブログ参照)
 
 ■6)ゲイン改造後の視聴
 ビル・エバンスの”ワルツ・フォー・デビィ”を聴いていますが、観客の声や、拍手、食器の音がリアルで、音像がスピーカーから離れてスコット・ラファロ達が現れ、’61年6月25日のヴィレッジ・ヴァンガードの夜が再現します。このレベルになるとゲイン改造前との差は正直判りませんが。ボーナストラックの”アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー”が何とも心に沁みますね。ニーナ・シモンもモチロン痺れるのですが・・・・
コメント
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