井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

チョン様と高校生

2011-04-16 17:54:43 | オーケストラ

4月17日にアクロス福岡で「第3回九州・山口高等学校オーケストラフェスタ」が開かれる。西南学院、福岡女学院、福岡西陵、明光学園、明善、活水、島原、長崎北、熊本、山口中央、という学校から寄り集まって、それぞれの演奏と共に、合同のオーケストラ演奏もある。本番は別件で聴けないので、そのリハーサルを聴かせてもらった。

何と言っても指揮が、あのチョン・ミョンフンなのだ。興味津々である。

曲は3年中心のAオーケストラがドヴォルジャーク作曲交響曲第8番の1、4楽章、2年中心のBオーケストラが「フィンランディア」

各学校から選ばれて来ているから、さすがに最初から上手。若さが魅力的。ノリが良すぎて指揮者を追い越す暴走場面も時々あって、チョン様苦笑いも。

全体に、音楽の流れを重視する作り方と見た。そして流れ過ぎて印象が薄くならないように、要所要所で手綱を引く、という感じだ。

説明は英語で、通訳もついたが、かなり歌って説明していたし、チェロパートには実際に声を出して歌わせる場面もあった。

教育的側面を意識してか、指揮者としては、かなり長時間、話をしていた。 一般的な話が多かったが、一番印象的だったのは 「私は内なる声inner voiceを聴くことに興味がある」という言葉。

そのせいかどうかはともかく、非常に粘り気の強いサウンドを引き出すことに、労力を費やしていた。

いずれにせよ、高校生の頃にこんな経験ができるなんてうらやましい限り。

明日の本番の成功を祈ると共に、高校生の皆さんには、この体験をステップに、さらに羽ばたいてもらいたい。