貨幣博物館に行ってきた。
三越本店のすぐ近く、東京駅から徒歩圏という、これ以上は無理というくらい好立地の博物館である。
なぜ行ったのか?
今なら多少わかると思ったからだ。
まずここへ行く前に準備を推奨する。
この本を手にいれよう。
なぜか?
読んで字のごとく、日本の貨幣のカタログ、というか相場表である。
ということで、この本があると、展示物がどんくらいの値段するのかがすぐにわかるのだ。
実際、1000万円するであろうコインとか展示されているが、多少知識がないとそれはわからんので。
展示内容はどうかというと……
見るものはいろいろある。
多くの人がウワサでは知っているが見たことはない例のアレ、南の島で使われていた巨大な石の硬貨。
もちろん本物。
和同開珎より古い富本銭。
貨幣カタログにすら記載のないので価格がつかないほどレアなのだろう。
最初期にのみ作られた銀貨版のこれまた激レアな和同開珎。
ちなみに何でもいいから和同開珎っていうなら10万だせばたぶん手にはいる。
先の1000万円するであろうと書いた明治初期の金貨。
額面は20円だけど(笑)。
紙の質が悪くてすぐにボロボロになる戦前の紙幣のほぼ新品同様品という、どうやって入手できたのか不思議なものがズラリ。
……恐るべし。
しかしそれも多少の知識がないとようわからんのだ。
実際、謎発言する見学者も散見された。
数十万円するであろう明治の紙幣のコーナーにて。
とある親子連れのパパかく語る。
「これお爺ちゃんとお婆ちゃんの家にたくさんある」
マジですか。
あなたさまの家ひょっとして旧華族の名門でござろうか。
目の不自由な人むけの細工が施された紙幣のコーナーにて。
とある親子連れのパパ(さきほどとは別人かも?)かく語る。
「ロシアのお金だって。こうやって穴あけて目が見えない人でもわかるようにしてあるんだよ」
いや待て。
その穴はキリル文字で見本(образец)って書いてあるでござる。
公式サイトには見学時間30分から1時間とあるが、我輩2時間以上いたような。
30分で十分なほど見るものがないと思うか、
2時間以上いるくらい楽しめるか、
それはあなた次第。
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