井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

45秒の練習

2015-04-28 19:29:57 | 音楽

「一分あれば充分練習できるんです」

これは前記事で紹介した本に出てくる、ある先生の言葉。

そうだよそうだよソースだよ。

個人レッスンの時は、5分から10分、目の前で練習させて、「ほらできた!」と言うことは多い。ついでに「この5分か10分の時間が取れなかったのかね?」と付け加えて…。

しかし、確かに1分程度の練習でできるようになることは多い。それを言い切ったところが素晴らしい。

私の感覚では10分やってできなかったことは、翌日やり直すとできるようになっていることが多い。

翌日もできなかったとなると、多少の覚悟は必要だろう。

とは言え、習得に半年以上かかる技術は、そうたくさんはないように思う。ヴァイオリンで言えば、弓元が使えるようになること、スピッカート、付点のリズムあたりだろうか。ヴィブラート、トリル、重音など、左手の技術はトータルでの時間はかかるけれど、一音のみであればそれほどではないはずだ。

練習に時間がかかるものとかからないものを区別しておくと、無駄に疲れないで済む。

という、素晴らしい方法で実績を上げたこの先生は、この3月で精華女子高を定年退職し、長崎の活水高校に行かれた。

福岡と長崎でかなりの話題になったのは言うまでもない。どうなる精華、どうなる活水?活水には小規模な管弦楽クラブがあり、吹奏楽は無かったと記憶しているが・・・。