見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

グリー

2011-09-06 | 本と漫画と映画とテレビ

ドラマ『ゴシップガール2』鑑賞の合間に
『glee/グリー』を観始めました。

アメリカの高校生つながりってわけ。ワォ。

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『glee/グリー』

この物語は、
ある学園グリー部の廃部の危機に戦いを挑んだ教師と生徒たちの記録である。

高校グリー界において全く無名の弱体チームが
さまざまな困難に立ち向かいながら、わずか数カ月で地区大会を勝ち抜け
オハイオ州代表として州大会に出場するという奇跡を通じて、
その原動力となった信頼と愛をあますところなくドラマ化したものである。

♪ 愛は奇跡を信じる力よ~

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大体上記のようなドラマ。
グリー部が主役のお話で、ときどき、アメフト部とチア部が登場します。
ラグビー部は出てきません。


ところで、グリー(glee)とは?

「自分を解放し歓喜すること」 転じて、合唱部の「合唱」のこと。
本作でのグリーは、歌あり、ダンスあり、
チームで一丸となって芸術性を競い合うパフォーマンスを意味する。
ショー・クワイヤー(show choir)とも。

つまり、
グリー部ってのは「ダンス部+合唱部」、という感じ。


感想。

面白いの一言。
これは、もう、面白いに決まってますやん。


まず、
音楽が登場する作品って、内容の善し悪し関係なく音楽部分だけ観ても
交感神経が刺激されてテンションが振り切れます。

『天使にラブソングを』、『ムーランルージュ』、『ドリームガールズ』、『オーケストラ!』
『ブルースブラザーズ』、『8マイル』、『お熱いのがお好き』・・・


さらに、
弱小チームが困難に立ち向かいながら、強くなるわけ。
友情、勝利、努力、少年ジャンプの三大要素なわけ。
夢にときめけ、明日にきらめき☆ン~バップってわけよ。

『スラムダンク』、『コーチカーター』、『クールランニング』、『ウォーターボーイズ』
『のだめカンタービレ』、『シコふんじゃった。』・・・etc


しかも、
ダンスまで付いてくる。

『サタデーナイトフィーバー』、『リトルダンサー』、『ワンダーラスト』、『shall we ダンス?』、
『スリラー』、『オカザイル』、あとyoutubeで観れるダンスのフラッシュモブとか・・・


もう。
これだけキラキラ要素を盛り込んで、面白くならないわけがない。


いわゆる「ミュージカル」な作品は、
知らない歌を朗々と長々と感情たっぷりに歌って踊るから、
飽きるしオエーッとなりがち。

ところが、

『グリー』では誰でも聴いたことのあるような曲、
(ビートルズ、クイーン、マドンナ、ビヨンセ、ガガ、カニエ・ウエスト、ベック、他)
が1話につき何曲も、しかもギュッと短くアレンジされて
時にはマッシュアップされて登場人物の感情に沿った形で歌って踊るので全然楽しく観れる。

もちろん、王道のミュージカルソングも登場するので、
あらゆる世代、老若男女が楽しめる。

たとえ知らない曲でも歌詞が面白いので楽しめます。
この曲の歌詞はこんな内容だったのかと、お勉強にもなります。

観てると、ひとつはお気に入りパフォーマンスが見つかるはず。


確かに、

1話ごとに音楽シーンがありすぎておなか一杯になるし、
普通の高校にあんなに歌やダンスが上手い人間がそう何人もいるわけないし、
無駄にピアノが上手い髭のピアノマンは何者なのか気になるし、
小一時間の練習で地区大会で優勝できるわけないし、
16歳に見えないし、16歳がアメフト部キャプテン?疑問だし、
レイチェルはパフュームのあーちゃん風ルックスでなんか惜しいし、
ダンス要員のマイクとマットの人物描写がなさすぎてだんだん悲しくなるし、
ブリトニーは回をかさねる度にアホになるし、
クインはスカーレット・ヨハンソンに似てて歌声も可愛くて、激惚れだし・・・

いろいろ思うところもある。

そこで、

「グリーなんか面白くない!もう観ない!ぶっつぶす!」
つって、不良のわたしが体育館に乗り込んだこともあったんだけど、
メガネの人に「大人になれ」って諭されたり、尊敬する監督が出てきたりで、
バスケがしたいです・・・否、グリーが観たいですって
気持ちになっちゃうんだよね。不思議。

そんなこんなで全22話観終わりました。拍手。



各エピソードごとに
グリー部の生徒や顧問は教訓を得たり得なかったりしますが、
全編を通して根底に流れてるのは

Don't stop believin' (信じることをやめないで。)

というジャーニーの曲そのままのメッセージ。贈る言葉。
自分とか夢とか友情とかそういう系のやつを信じることをやめないで、って。


あきらめたらそこで試合終了だし、
ムリだっていうのはいつだってチャレンジしてない奴だし、

自分は何者であるとか幸せかどうかなんてものは、
自身の所属する部活・民族・性別・性的指向、体型や障害、人の意見は全然関係なくて
自分の心が決めるんだって。

幸福の判断は他人からされるものじゃなくて、
自分が満たされていると感じるなら、それが幸福ってやつなのよ。
他人の目なんか気にしてないで、自分を信じて。 

そんなメッセージ。 たぶん。


2次元で恋愛したって、自分が満足ならこんなに幸せなことはないじゃないか。
そんなラブプラスの精神。ジーザス。

What a wonderful world !


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