2.バラトン湖北回り路線
① M412*** ディーゼル気動車 (***は固有の車両番号である)
2007 Nov. @Csajág
別称は 418 331 とも呼ばれ、MAV-START には 418系として104台が残っている。
Ganz社で1973~1984年まで、Északi社で2002~2007年まで製造していた。
最高時速は100km/h.
● 車両番号 418 332 と標示されている(最近はこちらの呼称の方が多い)が
M41 2332(旧称)である。 2018 Dec. @Balatonakarattya
この路線で唯一のトンネルで、その距離の短さも珍しく、トンネルのすぐ上が最も
お気に入りの秘蔵の撮影スポット、春夏秋冬に必ず脚を運ぶ所である。
● 418 330型とBzmot330が偶然にも、車両番号の-330同士が肩を揃える。
2018 Oct. @Balatonfűzfő
● 車両番号 418 140 2019 Jan. @Balatonalmádi
● 車両番号 418 332 2011 Mar. @Alsóörs
● 標示は、M41 2187 であるが 418 187型である。 2011 Mar. @Alsóörs
● M41 2311 (418 311型) 2007 Jul. @Révfülöp
② 117 *** 型ディーゼル気動車
● 車両番号 117 290 2018 Oct. @Balatonakarattya
別名Bzmot *** の愛称で呼ばれている。 よってこの車両は Bzmot 290 ということ
になり、旧称は M152 とも呼ばれ、1975~1986年までに230台ほど製造された。
チェコスロヴァキアのStudenka社製でLIA2 ML634 直6横置きエンジン搭載、
最高時速 80km/h.
● 標示は 117 349 であるが別称 Bzmot 349 2017 Sep. @Balatonakarattya
● 車両番号 117 334 (Bzmot 334) 2017 Oct. @Balatonkenese
● 車両番号 117 308 (Bzmot 308) 2018 Oct. @Balatonkenese
● 車両番号 117 338 (Bzmot 338)
湖岸まで迫った坂道の多い美しい街アルマーディと、Bzmot が良く似合う。
2018 Oct. @Balatonalmádi
③ Bzmot *** ディーゼル気動車
②の 117 *** 型と呼称は異なるが同じ車両である。前章で数台しか残っていないと
述べたが、117型と呼ばれている物を含めると、全国で230台が登録されている。
● Bzmot 294 2013 Oct. @Balatonnederics
(参考)この地域には見掛けないが Bzmot 4** と呼ばれている機種もあり、
別名 127 ***型となり、1984~1999年までに23台製造された。
エンジン仕様が変更されているらしいが詳細は把握できていない。
● 後ろ姿は至ってシンプル、何も飾らないレトロ丸出しが堪らない。
2013 Oct. @Balatongyörök
● 全線単線であるので、すれ違いは駅構内で、車掌さん同士も笑顔のすれ違い。
2013 Oct. @Vonyacvashegy
④ MÁV-START 426 ディーゼル気動車
Siemens-Deriro の愛称で呼ばれ、車体前面には 6342-***と標示されている。
2003~2006年にシーメンス社で31台製造された。 MTU6R183TD13Hエンジン搭載。
最高時速は 120 km/h.
電化されていない路線で走るディーゼル気動車としては最新のタイプ。
2018 Dec. @Balatonakarattya
● MÁV375蒸気機関車(SL)の横を走り抜ける 2011 Mar. @Csopak
● 吹雪の中を力強く、 2019 Jan @Csopak
● 車両番号 6342 024-4 2013 Sep. @Balatonfüred
座席スペースの広さは快適な旅を提供(混むことがないのがまた最高)
● 木漏れ陽の中を樹々すれすれに走り抜ける。 2007 Jul. @Balatonakali
● 車両番号 6342 019-4 2013 Sep. @Zánka
● 雄大なバダチョニ山の麓を白い駅舎とお似合いの赤い車両。
2013 Oct. @Badacsony Lábdi
● 路線の終着駅で Bzmot 290 と共に次の旅立ちを待つ。 2013 Oct. @Tapolica
そこは山々に囲まれた列車基地タポルツァ駅。
<ロケーション> 赤丸印は撮影スポット
以上、バラトン湖北回り路線であるが、運行されている列車はすべてディーゼル気動車
であり、環境保護団体には睨まれるかも知れないが、音といい、煙の臭いといいレトロ
愛好者には堪らない路線である。
これにて「ハンガリーの鉄道(2)」は、お終いです。
「ハンガリーでのんびり」 http://motsukahu.web.fc2.com