Bar Scotch Cat ~女性バーテンダー日記~

Bar Scotch Catへご来店ありがとうございます。
女性バーテンダーScotch Catの独り言&与太話です。

肩の荷降りて諦めランチ

2008-06-30 14:16:41 | おいしいモノ・お店


しばらーくブログ更新をサボっておりました。
昨日は淵野辺まで資格試験を受けに入っておりました。
まあ、たいした資格ではないのですが。難易度は低いのですが。
そこは何しろ、お尻に火がつかないと何もしないscotch_cat。
今回の試験も、2日前までほんとーに何も勉強いたしませんでした。

いや、やろうとは思ってたのよ。思ってただけだけど。汗
だってね、やろうと思うと仕事が忙しくてクタクタでテキスト開けなかったり・・・
やろうと思うと飲みのお誘いがかかったり・・・
・・・はい、言い訳です。すいません。私が悪うございます・・・

今回はお尻に火がつくどころか、ボーボー大炎上してるくらいまでやらなかった。
いくら難易度が低いとはいえ、ここまで何もしなくっちゃ受かるわけございません。
自己採点して「だめだな、こりゃ」と諦めたscoth_cat。次回はちゃんと頑張ります。

何もしなかったくせに気だけは重くてブログも更新せずにおりました。
とりあえず肩の荷が降りて、町田駅で試験帰りに一人ランチ。
トマトと枝豆のパスタ。もう夏なだあ。
窓の外を行き交う人ごみを眺めながらしみじみ。おねーさんがたの格好も夏モードに
突入してきましたね。はっ!いけない、ダイエット中だった・・・

何はともあれひと段落。どうも最近気合が入ってなかった。テンション下がり気味だなあ。いけないですね。ここのところ、どうかしてました。
コンペティションの応募も締め切りすぎちゃってできなかったし。
ここから気合を入れなおして行きます!
バリバリ突っ走ってないとscotch_catらしくない!

グロッキー!

2008-06-19 08:38:32 | to the bar



しばらくブログ更新サボっておりました。
日曜、九段下にてジャパンインポートシステムさん主催のラムの試飲会に
行ってまいりました。
ここの会社は、以前にもシングルモルトの試飲会に参加しています。
ウイスキーの取り扱いがかなり豊かなのは知っていましたが、ラムもかなりの
アイテム数があるみたい。マルチニーク&デメララが主のラム試飲会です。

例によって、あんまり寝ていないのに真昼間からの試飲会。
会場の九段会館に入り階段を上ると、部屋の手前から、もうプンプンとラムの香り。
おお~、この香りだけですでに酔ってしまいそう・・・
受付でショットグラスを受け取り、このグラスに各ブースでラムを注いでもらって飲むのです。さ~て、張り切ってまず何から飲もう!



会場はすでに、真っ赤な顔をした酔っ払いたちでごった返していました。
まだお昼を過ぎたばかり、真昼間。こんなにたくさんのラム臭い酔っ払い集団は
なかなか迫力あります。まあこの後scotch_catもその集団の一員となったわけですが。
今回、一緒に試飲会に参加したお客様のKさんをそっちのけにして、
夢中で試飲リストとにらめっこしながらラムを飲るscotch_cat。
Kさんも負けじと参戦。二人してなかなかのハイペースでラムをたいらげます。


これは、会場で出ていたバナナチップ。マルチニークでよく食べられている
おつまみらしいです。まあ、様はよくあるドライバナナチップなのですが、
これがラムと本当に良く合う!改めて実感。さらに勢いがついて飲んじゃいます。


ドリンクチケットもあっという間に足りなくなり、千円分買い足してさらに試飲。
一杯二千円の特別試飲の「ダモワゾー1953」にもチャレンジすることに。
一杯二千円、高いとお思いかもしれませんが、原価でも1本5~6万円するラムです。
お得!飲んでおかなければ。さすがに一杯5千円の「トロワリビエール1929」は
遠慮しておきましたが。そういう高いお酒は、こんなに酔ってない時に
じっくり味わって飲まなきゃいけません。

そんなこんなで5~6杯、短時間でラムをひっかけて真っ赤な顔で会場を後にしました。くう~、効くなあ!でもモルトウイスキーよりすいすい入ってしまう。恐ろしい。

最後にマメ知識。ラムを水で割った飲み物を「グロッグ」と呼びます。
酔ってフラフラの様や、パンチを受けてふらつく様子をを「グロッキー」と言いますが、その語源はここからきてます。
ラムのグロッグを飲んでふーらふらの様子をグロッキー。
まさにこの日のscotch_catはラムのパンチでグロッキーの一歩手前だったかも?


私のハートはパパのもの

2008-06-11 21:01:18 | short story



6月の日曜日。梅雨の雨は夕方あがり、電車の中は蒸し返すように暑かった。
男は、電車の窓に映る自分の疲れた顔を眺めていた。
日曜の出勤。最近は仕事ばかりで、唯一の楽しみといったら、仕事の帰りに
小さなバーで飲るモヒートくらいだった。
「俺も歳を取ったもんだな・・・」窓に映る顔を眺めながらため息をつく。

電車を降りると、足は自然といつものバーへ向かった。
こんな蒸し暑い夜はモヒートのミントの爽快感がいっそう恋しい。
男がネクタイを緩めながらカウンターの椅子に身体を投げ出すように座ると、
バーテンダーが黙ってミントをつぶし始める。

モヒートはヘミングウェイが愛した、ハバナ生まれのラムのカクテル。
パパヘミングウェイ、と呼ばれる、男らしさや父の象徴のようなヘミングウェイ。
そんなヘミングウェイに憧れて、モヒートを飲んでいた節もある。
「まあ、ヘミングウェイと俺とじゃかけ離れてるがな・・・」男は小さくつぶやいた。
最近、歳を取ったと感じていた。少々自信喪失気味だった。
この歳になって何を、とも思ったが、自分を仕事ばかりでつまらない男のような
気がして、妙な焦りを感じていたのだ。

出来上がったモヒートのグラスと一緒に、バーテンダーが小さなミントの鉢植えと
ゴールドラムのミニチュアボトルを男の前に差し出した。
「これは?」
「例の彼女からですよ。父の日のプレゼントだって。」
最近、このバーでよく会う若い女がいた。男より15ほど年下だろうか。
娘というには歳が近いが、女として意識するには少々年が離れすぎると思っていた。
「ちぇ、あいつ。何が父の日だよ。」男は苦笑いした。
男には娘が一人いた。妻も。かつては、の話だが。

ミントの鉢植えにメモ用紙が貼ってある。
「My heart belong to Daddy」と、一言書いてあった。
私のハートはパパのもの。コール・ポーターの名曲だ。
彼女にモヒートを教えたのも、この曲を教えたのも、男だった。
「My heart belong to Daddy」。群がる男たちに、「私のハートはパパのものだから
どんなに素敵なボーイフレンドでも勝ち目はないのよ」という内容の曲だ。

すっかり父親扱いかよ・・・愚痴をこぼそうとして、男はメモの一番下に小さく書いてある文字を見つけた。
「Call me, Daddy!」のメッセージと共に、携帯電話の番号。
思わず、慌ててメモをポケットに押し込んだ。
「やるじゃないですか」バーテンダーがウインクする。
メモのメッセージは、どんな意味なのだろう。
果たして自分は「群がるボーイフレンド」なのか、
「ボーイフレンドを断る口実のパパヘミングウェイ」なのか。

ミントの鉢植えとラムのボトルを抱えて男はバーを出た。
俺も、そうつまらない男でもないじゃないか・・・?
少々浮き足立つ自分の気持ちをたしなめつつ、家路を辿る。

雨上がりの湿った空気に、ミントの軽やかな香りが舞っていた。


恋猫のようになよやかに

2008-06-08 15:00:41 | to the bar


そもそもscotch catとは。なんぞや?とお思いの方もいらっしゃるでしょうか。
私がHNやアドレスに使っている「Scotch cat」。「Whisky cat」とも呼ばれるものです。

scotch catとは、スコットランドのスコッチウイスキーの蒸留所で、ネズミ捕りをする
番人?の猫ちゃんのことです。
スコッチの蒸留所には、ウイスキーの原料である大量の大麦を狙って、
ネズミが出るのです。そのネズミたちから、ウイスキーを守るべく、ネズミ捕りをして
くれる猫ちゃんたちが「scotch cat」。

ギネスブックには、世界一ねずみを捕ったscotch catとして、グレンタレット蒸留所の
「タウザー」という猫ちゃんが登録されています。
タウザーの捕ったネズミの数、なんと28899匹!この数字はタウザーの自己申告によるものですが。

もっとも、現在のスコッチウイスキーの蒸留所では、実際にネズミ捕りをする
scotch catは少なくなり、蒸留所のマスコットとして活躍している場合が多いようです。
猫もスコッチウイスキーも大好きなscotch_cat。
スコッチウイスキーの守り神?番人?である「scotch_cat」は、
私のHNにぴったり!となったわけです。

さて、写真はDUBONNET(デュボネ)というフランスのアペリティフワイン。
赤ワインをベースに、キナの樹皮などの香草、薬草をつけこんだものです。
scotch_catの愛飲酒の一つ。ロックで、オレンジスライスなど入れて、ぐいぐいいける感じです。
このデュボネのラベルも猫ちゃん。可愛いというよりは、なよやか、とでも言いたくなるような黒猫が描かれています。

一緒に写したチョーカーは昔お客様からいただいたもの。
星空と月を見上げる猫の後姿がモチーフになった、とても素敵なものです。
夜の街の住猫であるscotch_catのために選んでくださいました 笑。

夜に生きるscotch_cat、デュボネを飲んで今日も夜中の猫集会に参加しますか。
うちの集会所は、夜な夜な酔っ払い猫ちゃんたちが集まってきますから。

      恋猫のように なよやかに あなたを想って夜に鳴く

色男復活

2008-06-05 17:51:21 | copen


やっと元気な姿で戻ってきたコペン君。
あと足りないのはメッキされたグリルだけ。
純正グリルをメッキ加工したものを付けていたscotch_cat。
けれど、そのグリルは月日が経つとともに日焼けしてまるでゴールド?という色に。
これじゃあ可哀想だわ、化粧直しさせようかしら、と、車やさんをやっている
お客様のYさんに、メッキしなおしの相談をしていた矢先の今回の事故でした。

というわけで、保険やさんを通してメッキしなおすことになったわけです。
さて、ずいぶん時間をかけてやっと戻ってきたグリル。
うーん、キレイ。大満足。いい仕事してくれました。
メッキグリルをまとったコペン君も嬉しそう。ますます色男です。

ちょっぴり金額が気になったscotch_cat。
Yさんの口から飛び出した金額はなんと、
な、ななまんえん!?
何しろ、しっかり厚いクロームメッキの上に、クリアコートをかけて
ちょっとやそっとじゃ変色しないようにしてくださったそうで。
感謝!けど、普通にクロームメッキ出したときの倍以上のお値段ですな。

車ぶつけられちゃったのはショックでしたが、おかげで男前になったコペン君。
まあ、よかったのかな!?