彼女はその夜、カウンターで一人、ウイスキーに口づけしていた。
薔薇のマークのバーボンウイスキー。
彼女は、昔大好きだったバーテンダーの言葉を思い出していた。
「僕はたとえこのバーボン一本しか酒が置いてなくたって、最高のバーをやってみせる」
彼は、バーにとって酒はツールでしかないのだと教えてくれた。
いい酒は、いい時間、空間を売るバーのツールにすぎないと。
ありふれたバーボン一本しかなくたって、いかにそれをうまく飲ませて
あげられるかがバーテンダーの仕事だと。
あのバーテンダーは今頃どうしているのか。
煙草にゆっくりと火をつけながらグラスの中の液体を眺める。
私、いい時間を、いい空間を、ちゃんと飲れていたのかしら。
ちゃんとした大人になれてるのかしら。あのバーテンダーに再会しても
恥ずかしくないような。そんなことを考えて思わず小さく笑った。
氷が溶けるスピードに寄り添って、心が解けていく。
心とろけるウイスキー。
もう一杯だけ。
記憶の端を逃さぬように用心深く、彼女はバーテンダーにグラスを差し出した。
バラが咲くにはまだ少し早い。
心とろける薔薇のウイスキー http://www.kirin.co.jp/brands/sw/fourroses/index.html
心とろける薔薇のカクテル scotch catを探してね
http://www.kirin.co.jp/brands/sw/fourroses/festa/index.html
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scotch catさんがどのような将来を描いているかわかりませんが、貴女なら実現できることでしょう。
きっと立派に成長していると思いますよ。
色鮮やかな美しいバラを咲かせてください。
でもね、今回は恥ずかしながらショートショート風。
この女性は別にscotch本人ってワケじゃないのよ 照
今後もネタに困ったら少しずつショートポエム系書こうかなあ 笑
勝手ながらTBさせて頂きました。
昔、横浜に住んでいた時期があり、よく元町通り裏手あたりのショット・バー
で飲み歩いたものです。
カクテルは、造り方も、できあがりも芸術ですね。
あっ、申し送れました。
私は、浅草を中心とした下町グルメを書いてます。
ちょうど、浅草のショットバーの記事を書いたので、よかったら、一度遊びにいらして下さい。
イケメン君のバーテンさんの写真もアップしましたので!
おじゃまいたしました。
ブログ覗かせてもらいました。素敵なバーですね!確かにバーテンダーさんもイケメンですo(^-^)o
私もかっぱ橋で買い出しした帰りに浅草で煮込み食べながらホッピー飲んだり、行き当たりばったりで浅草のバーを飲み歩いたりしてます。
今度行くときの参考にさしてもらいますね!