Bar Scotch Cat ~女性バーテンダー日記~

Bar Scotch Catへご来店ありがとうございます。
女性バーテンダーScotch Catの独り言&与太話です。

ガーニッシュ?ガーリッシュ!

2008-02-22 05:34:11 | to the bar



いよいよコンペティションが近づいてまいりました。レシピはもう締め切られて
scotch catも書類提出しました。もうレシピ変更はできません。
ガーニッシュも決めなくてはいけません。ガーニッシュとはいわゆるデコレーション
のこと。どんなガーニッシュを付けるかも、もちろん審査対象です。

scotch catはあまり凝った飾りは苦手です。カクテルよりも飾りのほうが
主役になってしまう気がするから。
だから今まで、かなりシンプルなガーニッシュが多かった気がします。

さて、今回はどうするか。カクテルの名前や創作意図、中身のイメージから
遠ざかってしまってはもちろんいけません。
珍しく今回は女の子らしい色・味のカクテルに仕上げたscotch cat。
せっかくですからガーニッシュも今回は女性らしく。

悩んだあげく、写真のようになりました。結局そんなに凝ったガーニッシュには
できなかった  汗。
まあでもいつもの私よりはガーリッシュ。
ブラジルの国花をかたどったガーニッシュにしました。

さて、今日もこれから練習。泣いても笑ってもあと一週間ちょっとです。
結果はどうあれ、がんばります。
飾りだけじゃなく、結果にも花を咲かせたいものです。

「お酒呑む人花ならつぼみ。今日もサケサケ、明日もサケ」ってね。


モンゴルブーム!?

2008-02-20 16:27:20 | to the bar


お客様に面白いお土産をいただきました。
なんとモンゴルのウォッカ!その名もチンギスゴールド!
ラベルにはチンギスハーンと思しき顔が描かれています。
立派な筒包装。かなり高級感あります。モンゴルでもウォッカ作ってるのね。
そういえば、ちょっと前に粗悪品のウォッカ飲んで人が死んだニュース見たな・・・
くださったお客様いわく、それとは別のウォッカなのでご安心を、とのこと。

このお客様、春くらいから単身モンゴルへ長期出張予定なのです。
今もちょくちょくモンゴルと日本を行ったりきたりしてるそうなのですが、
もともとあまりお酒の強くない方なので、モンゴルでこのウォッカをしこたま
飲まされて、初めて記憶を無くしたそうです 笑。

で、さっそく試飲させていただきました。
いや、なかなかどうして!美味しいです。甘みがあってマイルドなウォッカです。
日本円で4千円くらいだとのこと。あちらの物価は日本の1/10くらいですから、
日本で言う4万円!くらいの超高級品ということになりますね。
朝青龍も飲んでるのかしら 笑。

いやあ、この仕事してるとほんとに色々と面白いものや珍しいものや、
いろんな経験をさせてもらえます。さすがのscotch catも、モンゴルのお酒を
飲むのは初めてでした。
お客様に感謝!

集中力がないもんで

2008-02-16 12:55:59 | to the bar


コンペティションの練習してたらすっかり外が明るくなってしまいました。
来る3月2日、久々のカクテルコンペティションがあります。
今回は課題の材料も創作にあたってのお題もなし。
協賛メーカー各社の商品を使って好きにやれ、というのですが、
あまりに自由だからなおやりづらい。
人間ってわがままだよな。制約があれば文句を言い、全く無ければまた文句。

まあなんにせよ、書類締め切りまでわずか。悩みつつレシピをほぼ確定。
いざ実技練習に入ったらまあ勘の鈍ってること・・・

できなぁ~い、わかんなぁ~い、やっぱりこれやめよっかな、と
うだうだしてるうちに朝8時。外明るいじゃん。何にも片付いて無いじゃん。

どっと押し寄せた疲労感に思わずパチリ。

応援団募集中。

愛すべき酔っ払いたちへ

2008-02-14 06:41:31 | to the bar



ついでに連投。
本日はお日柄も良く、聖バレンタインデーなり。
今年はscotch catのお手製チョコブラウニーをお客様たちにお出しします。
明け方4時半、scotch catは自宅のキッチンで大量のチョコブラウニーと
格闘しておりました。なにしろたくさん作りましたので、途中でむなしくなること。

チョコブラウニーといっても、そこはscotch catから愛すべき酔っ払いのお客様へ
贈るブラウニーですから、お酒はたっぷりと仕込んであります。
「愛情の強さはアルコールの強さ」がモットーですので 笑。
ブラウニー2種、りんご&カルバドスとバナナ&ダークラムです。
どちらもフルーツと相性の良いお酒を選びました。

製作する前日、少々(いや、だいぶ)呑み過ぎてげんなりしていたscoch cat。
ブラウニーに入れるお酒の香りに軽いめまいを覚えながら作っておりました。
なんであんなに呑んじゃったんでしょ。
お酒を呑む理由には人それぞれありますよね。
同じ人だってその日によって理由は同じではない。
scotchもお付き合いのお酒、仲間と呑むお酒、隣のいい男に見とれるためのお酒、
一人で戦うためのお酒・・・
そのときによって色々です。

どんな理由、どんなお酒であれ、scotch catのバーに呑みに来てくれる
お客様たちはみんな大事なゲスト。暖かく迎えて、気持ちよく帰ってくれたらいいな。
そんな大好きなお客様たちに贈るチョコブラウニーは決して義理チョコなんかじゃ
ありません。ひとつひとつ真心入りです。これ本当。

気が向いたら真心チョコをつまみに一杯やりにいらしてください。
あなたがどんな顔で扉を押して現れても、scotch catはいつでもあたたかく
歓迎する用意がございます。このバーの中にいる間くらいは、
悲しかったことも辛かったことも忘れてちょっぴり夢を見て帰っていただけたらいいな。

酒とは「裸眼で見るには少々刺激の強すぎる現実」を見るためのフィルターのようなもの


伊達女

2008-02-14 06:21:22 | 日々の徒然



久々の更新です。パソコンが死にそうです。ここ最近具合が良かったのに。
もう無理かもしれません。というわけで、この記事はお店のパソコンを拝借して
書き込んでいます。

「カッコイイ」ってどういうことでしょうか。scotch catにも良くわかりませんが。
でもscotchはカッコイイ女でいたいのです。
可愛い女にも色っぽい女にもなりたいのですが、それより何より
カッコイイ女、強い女でいたいのです。それはscotchのこの商売柄、
余計に強く意識することかもしれません。

バーテンダーという商売は基本的に男商売です。女性が進出するようになり、
市民権を得始めた?のはごく最近の話。
だから、バーテンダーになりたてのころのscotch catは今以上に
肩肘を張って虚勢を張って仕事しておりました。なめられちゃいけない、
一人前のバーテンダーに見られなくちゃいけない、という気持ちから。

でもね。scotch catも少しだけ歳をとりました。少しだけ人間も丸くなりました。
そんなに肩肘張らなくても自然体で仕事すればよいのではないかと思うようになりました。
それでもやっぱりカウンターの中では強い凛としたバーテンダーを演じなければ
ならないことも多いです。

そんな自分のために、ボルサリーノを買いました。もちろん女性用です。
可愛いコサージュが付いています。でも、それをとりはずせば男性用のそれと
なんら変わりがない、マニッシュなボルサリーノです。

女性があえて男性用の物を身に着けるって、わかりやすくセクシーな服を着るより
うんと色っぽい時があると思うのです。
バーテンダーのベストにネクタイ、ウイングシャツの制服もそうかもしれない。
女性バーテンダーがそれを着ることで思いがけずもっと女性らしく見えることも
あるんじゃないか、と。
scotch catも中身は普通の女性です。だけどそれを制服で隠してカウンターの
中ではうんと気丈に振舞っています。バーテンダーの制服は、scotch catにとって
そんな戦闘服なのかもしれません。

だからボルサリーノ。レディでいたいときはコサージュ付けてかぶります。
でも強くならなきゃいけないとき。カウンターの外に出てもちょっと鎧が必要なとき。
そんなときはコサージュは外してアルパチーノよろしく、マニッシュにかぶろう、と。

負けません。ちょっぴり悲しいことがあったって、ボルサリーノを目深にかぶれば
涙を隠すことだってできる。
もうすぐ春です。scotch catももう少しだけ強くならなければなりません。