夫婦間・恋人間暴力を『DV』と呼びます。
ほとんど全てが密室で起きています。
筋力において明らかに優れている男性が
女性に対して行う肉体的暴力のことと
思われがちですが精神的・経済的なものも
『DV』になります。
タイトルを『DV』ではなく、
敢えて『DVスパイラル』としたのは
ハマってしまうものだからこそ
抜けられなくなってしまう独特の悪循環が
そこにはあるからです。
今、会ったばかりの人
付き合ったばかりの人が
暴力をふるってきたら
すぐに逃げる人がほとんどだと思います。
そして二度と会わないように気を付けるでしょう。
だけどある程度付き合っていて暴力をふるわれたら?
その後、一生懸命「もうしない」と謝られたら?
婚姻届を出している相手だったら?
小さい子供を子育て中の身だったら?
どうでしょう?
答えが変わる人が多くなったのではないでしょうか?
実はここがDVスパイラルの入口です。
私が出来る限りの手をつくして調べた範囲においては
特定の女性に対してDVの加害者となる男性は
「いかにもやりそうだ」というタイプではなく
「人当たりがよくて一見やさしそうに見える」
というタイプに多かったです。
「まさか、あの人がそういうことをするようには見えない」
誰もが口を揃えてそういう評価をするようなそんな人。
私自身、この点は非常に意外でした。
そのために、被害女性は周囲に相談したところで
「わかってもらえない」ということがあるようです。
相談してもなかなか理解されないばかりか
「少々のことなら皆がまんしてるわよ」などと
言われたら?
(この時点で「少々」の内容に雲泥の差があるんですけどね)
精神的には主に「無視を続ける」「罵声をあびせる」など
経済的には「(妻に)生活費を渡さない」などがあります。
ここでは一番わかりやすい肉体的暴力について
取り上げたいと思いますが
精神的なものも経済的なものも
現在、DVとして認められていますので
ということは勿論、法的に慰謝料請求の対象となります。
悪くない立場の人が泣いている世の中であっては
ならないと思います。
悪いほうが泣けばいいんです。
物事はそういうふうに持っていきましょう。
法治国家に生きているんですから。
さて、本題です。
けとばされたら痛いです。
腫れたり皮膚の色が変わったりもします。
筋がちがったりしたら
すぐには治りません。
何日も何日もずーっと痛い目をします。
「1回だからがまんしよう」と考える人・・・
まぁまぁいると思います。
殴ったり蹴飛ばしたりという暴行を
はたらいた後に急に態度がやさしくなって
「ごめんね」「もうしないから」などと
謝ってくる男性は多いようです。
「あぁ言ってるし、反省している態度を
示しているから・・・」と許す。
しばらくは本当にやさしい態度のまんまなんですよね、
だから女性は逃げることを考えなくなる。
しかし、悪夢は再びやってきます。
同じように罵声をあびせられたり、なぐられたり。
今度は前よりももっともっと
いっぱい謝ってきます。
おわびにアクセサリーを買ってくれたり
するかもしれません。
前より真剣に謝り、物まで買ってくれる様子を見て
どうするでしょう?
付き合いはじめのラブラブだった頃の気持ちを
思い出して重ねてしまうかもしれませんね。
誰だって好きになった相手が悪者だとは
思いたくない気持ちが根っこにあるからです。
こういうことを何回も繰り返し、多くの場合が
抜けられなくなっていくようです。
密室で起こり、相手の外面が良かったら
本当に周囲には気付かれぬまま
だんだん「きっと自分にも悪いところがあるから
こうなるのも仕方がないのかもしれない」などと
考えるようになっていき、非常に危険です。
一人で悩まず、信頼できる人に相談して下さい。
現在は女性の立場を守る団体も増えていますし
友達の中に見つからなくても
本気で探せばきっと見つかります。
悩めるあなたがきっと救われますように。
私自身も出来るだけ早く合格を勝ち取り
実務につけるよう頑張ります!