弔辞
2010-07-04 | 生活
朝起きたら、小さな黒い塊がね。
枕元にコロンとね。
ん?
んんん?
こ、これは…
何週間か前からうちに住み着いていた、クモ…の亡骸。
何かね。
この心の空洞は。
なんか、朝からずっと、
すごいギューっと苦しいような虚しいような。
クモよ
部屋から出そうとしても、
8本の足を元気に開いてピョンピョン跳ねて逃げていたね。
前足を口元でぐるぐる回してるから、
「まるで、変なおじさんじゃないか。志村世代なのだね」
って笑いあったね。
私に新しい仕事が決まって、不安だ心配だって悩みや愚痴も
何も言わず、ずっと真剣に聞いてくれたね。
一緒にサッカーの応援したね。
今夜はもう一緒に観れないのだね。
春が来たって何になろ
あの子が帰って来るぢゃない
今年も海へ行くっていっぱい映画も観るって
生前よりちょっと黒くなって一回り小さくなった。
埋めとこ。
南無