撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Miskolc (ミシュコルツ)の教会

2013-03-26 22:41:34 | 海外生活

 ミシュコルツは、人口168,000 人(2011年)で、現在国内第4位の大都市であるが、1989年の共産圏

時代は人口が20万人を超え、ブダペスト、デブレツェンに次いで、第3位の工業都市であった。 

その後、旧ソ連の撤退により人口は激減した。 大都市の共通のことであるが、ここミシュコルツ市街地

にも古い教会は少ない。

それは外部からの侵略者の攻撃により焼失するせいと、町の近代化の為に消失してしまうためであろう。

歴史的に古いものとしては、Diósgyőri vár (ディオーシュジョール城)がある。 13世紀半ばに、

モンゴルの襲撃対策として作られた石造りの砦城。 ミシュコルツは山と渓谷に囲まれた都市であるため

に、郊外には美しい自然がいっぱいである。

 

 Diósgyőri vár                                           Lillafüred (国内で一番の景勝地との評判)

 

 

<百三十八番札所; Miskolc Avas református (アヴァシュ) カルビン派教会>

     ミシュコルツで、最も古い教会が町中のアヴァシュの丘の上にある。 13世紀にロマネスク様式で

 建築が始まった。 この時は小さい単内陣の教会であったが、後に14世紀にゴシック様式で3層内陣

 構造に拡張した。

 しかし、1544年にはオスマン・トルコ軍の攻撃により、焼失してしまった。

 1560~1569年にカルビン派によって、現在の教会に再建築された。

 

 塔と教会の建屋は離れている。         塔の屋根に特徴(カルビン派)

 

 

 裏には墓地                  教会正面

 

 

 祭壇は真ん中(カルビン派の特徴)          両サイドには聖歌隊席   

   オルガンはネオ・ゴシック(1816年)

 

 

 

<百三十九番札所; Zubogy református (ヅボジィ) カルビン派教会>

    教会は、15世紀にゴシック様式で建てられた。 ローマ時代に描かれた絵板(パネル)の天井が

ユニークで美しい。 1726年に老朽化した絵板を改修し、1758~1762年の間に内陣の周り

の飾り、家具、床等を整え、今日に至っている。

                       カルビン派の典型的な塔

 

  

 

 祭壇は内陣の真ん中に位置。          天井の絵板(パネル)

 

 信者席(西側)                信者席(東側)

 

 

<百四十番札所; Rundabánya református (ルンダバーニャ)カルビン派教会>

    教会は、14世紀にゴシック様式で建てられ、15世紀には3層内陣、リブを張ったゴシックの

   典型的なアーチ形天井、祭壇等を拡張した。 

  トルコの占領時代には破壊されていたので、1660年に改築した。  1758~1762年には

  内陣を整え、塔を建てたのは1896年である。

 

南側から眺む(手前が鐘塔)      東側(祭壇側)外観

 

 

                祭壇 (北側の壁にはフレスコ画)

 

 

   左側 : 聖ゾフィアと子供  右側 : 聖イロナと十字架 (1430年作である)

 

 天井の絵板(パネル) 1726年に改修

 

 説教台の脇に置かれた大理石の墓石(1437年作)   祭壇と説教台

 

 

  南壁面左下の日時計

 

 

  これで、「Miskolc (ミシュコルツ)の教会」はお終いです。

 

「バラトン遍路の旅」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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