撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

国8沿線(6)ヤーク (Ják) の教会

2020-02-03 00:39:43 | 海外生活

 国道8号線沿線といえるのかどうか、20kmほど古都ソンバットヘイ (Szombathely) に

向かうヤーク村にあるベネディクト派の大修道院で、正式名称は聖ジュルジ教会、今回の

最後の目的地である。 ハンガリーで最も好きな教会の一つで、是非、雪景色の中に佇む教会

撮って、スケッチしたいと年初から待ち望んでいたが、超暖冬の今年はその願いも叶いそう

にないようだ。 待ちきれなく三度目の訪問となった。
 
   Jan. 30 2020 筆
 
 ここも又、内装と庭の一部を改装中(シーズンオフを利用して)で、教会内部については
過去に撮った写真を前回のブログ(2013/02/17投稿)と重複しないように使用した。
 
 ● 教会のファサード
 
  Jan. 28 2020 撮
 
  1220~1256年にバジリカタイプのロマネスク様式で建てられたハンガリーの代表傑作
 と云われている。 現在の姿は1896~1904年に改築されたものである。
 
  左側にある白い建物は聖Jakab礼拝堂であるが、今は完全に閉鎖中。
 
● 教会の全貌
 
 
<ロケーション>
 
 
 この教会がハンガリーを代表する教会である証として、ブダペストの英雄広場裏にある
ヴァイダフニャド (vajdahunyad) 城の向かいにある礼拝堂のファサードが同じ造りで、ヤーキ
礼拝堂 (Jáki chapel)と呼ばれ、多くの内外からの観光客を迎えているが、この事実はあまり
知られていないようだ。
     < Jáki chapel in Budapest > 
         Apr. 12 2011
 
ヤーキ教会 (Jáki templom) の特徴
 ● ファサード
     立ち並ぶ12人の伝道師の彫像(このデザインが何と云っても、最大の売りだろう)
                                             Jan. 28 2020
 
 
 
 ● ロマネスク様式を代表する正門
                      
 石柱(コラム)の数と幾重ものモザイク模様の装飾(数が多いほど権威があるらしい)
 
 
 
 ● 南門
 
 
 
   
 前出のチェンペスコパーチ教会の東門とは非常に似ているが、こちらは石柱を2本使用。
 
 ● 後ろ(祭壇側)から見た教会                       
 
 
 
 外壁の彫り込まれた彫像たち
 
 
 
 
 頭が無くなっている彫像の多い中、この彫像が最も程度良く、美しく興味大。
 
 ● 石柱を窓枠に嵌め込んだロマネスク様式の典型的な塔
 
  
 
 
教会内部
 内陣は三層から成っており、この当時、3層の教会は大きな教会の象徴であった。
 
    
           左副祭壇(上)              主祭壇
      右副祭壇(下)
  以下の写真は Oct. 07 2007 に撮影 
 
  天井はロマネスク様式の特徴である交差ヴォールト構造であり、その間に壁画が描かれて
 いたが残念なことに判別が難しくなっている。
 
 
 
 天井を支える石柱(コラム)に飾られた植物、動物の紋様
 
 

 ● 説法台

 

 

 これにて「国8沿線(6)ヤーク (Ják) の教会」はお終いです。

  Jan. 28 2020

  本ブログへのご参加、有難うございました。

    


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