離婚直後の小柳ルミ子さんがおっしゃった言葉が改めて胸に響く。
恋人や配偶者に裏切られるの(いわゆる「浮気」「二股」状態)
は辛いがこの場合は激しい怒りを伴うので
怒りに支えられて持ちこたえられる感もなくはない。(笑)
また女の中には弁護士や友人にぶちまけ
スッキリした後は「前よりもっとイイ女になろう!」
「ウジウジする時間がもったいない」と
思考を前向きに切り替え、エステやバレエに熱中することに
楽しみを見出す人もある。
これ、相手がそういう立場の人でなくて恩師だったり先輩だったりする場合、
様々な人間関係の中でそういう立場の人に「騙されているのがわかった瞬間」
ほど虚しいものはない。
まるで自分がお馬鹿に見えて滑稽で格好悪くて恥ずかしくて
前者の場合のように弁護士や友人にぶちまけることすら出来ない。
(ぶちまけられたらまだスッキリするのに)
ちょっと話が飛躍しているかも知れないが、
とあるニュース番組で「ふりこめ詐欺」の話を報じていた時に
詐欺師が「一度騙されてふりこむ人は、しつこく電話をかければ
必ずまた騙されてふりこみをする」と言っていたのを聞いて驚いた。
そんなところに目をつけて詐欺師は電話をかけているのか。
一度騙された人は何度も騙されるのか。
相手とは年月を経ての共通の友人もいる中での関係で
まさか、まさか、まさか、あの人が私を騙すなんて・・・
疑う余地もなく「丸信じ」していた私はどこへ行けばいいのか。
確かに何もしなければ何も起こらない、騙されることもない。
だけどそれじゃぁ、何も出来ない。
「人生には3つの坂がある」なんて言うけれど
これが私の「まさか!」の坂だったのか。
だったらここを過ぎさえすれば滅多とそんな目にあうこともないのか。
騙されたくなくて何もせずに平凡に進むなんて道は歩き続けたくない。
ならば騙されるかも知れない危険はあっても今まで通り進もうか。
高価な宝石なんてないけれど。