ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

医師の方から厳しい現場/総理、これは景気対策でいうのではないのです、感染拡大を防ぐ対策として言っているのです。

2020年04月07日 | 政治

医師の方の現場の本音です。めったに仰らないので余程のことです。

日本の医療崩壊の足音が聞こえてきています。
いまだかつてこんなにはっきり聞こえたことはないと思います。
どうしてこんなことになったのか。
当事者意識が足りなかったから。
起きてしまったことを責めても仕方ないので、少し現状をお話ししましょう。

多分、特に都内はどこの病院もコロナの対応に追われて、通常業務をかなり圧迫しはじめています。
重症者を受け入れている病院は、その数倍以上感染者をみていて、院内でも濃厚接触者になり出勤できない人が出現しはじめています。
現段階ではまだ集中治療を生業としている人間が主に重症者をみていますが、疲労がたまってきています。
今後さらに重症患者が増えた場合、全然関係ない専門の先生方も動員せざるをえなくなってくることが想定されます。
ここで、世間の方々がよく勘違いされているのは、医者ならなんでもみられるのではないのか、というところですが、できません。
私は救急/外傷が専門なので、集中治療も多少はやっています。
お腹だって開けるし、心筋梗塞だってみます。
でも、複雑な癌の手術をやれるわけじゃないし、心臓のカテーテルができるわけでもない。
眼科の細かい検査ができるわけでも、皮膚科的な診断ができるわけでも、産婦人科的疾患を適切に対処できるわけでもありません。
他にもできないことはたくさんあります。
なぜならそれらは医学部で習うことを越えた、専門領域だからです。
イメージしにくいですよね。
集中治療を生業にしていない医者に集中治療をさせるというのは、鮨屋の大将にフレンチのフルコース作ってくれって言うようなものなんです。
頑張りますよ、もちろん。医者だから。
でも、完璧からは程遠くなることはわかりますよね。

それに。
重症者が増えるということがどういうことか。
延期できるものはすべて延期されます。
だから何って思いましたよね?
どういうことか。
あなたやあなたの大切な人に癌が見つかったとします。
手術さえすれば全部取りきれそうなレベルです。
でも、最短で数ヶ月、下手したら半年先まで手術できませんって言われます。
なぜか。
手術後は集中治療室のベッドを使うからです。
そのベッドが、コロナの重症患者で使用している/するので、現状もう手術患者に使える場所が存在しないからです。

日本はもうこの状況まできています。
他人事じゃないんです。
自分の大切な人を守りたければ。
自分の大切な人を守って欲しければ。
お願いだから遊びにでないで。
社会的距離を保って。

私は次いつ休みなのかわからないくらいの状態です。
私と同じ科の、働ける人達は皆同じような状況です。
いつ、どう勤務が変わるかもわからず、常に病院のPHSを持って、寝るのもうつらうつらとしか眠れない日々です。
医学部に入ったときから、こういう働き方をしなければいけない日が来るだろうとは思っていました。
やれるだけのことはやります。
日本の医療者は皆、そう思ってます。
でも、我々も人間なんです。
私たちが倒れる前に。
日本の医療が本当に崩れ去る前に。
自主隔離をみなさんしてください。
みんなを助けられるように、協力してください。
政府なんかあてにならない。
自分は自分で守って。
お願いします。



【ch桜北海道】緊急キャスター討論! 「政府が初の『緊急事態宣言』へ」 [R2/4/6]



緊急事態宣言前夜の対談です。走り書きはありませんが、どうぞお聴きください。
今、国会を見ていますが、情けないことに総理にお上手を言うみっともない自民党の某議員、
書類を見て棒読みの総理、野党の議員は本当に大切なことも言っています。
なぜ役所に行って手続きをしなければいけないのか、これは今一番やってはいけないことなのではないか、と。命を預かる政治家、並びに支持者は「政権を担う力はあるのか」以外に、耳の痛いことも政権に迫ってください。私は今のままでは「行き当たりばったり」で医療関係の現場に「丸投げ」というひどい状況が続いていくのではないかと思います。
政権を担う力・・・というのは実力が財力や言い逃れであってはなりません。
「日本で強制力もなくできる」を見せようと国民に言っているようですが、言うことをきかず「自己責任」とうそぶく一部の国民はともかく、今まで何カ月も政府の力ではなく、「国民の力」で頑張ったことです。
それを尊重すべきです。与野党とも「誠実さ」で討議をしないとなりません。

今、国会の途中ですので、一旦ここで終わります。
それにしても立派なのは日本の医療関係の方々です。ここまで素晴らしいとは・・・どこの国の医療関係の方々も素晴らしいですが、「有事」の日本の医師・看護師・研究者その他、本当に心から感謝と尊敬の気持ちを捧げます。せめて必要なマスクその他、最優先で今までなぜ届けられなかったのか・・・「有事」に頼りになる政治家がどれほどいるのか。

悔しいのは安倍さんをはじめ、「本気」ではなかった、ということがまざまざと伝わってくることでしたが、私は医療関係の方の集中力のジャマをしてはならない、と少し口を閉ざしてきたことです。
ニュースを見ていても「これは当然」という意見もたくさんありました。
すべて役に立つ意見は貴重です。「総理、これは景気対策として申し上げているのではないのです。感染拡大を防ぐために申し上げているのです」

また別の問題になりますが・・・そしてこんな時になぜ「教科書」は文科省が教科書会社に圧力をかけて「南京問題」などを、嘘の内容にさせたのでしょうか。今までの民間の闘いは何だったのでしょうか。これは「変化球」のつもりですか?信用できないのです。「習近平への手土産」としか思えない。絶対にやってはいけないことであり、禁じ手です。

・・・ところでこれは何ですか?なぜ国民に使わないのですか?

政府、アビガンを約30カ国に無償供与 新型コロナ
菅義偉官房長官は3日の記者会見で、新型コロナウイルスの治療薬として期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」に関し、現時点で約30カ国から外交ルートを通じて提供の要請が来ていると明らかにし、「希望する国に所要の量を無償で供与すべく調整を行っている」と述べた。
 アビガンは富士フイルムのグループ会社が開発した治療薬で、これまでにドイツ政府の大量購入の方針が報じられている。菅氏は「各国の要請を踏まえ、今後、希望する国々と協議しながらアビガンの臨床研究を拡大する考えだ」とも語った。 (C)時事通信社 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00000110-jij-pol


以下の「国民のみなさまへ」は、医師の方がお知らせしてくださった文の一部です。
写真なので間隔があいています



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2 コメント

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Unknown (J.T.)
2020-04-09 09:51:27
いつも更新ありがとうございます。
お疲れになりませんように。

児玉龍彦新型コロナ重大局面 東京はニューヨークになるか 
ttps://www.youtube.com/watch?v=r-3QyWfSsCQ

こちらの動画をぜひご覧ください。
なぜPCR検査をしないか?
専門家会議とはどんなものか?
厚労省がおかしいのではないか?
なぜ日本のコロナ対応が諸国と違うのか
等の疑問に答えてくれています。

返信する
なぜPCR検査をしないのかは承知しています。 (J,T,さまへ)
2020-04-09 20:07:25
動画のご紹介ありがとうございます。
返信する

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