撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

「バラトンの車窓から」(10)タポルツァ

2013-10-10 00:33:12 | 海外生活

 電車はバダチョニ (Badacsony) の丘を過ぎると、湖岸から遠ざかり、山峡を通り内陸の町

タポルツァ (Tapolca) に向かう。 

まずは、バダチョニ・シグリゲット駅に到着し、ここより電車路線は国道71号線と別れを告げる。

シグリゲット (Szigliget....半島という意) へ行くには、2kmほどであるので徒歩でも充分の距離。

          バダチョニ・シグリゲット駅                  山頂にそびえる城を目指して国道71号線を進む。

 

 

名所案内 ; シグリゲット城(1260~62年に建てられ、17世紀終わりから廃墟になっている(復興中)

  

 

 城からバダチョニの丘を眺める... 東方角

 

 城からグラーチ山(右)とセント・ジョルジ山(左)を眺める... タポルツァ方角(北)

 

 城からシグリゲット村中心部を眺める(村の人口約930人)... 西方角

 

お薦めレストラン;城の登り口横にある “Várvendégló” と城の麓にある “Aranypatkó” 両方共、ハンガリアン料理

 

 

イベント案内; 毎年9月の最終土曜日にワイン収穫祭りが開催される。

 

 

シグリゲット(半島)にもフェリーは来ているので、時間を上手く調整したら、便利な交通手段となるであろう。

発着場からは、バダチョニの丘を望めるビュースポットのひとつである。

 

電車路線に戻ると、バダチョニ・シグリゲット駅の次がキシアパーティ (Kisapáti) 駅である。

   キシアパーティ (Kisapáti) 駅            駅正面からセント・ジョルジ山 (Szt. Gyorgy 415m) を望む。

 

 

タポルツァ (Tapolca) に着くまでは、山峡風景が車窓から楽しめる場所である。

    車窓の左手には、セント・ジョルジ山と葡萄畑

 

  車窓の右手には、グラーチ山 (Gulács 393m) と チョバーンツ山 (Csobánc 376m 奥サイド)

 

 急行列車M41系は、バラトン湖の玄関口バラトン・アカラッチァ (Balatonakarattya) から1時間25分で

タポルツァ駅に到着した。 全線単線で主要駅付近を複線によって対抗車両とすれ違う。

バラトン湖の旅を続けるのなら、ここで乗り換えである。   オーストリア、イタリア方面へのインターシティは

この駅を経由している。 ここまでの路線、(ブダペスト南駅発~)セーケシフェヒールヴァール~タポルツァ路線

(所要時間2時間)は多くの鉄道マニアに最も人気のある路線である。

    急行列車M41系                          タポルツァ駅ホーム

 

 

 左手にグラーチ山、右手にセント・ジョルジ山が望める駅構内

 

タポルツァの名所; 

 1. 水車のある池公園 ... 町の中心部にあって市民(16,000人)の憩いと癒しの場。

 

 

 2. 鍾乳洞 ... 1903年に発見され、町の中心部地下20mの深さで全長5kmの石灰岩の洞窟である・

 3. ローマカトリック教会 ... アルパード時代にゴシック様式で創立され歴史は古いが、現在の物は、1757年に

    バロック様式で再建された。 詳しくはホームページ「バラトン遍路の旅」を参照下さい。

 

 

 

        これで、「バラトンの車窓から」(10)タポルツァは、お終いです。

 

「バラトン遍路の旅」