見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

スイス・アーミー・マン

2018-04-23 | 本と漫画と映画とテレビ
おっちゃんはねぇ、真面目にふざけんのが仕事なんだよ。

―岡村隆史(ナインティナイン)



2018年のアカデミー賞・脚本賞を受賞した映画『ゲット・アウト』を目当てに
早稲田松竹に行ったら、同時上映されていた『スイス・アーミー・マン』が衝撃的で。


『スイス・アーミー・マン』
(2016年・米)
監督&脚本:ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン
出演:ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ

主人公・ハンク(ポール・ダノ)と死体・メニー(ダニエル・ラドクリフ)が
力を合わせて無人島を脱出し、故郷を目指す
サバイバル?ファンタジー?友情?感動?作品。



大爆笑。
これ、好き過ぎる。

タイトルの由来は、主人公の発見した死体が
高品質なことで有名なスイス製のアーミー・ナイフ(≒十徳ナイフ)のように
万能性を備えていることから「スイス・アーミー・マン」なんだとか。

そのタイトル通り、
死体1つで、ジェットスキー、水筒、斧、カミソリ、銃、方位磁石、シャワー、バーナー、会話相手…などなど
普通のアーミーナイフ以上の役割を担ってくれます。

「無人島に何か1つだけ持って行けるとしたら?」
なんていうクイズなんだか心理テストなんだかよく分からない問題があるけれど、
映画を観た後はきっと「死体のメニー」と答えるようになるハズ。


そもそも、私は
おなら(正確には腐敗ガスなのか?)や勃起といった
「シモ」の話が好きなんだと思う。基本それだけで笑ってしまう。
笑いのツボが小学生。うんこちんちん。カトちゃんペ。

かつ、そのしょうもない下ネタやギャグ?を
壮大な音楽とかっこいいカット、凝ったCG、俳優たちの素晴らしい演技などで
丁寧に描いてくれるから余計に笑ってしまう。

お金と時間を使ってすんごい真面目にふざけてる!と思う。

監督がMV出身のようで、
いい音楽とバカバカしい映像の合わせ方が絶妙なのも笑いに拍車をかけています。
(映像や小物使いがミシェル・ゴンドリーとかスパイク・ジョーンズっぽいのもMV出身だからなのか?)

途中、退屈なシーンもそこそこあるけれど
音楽とともに死体・メニーの十徳シーンが始まるたびに全てふっとぶおもしろさ。

深いテーマがあるっぽかったけれど、
その辺はよくわからなかった。。。また観なきゃ。


映画関係ないけれど、おなら作品つながり。笑