NHK土曜ドラマ「お買い物」

今日は２月１４日午後９時から放送され、心に残った
NHKの土曜ドラマ「お買い物」のお話をしたいと思います。
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こちらはNHKのホームページで、
ドラマ「お買い物」の簡単な紹介が見られます。
　

このお話は、久米明と渡辺美佐子が演じる
田舎町に住む老夫婦が、
カメラの展示会に行くため渋谷に出かけるお話です。

茶の間で、足腰が弱り、物忘れが目立つ夫と
妻がちぐはぐな会話をしています。

そんな夫に送られてきた一通のダイレクトメール…。
それはアンティークカメラの展示即売会の案内状でした。
老眼でかすむ目を凝らして、チラシを丹念に見ようとしている夫。
そして、おもむろに着替えをして
杖をつき、おぼつかない足取りで出かけていきます。
心配して追う妻。
やっとのことで行き着いたのは、村の神社の階段の下。
途方に暮れたように長い階段を見上げる夫。

その日から、老夫婦の挑戦が始まりました。

最初は階段を数段上がっただけで息が切れ、足が動かなくなった夫が、
妻と共に、徐々に高いところまで階段を上る練習を繰り返し、
季節が変わるころ、ついに、階段の一番上にたどり着きます。

そして、脚力に自信がついた夫は、
７月に渋谷で開かれるカメラの展示会に
妻と出かけることにするのです。

渋谷までの道中、渋谷の街なか、展示会会場での場面描写など、
じつに老夫婦が丁寧に描かれています。
そしてその夜、夫婦は孫娘のところに泊まり、
翌日、思い出の東京駅に立ち寄って帰っていきます。


たったそれだけのストーリーですが、見終わった後、
なんとも温かな気持ちで心が満たされていることに気づきました。

ご覧になっていない方にうまく説明できないのですが、
人は、人生の終盤にさしかかっても、
こんなにも輝いて人生を生きることができるのだという、
生きる歓びや希望を感じたのです。


私が書いたあらすじは、
物語のさわりの部分だけです。
本当は全部書いてしまいたいところですが、
「これから録画したものを観る」という方が
いらっしゃるかもしれないので、やめておきます。

是非、このドラマを再放送してほしいと思います。



上のお話とは関係ないですが、
今日見た風景がきれいだったので写真をのせます。




あとどのくらいすれば、
この木に緑の葉が生い茂るのでしょうね。