撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

バラトンそぞろ歩き 古城(5)

2018-04-17 00:00:28 | 海外生活

 冬の間は道がぬかるんで行くことが出来なかったが、ようやくの陽春の到来で、バラトン

の山城散策に出掛けてみた。 下図赤丸に示す2箇所は、バラトン湖西岸の山の頂上に建てら

れた山城で、共に石垣、壁のみを残すバラトン地方最古の古城遺跡である。

<ロケーション>

   

 

5-1.ターティカ城 (Tátika vár)

 既に、2017-12-18 投稿で紹介したシュメグ城 (Sümeg vár) よりバラトン湖に向かって

 8km ほど南下したターティカ山頂(標高410m)に位置し、麓から約1時間の厳しい急峻

 な山道である。                Apr. 15  2018

   

 

 むせ返るような新緑の中に、一服の清涼感を与えてくれる野生のスミレ。

 

<城塞外観のイメージ図>

  城塞は1257年にモンゴル軍の侵攻に備える為に、教皇ベラ4世によって建てられ、

 ヴェスピレムのベネディクト派司教等のもとで維持されていたが、1589年のトルコ軍の

 襲撃で城塞は破壊され、以後は廃墟になってしまった。

                                  Apr. 15  2018

 

  

   裏側

  

 

 向こうの山は、標高425mのメレグ山 (Meleg-hegy) で、快晴ならばレジー城を望める。

 

 ザラサントー (Zalaszántó) の村を眼下に見渡す。

 

5-2.レジー城 (Rezi vár) 

 更に、バラトン湖に向かい5kmほど南下したメレグ山の山頂にレジー城があり、

 ターティカ城とは互いに、煙での交信は可能であったと思われる距離である。

                                      Sep. 01  2013

 

<城外観イメージ図>

  城塞が建てられた正確な年はハッキリしないが、1292~1307年の間と云われている。

領有者は、ヴェスピレムのベネディクト派、国王、貴族、ドイツ皇帝と時代と共に替わったが、

1589年のトルコ軍の襲撃により破壊され、1592年以降より廃墟となっている。

 

 入口                               Sep. 01  2013       

 

 

 

 

5-3.ザラサントー・カトリック教会 (Zalaszántó Temp.)

 レジー城とターティカ城の間に、ザラ県では、最も大きくて、古い教会がある。 13世紀に

 ロマネスクとゴシック様式が混在した形で建てられた。 トルコ軍の支配により長い間、放置

 されていたが、18世紀に再建され、現在の物は1957年に改築されたものである。

   Apr. 15  2018

 13世紀のオリジナルの物として、ロマネスク様式の塞がれた小さな窓と南門が

 残されているのみで、内装はバロック様式で改築された。

  

   詳細は「バラトン遍路の旅」44番札所を参照ください。

 

     これにて、「バラトンそぞろ歩き 古城(5)」は、お終いです。

 

「バラトンで ......」    http://motsukahu.web.fc2.com 

 


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