遊覧船は発着場のあるメルク川岸を離れ、本流のドナウ河へ向かう。
世界中の旅好きの垂涎の地、ヴァッハウ渓谷クルーズの始まりである。
<ヴァッハウ渓谷のイラストマップ>
1.シェーンビュール (Schonbuehel) 城
9世紀頃より存在し、14世紀にシュタルヘンベルク家の所有となり、19世紀には
ベロルディンゲン伯の城となり今日に至る。
2.シェーンビュール (Schonbuhel) 修道院
上記同様、シュタルベンベル家によって17世紀に建てられた。
3.アックシュタイン城 (Burgruine Aggestein)
標高480mの丘の上に12世紀の初頭に建てられたと云われている。
4.ヒンターハウス城跡 (Hinterhaus castle)
古文書によると1243年に言及されているので、その少し前に建てられたと推定する。
その後、城の争奪戦が繰り返され所有者が何回も代わり、1493年にはハンガリー軍にも
奪われたこともある。 1504年以降は見捨てられ廃墟となっている。
葡萄畑に囲まれた城跡(特にこの辺り一帯はヴァッハウ渓谷の中でも一番のワイン生産地)
ライトアップされた幻想的な城跡
城跡から麓の村シュピッツ (Spitz) を望む、ドナウ河は下流方向。
城跡よりドナウの上流方向を望む。 下には鉄道の駅。
5.聖ミヒャエル (St. Michael) 教会
この同じ場所にオリジナルの教会は989年に建てられたと云われ、ヴァッハウ渓谷の中で
最古の教会である。 1523年にはこれまでのロマネスク様式から後期ゴシック様式で改築。
1630年の火災の後、1784年に初期ゴシック様式で再建された。
円塔の屋上より教会の中庭を通してドナウの上流を眺める。
教会ファサード
教会内部身廊部
5.ヴァイセンキルヒエン (Weissenkirche) 要塞教会
ゴシック様式で14世紀に要塞化された教会。周りを守備塔の壁で囲っている。
6.ケーンリンガー (Kuenringerburg) 城跡
12世紀に築かれた城で、この城を一躍有名にしたのは第3回十字軍遠征からの帰途に
イギリスのリチャード獅子心王がオーストリアのレオポルト公の命で幽閉された逸話。
7.デュルンシュタイン修道院教会 (Stift Dürnstein)
オリジナルの教会は1410年に奉献され、現在の物は1710年にバロック様式で改築、
青と白の美しい教会は街のシンボルとなっている。 別名アウグスティヌス修道院。
8.デュルンシュタインの街並み
南国に来たような白壁の建物の多いハウプト通り。
これにて「ドナウ河岸歩き(6)ヴァッハウ渓谷」は、お終いです。
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